大人のニキビはカラダの中から!?カラダの内側からのニキビ改善を考えてみましょう。

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大人のニキビはカラダの中から!?カラダの内側からのニキビ改善を考えてみましょう。

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マスク生活が長引く昨今、ふと気づくと顔にニキビが増えたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。顔のニキビは目立ちやすいので、鏡を見るたびに嫌になってしまいますね。思春期のニキビには時期的な理由がありますが、一度できると治りづらい大人ニキビの場合は、体質や生活習慣が引き起こすことも多いようです。

というのも、漢方で「肌は内臓の鏡」といわれ、肌トラブルは「心身の不調のサイン」という可能性があるのです。そこで、スキンケアだけでなく食事や漢方薬もうまく活用することで、カラダの内側からの改善を始めてみませんか。

【解説】巡り不足による便秘やストレスがニキビの原因

ニキビは皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こしている状態。カラダのエネルギーとなる「気」や「血」の巡りが滞り、体内で余分な熱が発生したり、代謝を低下させたりすることがおもな原因です。さらに、巡り不足の影響で下痢や便秘の症状にも悩まれている方も。ニキビに限らず肌トラブルの多くは皮膚呼吸などの観点から「肺」や「消化機能」とも関係が深いといわれています。そのため、ニキビが良くなるだけでなく腸内環境が整い、お腹の調子まで改善されたという方もいらっしゃるかもしれません。

また、ニキビにかゆみを感じたり、「できては治る」を繰り返したりしているときは、緊張状態やストレスが影響している可能性があります。日常的にイライラが積み重なっていませんか。ぜひココロの状態にも向き合ってあげてくださいね。

漢方薬でカラダの中からニキビのできにくい体質に改善

漢方では、カラダの内側からニキビができにくい体質に改善することを重視しています。とくに漢方では、ニキビの色や炎症の程度、痛みの有無、発生しやすい部位などから症状を判断し、不調に合った漢方薬を使います。

悩みをお持ちの方の体質によって、肌悩みでありながら胃腸を整える漢方薬が適していたり、精神的な緊張を和らげて血行を良くする漢方薬が良かったりすることも。今回は、カラダを冷やして過剰な熱を冷まし、炎症を鎮める漢方薬と血の巡りを改善し、新陳代謝を活性化する漢方薬をご紹介しましょう。

化膿しやすいニキビに「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」

カラダの余分な熱を冷ます作用があり、顔面の赤みやほてりの強い炎症に使われる漢方薬。黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、黄柏(おうばく)、山梔子(さんしし)の4つの生薬から構成されています。体力中程度以上で、のぼせ気味で顔色が赤く、イライラする傾向がある方に使われることが多いです。

おもにニキビの他にも、口内炎や胃炎、不眠症、鼻出血、血の道症などにも使われます。刺激物や脂っこい食べ物、甘いものが好きな人は、カラダの中に余分な熱が発生しやすいので、漢方薬とあわせて食生活の見直しも心がけましょう。

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「肌トラブル」に使われる漢方薬

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)– 漢方セラピー

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生理前にニキビができやすい方に「桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)」

女性向けの三大漢方薬のひとつとしても知られる「桂枝茯苓丸」に、肌あれなどによく使われる「ヨクイニン」を加えた漢方薬。桂皮(けいひ)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)、芍薬(しゃくやく)といった生薬も配合されています。

桂枝茯苓丸料加薏苡仁は、血の巡りを促し、肌全体に栄養が行き渡るように働きかけるため、血が滞っている「瘀血(おけつ)」タイプの方におすすめ。生理前の気になるニキビや肌あれをやわらげます。のぼせや冷えをともなう月経不順、しみなどにも効果が期待できるでしょう。

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生理前にニキビができやすい方に

桂枝茯苓丸料加薏苡仁

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また、ニキビまではでないけど、肌荒れが気になる方には「ヨクイニンがおすすめです。

自分に合う漢方薬が分からない場合は漢方薬を扱う病院に相談してみましょう。

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良い食材・NGな食材

足のつま先は冷たくありませんか?「冷え」は「気」や「血」の巡りを悪化させて、さらなる不調を引き起こすこともあります。そのため、水分補給のときに温かい飲み物を選んだり、温め食材を積極的に取り入れたりして、カラダを温めるように意識しましょう。

また、便秘にも悩まれている方は、きのこ類や海藻類、ごぼうなどの食物繊維が豊富な食材や、ヨーグルトや味噌といった乳酸菌が豊富な食材を取り入れるのもおすすめ。腸内環境を整えながらニキビの改善にもつながる一石二鳥の効果が期待できるでしょう。

【おすすめの温め食材】冷え解消には、巡りを促す「熱性」や「温性」の性質を持つ食材を幅広く食べるようにしましょう。また、温野菜や鍋料理などの「温かい料理」も全身を温めてくれます。フレッシュな旬の食材や薬膳茶を取り入れるのもおすすめです。・しょうが・にんにく・ねぎ・にら・羊肉・鶏肉・くるみ・エビ

【NG食材】果物や生野菜は適量であれば問題ないですが、食べ過ぎると血の巡りを悪化させることがあります。また、脂分や白砂糖の多い食材も皮脂分泌を過剰にすることがあるでしょう。

また、塩分や食品添加物を多く含むインスタント食品も避けたいです。さらに、お酒の飲み過ぎやタバコも、ニキビに限らず肌全体の健康を害する可能性があります。

代謝の上がるリラックス習慣を心がけて

慢性的な睡眠不足や運動不足は肌の代謝を低下させ、ニキビや吹き出物をできやすくします。夜ふかしをせずに十分な睡眠をとったり、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をしたりなど、代謝の上がる生活習慣を心がけましょう。

また、ストレスをためないように、1日の中でリラックスできる時間を確保することも大切です。外からお手入れするスキンケアと、内側から働きかける漢方や食材を上手に組み合わせて、ニキビ知らずの肌を目指しましょう。

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