手の甲に、気づかないうちに薄い茶色のしみ(シミ)ができてしまうことがあります。人の視線が集まりやすい場所ですが、隠したくても隠せないのが手の甲です。ここでは、手の甲のしみ(シミ)についてご説明します。
手の甲は、一年中紫外線にさらされていたり、水に触れる機会が多かったりと、とてもダメージを受けやすい場所です。しかし、顔と同じくらい紫外線を浴びているのにもかかわらず、手の甲の紫外線対策は忘れがちに。こうしたことから、しみ(シミ)のなかでも、紫外線が主な原因となる老人性色素斑(日光性黒子)ができやすいと考えられています。また、やけどや虫さされ、かぶれなどがしみ(シミ)に変化することがあります。
やけどや虫さされ、かぶれなどがしばらく経ってからしみ(シミ)に変化してしまうのが、炎症後色素沈着です。やけどやかぶれなどで炎症が起きると、肌を守るはたらきにより、メラノサイトという細胞が刺激され、メラニンを大量につくります。さらに炎症によりダメージを受けると、肌のターンオーバー(※)が乱れてしまうことも多いため、メラニンが沈着しやすくなり、しみ(シミ)になるのです。時間が経つと、自然に消えることが多いのですが、紫外線を多く浴びてしまうと、そのまま残る場合があります。
できてしまった手の甲のしみ(シミ)をこれ以上濃くさせない、増やさないためには、こまめに日焼け止めを塗って紫外線をカットすることが大切です。さらに、日差しが強い時期には、アームカバーや手袋などで紫外線から肌をしっかり守ることを心がけましょう。
また、水仕事が終わったら、手の水分をしっかり拭き取ったあと、乾燥から守るためにハンドクリームなどでしっかり保湿することも効果的です。さらに、お顔につける美白剤を手の甲にも一緒に塗ることで、しみ(シミ)対策になります。
このほか、体の内側からのケアとして、ハト麦を積極的に摂ることがおすすめです。ハト麦はたんぱく質などが豊富に含まれ、肌にとって大切な栄養素を摂ることができます。
ハト麦そのものをサラダやスープに加えて食材として使用するほか、ハト麦を煎ってお茶として飲むことができます。
※しみ(シミ)にはいろいろな種類があり、複数のしみ(シミ)が混合してできる場合があります。症状によって対処法は異なるため、間違ったケアをすると悪化する可能性があります。自分で判断せずに医師・薬剤師にご相談ください。