知育菓子®で
歴史の舞台を表現しよう
「ねりキャンワールド」と「おえかきグミランド」を用いた
五感で歴史を感じる学習
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対象年齢
高校1年生(歴史総合)
高校2年生(世界史B) -
対象人数
約30〜40名
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実施時間
約50分×3時限
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授業形態
対面授業
教材
知育菓子®で歴史の舞台や人物を立体的に作成することにより、
3次元で歴史を見る視点を養い、匂いや味など五感を使って歴史を深く学びます。
最後の時限で、この活動を動画にまとめることで、テーマや作成の意図を
わかりすくアウトプットできるようにします。
この授業は3時限で、グループ学習により展開されます。1時限目は、表現したい歴史の舞台を決めて画像を作成。2時限目で舞台を知育菓子®で立体的に表現し、写真や動画を撮影、3時限目では写真や動画を素材として使い動画作品を完成させ、グループごとに発表します。
普段は画像で見たり、想像したりしながら学んでいる歴史の授業。この平面的な歴史を、知育菓子®の「ねりキャンランド」や「おえかきグミランド」で歴史の舞台や人物を立体的に作成することにより、3次元で歴史を見ることができます。
さらには匂いや味といった五感を使った理解が可能となり、深い学びができます。最後の時限で、この活動を動画にまとめることで、テーマや作成の意図をわかりすくアウトプットできるようにします。
授業の流れ
歴史の舞台を決め、デザインしよう
グループで、学んだ歴史の舞台の中で興味ある場面を選びます。「ねりキャンワールド」と「おえかきグミランド」で立体的に作り動画にすることを意識しながら、デザインツールで画像を作成。2時限目以降で行うパーツ作成や動画のストーリー作りなどの役割分担を決めます。
導入:学びの効果POINT
- 自主的に考える
- 歴史の場面の何に興味をもって
選ぶのか、根拠を考える - 他者の意見を聞きながら、
グループで意見をまとめる - グループで協働する
舞台を知育菓子®で作り、動画を撮ろう
画像で作成した歴史の舞台を「ねりキャンワールド」と「おえかきグミランド」で立体的に表現。グループで作業風景の画像や動画も撮影します。その後、立体物を画像や動画で撮影。3次限目の動画編集を意識しましょう。撮影後は、作品をおいしく食べよう。
展開:学びの効果POINT
- 歴史の場面を立体的に創造的に表現する
- 解説動画編集を意識した写真・動画撮影
- 役割分担しながら協力して取り組む
- 五感を使って歴史を感じる
動画を編集し、発表しよう
2時限目で作成した立体物の画像や動画素材を編集し、解説動画にします。デザインツールの共同編集機能を使い、グループで動画を作成。表現したかった歴史の舞台を、テロップなどで補強します。完成したら、動画をグループごとに発表し、グループ内で感想を共有します。
終末:学びの効果POINT
- グループで発表内容をまとめる
- 論理的に発表する
- 多様な意見の理解
授業で学んだことを振り返る
立体作成、動画作成を通じて、選んだ歴史の場面に、なぜ興味をもったか明確にできたか、イメージ通りに、立体的に表現することができたか。また、編集した歴史ムービーでわかりやすく伝えられたかなどを振り返ります。
歴史の舞台を知育菓子®で作るだけではなく、他者に歴史のおもしろさや知育菓子®で作成した意図が伝わるように工夫をして表現することが大切です。
アンケートの結果
吉川先生が知育菓子®授業実践後に行った
アンケート結果です。
生徒の質問①
知育菓子®で歴史の舞台を表現
する授業は楽しかったですか?
生徒の質問②
チームで
協力してできましたか?
生徒の質問③
このような授業を
またやりたいですか?
※2023年2月、高校1年生の歴史総合、高校2年生の世界史Bで実践された知育菓子®授業に参加した生徒150名へのアンケート調査。
生徒の感想
どのような学びがありましたか?
歴史的背景をきちんとわかっていないと上手に作ることはできない、と感じました。このような形で歴史を学べることに楽しさとおもしろさを感じました。
今まで学んできた歴史を「表現する」機会は普段ないが、この授業で歴史を表現する楽しさを知りました。
他のグループの個性的な知育菓子®の作品を見ると、表現されている歴史がより頭に染み付いて、とても充実した時間でした。
知育菓子®についての感想
普通の授業ではできない五感をフルに使った学習をすることができて楽しかったうえ、理解を深める助けとなりました。
知育菓子®は小さな子ども向けのお菓子と思っていましたが、立体的に作れることがこんなにおもしろいと思ってみませんでした。
吉川牧人 先生
世界史教諭
静岡サレジオ高校世界史教諭。ICTやアクティブラーニング、グローバルが融合した授業を目指す。また学校が生徒を手放し、地域や社会と生徒を育むプロジェクト型学習(PBL)なども行う。
Apple(ADE)・Google(認定イノベーター)・Microsoft(MIEE)の認定教育者。令和3年度文部科学大臣優秀教員表彰受賞。地方公務員アワード2020受賞。
普段は画像や文章でしか学んでいない歴史について、そのおもしろさを知育菓子®を用いることで、立体的に表現することができます。また触感、味、匂いなどの五感を使って歴史の舞台を作ることで、豊かな歴史の学びが可能になります。
授業を実践した成果として、知育菓子®と動画の表現を組み合わせることで、生徒たちがどのような意図で、どのようなおもしろさを知育菓子®で表現したかったのか、より詳細に理解することができました。また、作成した生徒たちも、発表を見た生徒たちも歴史に深い興味関心をもつことができました。