腸活について語っちゃいました
食物繊維が豊富な甘栗を食べることで、腸内環境の改善が期待できます。
ここ最近、腸内環境の重要性に注目が集まっており、“腸活”という言葉を耳にすることが多くなりました。腸内環境を整えて健康なカラダを手に入れ美しくなる“腸活”、皆さん興味があるのではないでしょうか。
腸内には、数百〜千種類、100兆個以上という膨大な数の腸内細菌がいます。これらの菌はカラダに良い影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌、優勢な方につく日和見菌に分けられます。腸内環境を整えるためには、悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やすことが重要です。善玉菌を増やすには、発酵食品や食物繊維が多い食品を食べることが良いとされています。発酵食品としてはヨーグルトや納豆、食物繊維が多い食品としてはごぼうやさつまいもが挙げられますが、実は甘栗にはごぼうの約1.4倍、さつまいもの約2.2倍もの食物繊維※1が含まれています。
※1 日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
便通改善しちゃいました
甘栗を食べることで、①排便日数の増加 ②排便量の増加 が見られたことから、便通改善効果が示唆されました。
方法
甘栗摂取前後で、1週間当たりの排便日数、1日当たりの排便量※2を記録し比較した。
被験者
比較的便秘傾向な30代・40代女性 20名
摂取期間
2週間(甘栗35g〜70gを2週間毎日摂取)
※2 便の量として、市販の卵(Mサイズ)の大きさを目安とした。(例:便の量が卵2個分→「2」とした)
グラフ2)甘栗摂取前後での排便日数の変化(当社調べ)
グラフ3)甘栗摂取前後での排便量の変化(当社調べ)
比較的便秘傾向な30代・40代女性において、2週間毎日甘栗を摂取することにより、1週間当たりの排便日数が3.5日から5.0日、1日当たりの排便量が1.0から1.6と有意に増加していることが確認できました。これは、食物繊維を多く含む甘栗を食べたことで、便量が増え排便が促されたためだと考えられます。
腸内腐敗物質減っちゃいました
甘栗を食べることで、腸内の腐敗物質であるインドキシル硫酸量が減少し、腸内環境が改善されることが示唆されました。
として、尿中のインドキシル硫酸量を測定する方法があります。
尿中のインドキシル硫酸は腸内細菌由来の腐敗物質であり、インドキシル硫酸量が多いほど、腸内環境が悪いといわれています。
尿中の腐敗物質(インドキシル硫酸)量を測定した結果...
腐敗物質が
多い
腸内環境が
悪い
腐敗物質が
少ない
腸内環境が
良い
となり、
腐敗物質(インドキシル硫酸)量から
腸内環境を評価することができます。
(株式会社ヘルスケアシステムズHPより引用改変)
方法
甘栗摂取前後で、尿中インドキシル硫酸量を測定し比較した。
被験者
比較的便秘傾向な30代・40代女性 20名
摂取期間
2週間(甘栗35g〜70gを2週間毎日摂取)
グラフ4)甘栗摂取前後での尿中インドキシル硫酸量の変化(当社調べ)
比較的便秘傾向な30代・40代女性において、2週間毎日甘栗を摂取することにより、尿中の腐敗物質(インドキシル硫酸)量が有意に減少しました。甘栗を食べ続けることで腸内環境が改善されることが示唆されました。
ビフィズス菌増えちゃいました
甘栗を食べることで、腸内のビフィズス菌が増えることが示唆されました。
ビフィズス菌
とは
主に人間や動物の腸内に存在する、代表的な善玉菌です。
整腸作用だけでなく、悪玉菌の増殖を抑制したり、免疫機能を調整したりすることが知られている、腸活には必要不可欠な菌です。
方法
次世代シーケンサーを用いて、糞便中の腸内細菌叢を分析し、甘栗摂取前後でビフィズス菌割合を比較した。
被験者
30代 − 50代 男女 20名
摂取期間
2週間(甘栗35g〜70gを2週間毎日摂取)
グラフ5)甘栗摂取前後でのビフィズス菌割合の変化(当社調べ)
30代 − 50代男女において、2週間毎日甘栗を摂取することにより、腸内のビフィズス菌割合が有意に増加していることが確認できました。甘栗由来の食物繊維がエサとなりビフィズス菌が増えたのではないかと考えられます。
酪酸菌増えちゃいました
甘栗を食べることで、腸内の酪酸菌(フィーカリバクテリウム)が増えることが示唆されました。
酪酸菌
とは
腸内で酪酸を多く作り出す善玉菌で、代表的な酪酸菌にフィーカリバクテリウムがあります。酪酸は免疫機能の調整や整腸作用等、多くの有益な機能への関与が知られています。そのため、酪酸菌が増えることでこれらの有益な機能が向上し、健康なカラダを手に入れることが期待できます。また、フィーカリバクテリウムは健康な高齢者の腸内に多く存在し、「長寿菌」としても知られています。
方法
次世代シーケンサーを用いて、糞便中の腸内細菌叢を分析し、甘栗摂取前後で酪酸菌(フィーカリバクテリウム)割合を比較した。
被験者
20代 − 50代 男女 28名
摂取期間
2週間(甘栗35g〜70gを2週間毎日摂取)
グラフ6)甘栗摂取前後での酪酸菌(フィーカリバクテリウム)割合の変化(当社調べ)
20代 − 50代男女において、2週間毎日甘栗を摂取することにより、腸内の有用菌として知られる酪酸菌(フィーカリバクテリウム)割合が有意に増加していることが確認できました。