授業実践レポート
自分でできるって楽しいな!
~お店屋さん体験の活動を通して~
「ポッピンクッキン たのしいおまつりやさん」
「ポッピンクッキン たのしいおすしやさん」
「ポッピンクッキン たのしいおまつりやさん」を用いた
算数科や自立活動に関する学習
実践者:名古屋市立小学校 小塩佳代 先生
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対象年齢
小・中学校
(特別支援学級)
特別支援学校 -
対象人数
約3名〜
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実施時間
約45分
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授業形態
オンライン授業
実施可
教材
知育菓子®を使った「お店屋さんごっこ」を通して、
自分から友だちに関わろうとする力を身につけ、主体的に取り組む姿勢と自信をもって
将来社会生活を送ることができるようになってほしいと考えました。
粘土とは違い、知育菓子®を使うことで「においや味」を感じ、五感を使って活動を行ういます。
子どもたち自身ができあがった商品を見て、店員としてどのようにお客さん役に対しておすすめできるか、
子どもたちの反応の違いも試してみましょう。
そして、実際に自分が作った作品を商品として値段をつけ、お金を計算したり、
商品を正しく数えて取りそろえる算数的活動も併せて実践することで、数量の感覚も身につけます。
コミュニケーションの方法や他者との関わり方を、自立活動の中で「お店屋さんごっこをしよう」という学習活動を通して身につけさせていきます。「お店屋さん」を成功させるための「めあて」を達成するための課題や目標を自己選択して取り組ませることで、「自分でできた」という達成感や楽しさを感じることができるようにしていきます。さらに、知育菓子®を使って、造形物ではなく、実物に近い食材を自分で作って販売する過程を体験させることで、学習内容への関心や意欲が高まり、自己選択した課題や目標にも進んで取り組むことができます。また、中学校においてもキャリア教育などで活用することができます。
知育菓子®授業の様子
「お店屋さん」を成功させよう!
初めに自分たちでお店を開くために、何のお店を開きたいか、どんな役割の人が必要かを考える授業を行いました。「たのしいおまつりやさん」「ホイップケーキやさん」などの知育菓子®を使って授業を行うと知らせると、子どもたちの興味関心が一気に高まり「早く作りたい」と言っていました。
知育菓子®でお店の商品を作る
知育菓子®を使って実際にお店で販売する商品を作る活動を行いました。手先が不器用な子どもや手順が理解しにくい子どもでも、知育菓子®が1つずつパッキングされているため、作りやすそうでした。
また、「○○はこんなにおいがする」「本当にりんご飴みたい」など、自分の意見を言うことができるのも、知育菓子®を使った実践ならではと思います。
お店屋さんで接客し商品を販売!
最後に、お店屋さんを開いて、お客さん役である教職員を接客。コミュニケーションに課題があった子どもが相手の目をみて会話をすることができたり、自信をもって知育菓子®の商品をおすすめしたりすることができました。
味やにおいを感じながら販売できたことも大きな魅力の一つとなる実践でした。
2024.10
小塩佳代 先生
小学校教諭 / 理科主任
名古屋市立小学校教諭。小学校・中高理科専門。他にも中高社会と中学外国語免許所持。通称「コッシー」。通常学級及び特別支援学級、市内でも有数の大学病院での病院内学級を歴任する。病院内学級担任の頃から知育菓子®を教材として使った実践をはじめる。さらに、名古屋市科学教室の講師や名古屋市科学館ものづくりボランティア活動を行うなど、行動範囲は広い。名古屋から「テガルにリアルにできるカガク体験」を発信できるよう、日々の研究を行っている。どんな子でも科学教育を通して自信をもって世界に羽ばたいていってほしい。Teacher Canvassador、日本教育工学会会員、D-projectメンバー(STEAM教育/特別支援)。
アイデア一つで無限の可能性がある知育菓子®の授業を展開することができるのは、私にとっては、とてもありがたいことばかりです。一言で「子どもたち」といっても多様な子どもがいます。病院内学級担任時より知育菓子®を使った実践を行っていますが、一つ一つわかりやすく梱包されているため、誰でも安心して楽しく使うことができる教材です。場所も選ばず、一人でも、多くの友達とでも作ることができます。知育菓子®を教材として研究すると、「○○は理科の授業に」「○○は算数に」「○○は音楽に」などと、汎用性が高いことも魅力のひとつ。これからも知育菓子先生®として、いろいろな授業アイデアを探求していきたいです。ぜひ、他の先生方もチャレンジしてみてください。