たいせつなあのひとへ
おべんとうをつくろう
「ねりキャンワールド」を用いた
造形活動に関する学習
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対象年齢
小学校低学年
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対象人数
約40名
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実施時間
約45分×2時限
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授業形態
オンライン授業
実施可能
「ねりキャンワールド」を用いて、大切な人にお弁当をつくります。
児童が大切な人が喜ぶようないろいろな食べ物の形を思い浮かべ、
ソフトキャンディを丸めたり、伸ばしたりつまんだりして工夫しながらつくります。
自己表現の喜びを感じることや他者意識の醸成がねらいです。
「ねりキャンワールド」の5色のソフトキャンディを組み合わせて、大切な人のためにお弁当をつくります。児童が自分の表したいことを、形や色、イメージなどを手がかりに、見つけたり工夫したりしながら、立体に表していく喜びを感じます。本物の食べ物を扱うリアリティをもつことにより、児童は図画工作の学習ととともに、実生活や実社会とのつながりを感じることができるのではないかと考えます。
また、言語活動として、お弁当に添える手紙を書きます。行事などでいつもお弁当をつくってもらっている感謝の気持ちを込めて書いた手紙を添えて、家に帰ってお弁当をプレゼント。お弁当を贈った相手から手紙の返事を書いてもらうことで、表現力や他者意識も醸成されます。
授業の流れ
誰にどんなお弁当をつくりたいか
考えよう
行事などでいつもつくってもらっているお弁当は、誰が誰のために、どういう目的でつくっているのかを考えてみます。今日は大切な人のためにお弁当をつくるので、大切な人のためには、どんな「おかず」がいいか考えます。
導入:学びの効果POINT
- 材料やできあがりのイメージ、最後に書く手紙用の便箋を見て、学習の見通しをもつ
- 実際に大切な人に食べてもらうことを伝え、意欲を引き出す
ねりキャンワールドで
お弁当をつくろう
思いついた「おかず」の形や大きさを考えながら、「ねりキャンワールド」のソフトキャンディを丸めたりつまみ出したりして、工夫してつくります。お弁当箱につくった「おかず」を盛りつけます。
展開①:学びの効果POINT
- 自分の表したいことを立体的に表現する
- 手や道具で工夫して表現する
- もらった人が喜ぶような盛りつけを考える
大切な人へお手紙を書こう
大切な人へのお弁当に添えて渡すお手紙を書きます。日頃の感謝の気持ちやお弁当にどんな工夫をしたかを書いてみよう。
展開②:学びの効果POINT
- 手紙を書くことで他者意識をもつ
- 感謝の気持ちを言語化して表現する
- どんな気持ちを込めてつくったのかを手紙で伝える
授業で学んだことを振り返る
友だち同士でお弁当を見せ合ったり、授業でわかったこと、考えたこと、感じたことなどを発表します。
いろいろな食べ物の形を思い浮かべて、「ねりキャンワールド」を使いつくりだす喜びを味わってもらいます。また、大切な人にお弁当とお手紙を渡して、気持ちを伝え、さらにお手紙のお返事を書いてもらうことで他者意識も醸成されます。
小学校低学年
たいせつなあのひとへ
おべんとうをつくろう
「ねりキャンワールド」を用いた造形活動に
関する学習
「ねりキャンワールド」を用いた造形活動に
関する学習
ねりキャンワールド(1セット7個入り)
1セット¥2,117~(税込)
- <特典>
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- ・授業スライド(PDF版)
- ・授業で使用する便箋(PDF版)
- ・指導シート(PDF版)
- ・指導書(Word版)
野網学 先生
小学校教諭
民間企業勤務を経て、2008年から大阪市で小学校教諭。2020年度から2023年度まで科学研究費助成事業奨励研究において、図画工作科の研究に取り組む。
現在は大阪教育大学附属池田小学校に勤務する傍ら、大学院博士後期課程で図画工作科美術鑑賞の研究を進めている。日本美術教育学会、美術科教育学会、日本実践美術教育学会所属。2021年日本美術教育学会美術教育実践研究奨励賞受賞。
年長〜小学生まで幅広い年齢の子どもが参加できる授業です。カラー粘土にはない、実際においしく食べてもらえるという事実があることにより、いつもお世話になっている人への感謝の気持ちをもつことができます。また、手紙を添えることにより、感謝の気持ちをより具体的に伝えることができます。中学生や高校生向けの授業として、毎日のお弁当をつくってくださっている保護者の方へ感謝の気持ちを込めて、学生生活の最後にお返しにお弁当をつくる設定も面白いと思います。