授業実践レポート
お菓子から広がるグローバルビジネスマインド
「グミつれた」を用いた
英語×理科×アントレプレナーシップの教科横断学習
実践者:(神戸)松蔭中学校・高等学校 篠原弘樹 先生
-
対象年齢
中学1年生~高校3年生
-
対象人数
約3名〜
-
実施時間
約50分
-
授業形態
オンライン授業
実施可
英語の指示のみで「グミつれた」を作成する達成感から自信を育み、
理科の視点でメカニズムを学ぶことで知識を深めます。
また、知育菓子®の世界的評価と背景を探ることでビジネス視点を養い、
販売商品名や紹介文作成を通じて実践的な英語スキルと創造力を育みます。
英語のみの指示で「グミつれた」を作り、英語でできたという達成感を得て、英語でのコミュニケーション能力を育成します。その後、この知育菓子®の「なぜ」を考え、理科の視点でそのメカニズムを理解します。また、知育菓子®を日本文化の1つと捉えてその理由をビジネス視点から考え、なぜ日本の「知育菓子®」が海外のYouTuberによって取り上げられるほど認知されているのか、何が特筆すべき点なのかを探り、知育菓子®の成功したビジネスモデルについて考察。最後に、全体の内容を振り返りながら、英語での販売商品名や紹介文を考え、想像力と創造力を育成します。
知育菓子®授業の様子
英語の指示のみで「グミつれた」を作ろう
この授業では、知育菓子®「グミつれた」を使って、英語、理科、ビジネスの視点から学びます。最初に生徒は英語のみの指示で「グミつれた」を作ります。作り上げる過程も英語のやりとりのみで行います。
理科の視点で知育菓子®のメカニズムを探る!
理科の教員から、なぜ粉をかけるだけでグミができるのか、その化学的メカニズムを学びます。そのうえで、日本文化の一つとして世界でも人気がある知育菓子®の魅力を探り、味も知ったうえで、ビジネス視点も養います。
ビジネス視点で商品名や紹介文を考える
ビジネス視点で「自分がこの商品を販売するなら、どんな名前をつけるか」を考え、英語での商品名や商品の魅力を伝えるための紹介文を考えます。実践的な英語スキルの育成とともに、普段自分たちが買っている商品の開発や販売などについても考えることにより想像力と創造力を育成します。
2024.11
篠原弘樹 先生
(神戸)松蔭中学校・高等学校教諭/
中学GS・高校GL主任/英語科教諭
2020年に毎日オンライン英会話を行うグローバルコースを立ち上げ、英語を中心に、全体のカリキュラムマネジメントを担当している。教育テーマは、探究活動(世界とつながる・社会とつながる・自分と向き合う)の設計、多角的視点を養う思考法と小論文指導、“オンライン英会話(英語)×教科横断×探究” の授業実践。マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)、熟達度テスト(TOEFL Primary®/Junior®)普及アドバイザー、Canva 認定教育アンバサダー(Teacher Canvassador)。
「グミつれた」はシンプルな工程で、簡単な英語とジェスチャーを使って生徒全員が作ることができました。英語のみで進めたことで、達成感を感じ、英語でのコミュニケーションへの自信にもつながりました。また、中高で学ぶ理科の知識が応用されていることに気づき、理科への興味を引き出すことができました。生徒たちからは「製品がどのように作られているか考えるのが楽しかった」という声があり、製品の開発背景やその意図について考える大切さを学ぶ良い経験となりました。