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粉末飲料から出発し、色や形の変化
や動きのある、作る楽しさを付加し
た子ども菓子「子ども粉末」誕生 -
水と粉を練って遊ぶお菓子
「ねるねるねるね」誕生 -
子どもたちの好奇心・創造力を高め、科学への興味を育む手作りお菓子として「知育菓子®」を確立。
驚きと感動、ワクワク・ドキドキ感のある手作りお菓子がラインナップ。 -
子ども一人ひとりの自信を育むお菓子へと進化。
予測困難な世の中でも、自ら課題を見つけ、学び、考えて行動する「生きる力」を育成するためのお菓子として生まれ変わりました。
5つの知育菓子®メソッド
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好奇心の刺激
たくさんのきっかけから、
興味のあることを選んで好奇心を刺激する。 -
熱中体験
商品を体験し、熱中してみる。
熱中体験の記憶は自己形成につながり、
その定着には会話が重要に。 -
五感による学び
手づくりの感触
おいしい味や匂いなどの五感を刺激し、
記憶に定着しやすい学びに。 -
挑戦を積み重ねる
手づくりの過程での、
小さな失敗・挑戦の積み重ねが
自信をつける習慣に。 -
会話の促進
知育菓子®体験からはポジティブなワードが
生まれやすい。ひとり言やまわりへの共有など、
会話を弾ませるきっかけに。
これからの知育に大切なこと
2020年度から開始した教育改革によって小学校での英語とプログラミング学習の必修化、そしてGIGAスクール構想。さらに大学入学共通テスト(センターテスト)の改訂。10年前では考えられなかったような環境で、子どもたちは日々学習をしています。
これからの知育にとって大切なことについて、日本初グローバル・ティーチャー賞TOP10に選出された髙橋 一也先生、脳科学の観点から子育て法を提案する瀧 靖之先生にお話を伺いました。
髙橋 一也先生にお話を伺いました
大切なのは
「好奇心」「共感力」「失敗を楽しむ力」
これからの社会を生き抜くために、子どもたちに身につけてほしいのは、 「好奇心」「共感力」そして「レジリエンス(失敗を楽しむ力)」です。
髙橋 一也(たかはし かずや)先生
/ 神田外語大学 客員教授
例えば、開成中学の入試問題に「山手線駅表記の『JY』とは何か?」という問いがでました。普段気にしないものですが、教科書に載っている知識ではなく、日常の生活を自ら観察し考えたり、普段の周囲や親子との会話の中で育まれるもの、つまり好奇心によって身につく知識です。日本の学校教育でもこういった会話を元にした「好奇心」や「考える力」が求められるようになってきているんだと思います。
仲間と一緒に相互に助け合いながら培うのが「共感力」。生徒の個人化が進んでいる昨今、親や周囲とのコミュニケーション不足により自己肯定感が低くなり、そこを突き破って自己破壊やオカルト領域に滑り落ちてしまうこともあり得ます。共感力は自己肯定感を高め、自己変容にもつながっていきます。
「失敗を楽しむ力」は1番のポイント。まずは、やってみるということが重要です。失敗した理由を自分のプロセスの中に見つけることでグロースマインドセット(成長型マインドセット)につながっていきます。子どもの成長のためには「小さな挑戦」と「小さな失敗」の繰り返しを促し、教師や親の立場では結果を評価するのではなく、プロセスを評価し、フィードバックすることが大切だと思います。
学びに五感・触覚を取り入れることは非常に重要だと思っています。今はリモートでの授業が可能ですが、あくまで聴覚と視覚だけですよね。全身を使って、触覚やひいては味や香り、場の雰囲気から体感することが、これからの学びにとって重要なのではないかと思います。
僕は英語の教師ですが、授業でブロックを使います。ブロックって表現なんです。ブロックを使って表現すると、自分のことを話すのは恥ずかしくても、作ったものについて話すのであれば心理的なハードルが下がり、緊張せずに話すことができます。
また「タンジブル」、つまり実際に見えて触れるので、みんなに情報を共有できることも非常に重要です。「これは何か?」と会話をすることができ、学びに双方向の会話や遊びを取り入れることができます。
知育菓子®は作る体験で、シェアして楽しい、会話が楽しいというものだと思います。最近は子どもたちの自己肯定感が低いというデータもありますが、それは会話の量が減っているからではないかと言われています。
食べて終わりのお菓子ではなく、会話のきっかけとなる知育菓子®が重要な役割を果たすのではと思います。
触覚や視覚、聴覚だけでなく、味覚や嗅覚まで五感を使った知育は面白いですね。僕が授業で使用しているブロックと知育菓子®の共通点として、「目に見えて触れる」ことでコミュニケーションを生み出す人間らしい学びということだと思います。
瀧 靖之先生にお話を伺いました
子どもの脳を育てるのは
自己肯定感と知的好奇心
子どもたちの脳の発達には、運動やコミュニケーションなど、いくつかの大切な要素があります。その中でも、昨今学力に直結するといわれている非認知能力(※1)が「自己肯定感」と「知的好奇心」です。
瀧 靖之(たき・やすゆき)先生
/ 東北大学加齢医学研究所教授 / 医師 / 医学博士 /
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター副センター長
自己肯定感がなぜ大切かというと、学力につながるからです。学力は進路選択、職業選択と子どもの自己実現に直結します。また、学力の高さは自己肯定感の中の自尊感情とも関連すると言われていて、メンタルヘルス(精神的な健康)にも関わってきます。
例えば、平成30年度全国学力調査の結果から、自己肯定感が高いと小中学校の国語算数理科の正答率が高いと言うことができます(※2)大学生では自尊感情が高いと成績が良いというデータもあり、子どもの年齢に関わらず自己肯定感が高いことはポジティブな状態だと言えるでしょう。国立青少年教育振興機構の調査によると、自己肯定感を育むにあたって大切なのは家族との愛情・絆、熱中体験が重要なポイントになってくると言われています(※3) 。
また、自己肯定感を高めるには、褒められる体験も非常に相関してくるとも言われています。褒められる体験というのは脳の発達に非常にポジティブな影響を与えているのです。
※1…認知能力がいわゆるIQ(知能指数)に代表されるテストで測ったり数値化したりできる知的な能力(学力)を指すのに対して、非認知能力は認知能力“以外のもの”を広く指す言葉
※2…平成30年度全国学力・学習状況調査の結果(国立教育政策研究所)
(https://www.nier.go.jp/18chousakekkahoukoku/18summary.pdf)
※3…独立行政法人国立青少年教育振興機構 子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究
(http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/117/)
知的好奇心が高い状態は、熱中体験や何かに没頭することと相関があると言われています。前述のように熱中体験は自己肯定感を高めることとも密接な関係でもあります。さらに、知的好奇心が高く、何かに興味があるというポジティブな感情は記憶力を高め、これは学力の向上にもつながってきます。
知的好奇心を育むこと、物事に興味を持つことに大切なポイントが2つあります。
ひとつは単純接触効果と言い、何度も同じものを目にすること。人でもモノでも繰り返し見たり会ったりすると、興味を持つようになります。
もうひとつは熟知性です。モノや人についてある程度詳しく知るようになると、それはよりもっと深く知りたくなり、好きになるきっかけになります。
連合記憶と言われ、五感を使って何かを覚えるのはとても大事。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚でより多くのものと紐づけ、より自分にとってポジティブであることが重要です。特に味覚であれば、“甘い”“おいしい”というのは子どもにとって無条件に幸せな、ポジティブな記憶になります。
最近ではタブレットやスマートフォンの学習ツールも増えてきています。新しい学習方法なのでエビデンスなどはありませんが、タブレットやスマホは動作が一定しかなく、記憶をたどるためのヒントが少ないと思います。何かを調べるときに本や図鑑は、持って重みを感じて、目次を見て、本の香りがあって、と五感につながる要素がたくさんあって記憶に残りやすいですよね。
視覚、聴覚はもちろん、嗅覚、味覚、触覚のリアルな体験が重要だと思います。
知育要素のある手作り菓子は「食べる」という行為の中に、学力の向上で重要な自己肯定感と知的好奇心の両方を高める要素が含まれ得ると考えています。
手作り菓子をひとりで、あるいは親・兄弟・友達と作って楽しむという体験は、愛情や絆を深めるコミュニケーション的な要素が含まれています。
さらに、色や形状の変化は、まさに化学の面白さにつながるので、知的好奇心を刺激します。
子どもにとって、ちょっとした知識や自信が将来の大きな自信になり、知育要素のある手作り菓子はそのきっかけになりえます。また、記憶に関わる脳の海馬と、感情に関わる扁桃体は非常に強い機能連絡があります。お菓子を作りながら、食べるというのは五感を刺激し、さらに、味がおいしくて甘い、というのはポジティブな記憶になり、得た知識は非常に効率よく記憶に残ります。記憶をつなげる要素が二重、三重にあるんです。私は知育要素のある手作り菓子というコンセプトは本当に素晴らしいと思います。
瀧 靖之(たき・やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授 / 医師 / 医学博士
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター副センター長
東北大学にて脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでにのべ約16万人に上る。「脳の発達と加齢に関する脳画像研究」「睡眠と海馬の関係に関する研究」「肥満と脳萎縮の関係に関する研究」など多くの論文を発表している。著書は、「生涯健康脳(ソレイユ出版)」「賢い子に育てる究極のコツ(文響社)」「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣(PHP研究所)」始め多数、特に「生涯健康脳」「賢い子に育てる究極のコツ」は共に10万部を突破するベストセラーとなっている 。
クラシエでは、
お菓子の提供を通じて、
子どもの学びに貢献したいと考え、
知育菓子®を活用した
“子どもたちがより楽しめる授業” の
開発に取り組んでいます。
髙橋 一也(たかはし かずや)先生
神田外語大学 客員教授
慶應義塾大学・同大学院を卒業後、米ジョージア大学教育大学院にてインストラクショナルデザインを学び、帰国のち英語教諭に。
30代半ばにして工学院中・高の教頭を務めており、今年度からラーニングマネージャーを務める。教育理論の知見に基づき、PBL(project based learning、問題解決学習)やアクティブ・ラーニングなど新たな授業スタイルを実践し続けている。