目次
- 体重が減っても戻る「リバウンド」はなぜ起こる?
- リバウンドする?その代謝コントロール方法は、あなたに合ってないかも!?
- リバウンドしないために知ろう!あなたはどっちのタイプ?
- リバウンドしないタイプ別、代謝コントロール法
気になるぽっちゃりおなかが一時的にすっきりしても、また、リバウンド・・・。一生懸命した食事制限や運動があっという間に無駄になってしまった…。そんなリバウンドを何度もくりかえしていませんか?リバウンドしないためにはどうしたら、いいのでしょうか?まずは、リバウンドしてしまう原因は何か、また、あなたの体質タイプを知って、リバウンドしにくいカラダにするための対策をみていきましょう。
体重が減っても戻る「リバウンド」はなぜ起こる?
一時的に体重は落ちたけど、また余分なお肉がついたりして、体型がキープできず、体重が増えるのはなぜでしょうか?それは、代謝の低下がはじめに考えられます。何もせず、じっとしている時でも、カラダは生命活動を維持するために、心拍や呼吸・体温の維持などを行っています。これらの活動で消費される必要最小限のエネルギー量を基礎代謝量といいますが、基礎代謝量は通常10代をピークに低下していきます。※
※ 参考:厚生労働省 イーヘルスネット「基礎代謝量」
体重を落としても、代謝が悪ければ、日々の生活で脂肪が燃えにくく、不要な老廃物がでにくいカラダとなり、リバウンドしやすく、理想の体型をキープすることが難しいと考えられます。
リバウンドする?その代謝コントロール方法は、あなたに合ってないかも!?
では、「代謝が低下して脂肪が燃焼しにくい」根本的な原因について、考えたことはありますか?その原因は、普段から気になっているカラダの不調にヒントがあります。ストレス、便秘、疲労感など、カラダのお悩みは人それぞれです。その理由は一人一人の体質が違うからと言えるでしょう。
また、代謝の低下は、手足の冷えやむくみを引き起こします。
体質は、生まれ持ったものや普段の生活習慣によって決定されます。「代謝を上げる」と一言で言っても、それぞれの体質に合った対策をとらないと、リバウンドを繰り返したり、時には思いもよらない体調不良を引き起こしたりすることもあります。「他の人に効果があったという方法を試したけど効果がなかった」「一時的に体重が落ちたけど、すぐにリバウンドした」というのは、自分の体質に合わなかったことが原因かもしれません。
自分の体質にあった代謝コントロール方法を行うことが、リバウンドしないカラダ作りにとって重要です。
リバウンドしないために知ろう!あなたはどっちのタイプ?
大切なのは、自分の体質を知って、それにあった代謝コントロール法を実践することです。カラダもココロも元気に、すっきりボディを手に入れたいですね。
漢方の考えでは、体質は大きく分けて二つ、「実」タイプと「虚」タイプに分けることができます。まずは、この大きく分けた「実」タイプと「虚」タイプどちらに当てはまるか見てみましょう。
「実」タイプ
□ 食欲旺盛
□ 疲れにくい
□ 胃腸が丈夫
□ 顔色がよい
昔から漢方では「実」タイプの人は、食欲旺盛で体力があり普段からパワーが有り余っていると考えられています。ついつい食べ過ぎたり、ストレスがたまったりすることで内臓のオーバーワークが引き起こされ、頑固な脂肪がつきやすいのも「実」タイプの特徴と言われています。代謝を良くしてすっきりボディを作るためには、全身の巡りを良くして、発汗やスムーズな排便を促すことがおすすめです。
「虚」タイプ
□ 疲れやすい
□ 寒がり
□ 少食
□ むくみやすい
「虚」タイプの人は疲労や筋肉量の低下、冷えやむくみ等「エネルギー不足」の不調が目立つと言われています。たくさん食べているわけではないのに体重が増える、むくみやすいのは、内臓の疲労によって、食べたものが効率よくエネルギーとして使われていないためかもしれません。「虚」タイプの人は、「老廃物をカラダの外に出す」だけでは不十分、代謝の良いカラダを作るためにはカラダの「エネルギー補給」が大切です。内臓の働きを良くして代謝を高めることで、すっきりボディに近づくことができるでしょう。
リバウンドしないタイプ別、代謝コントロール法
実タイプと虚タイプもさらに以下のようなタイプに分けることができます。まずは、あなたはどのタイプか、「体質マッチング」で調べてみましょう!
体質マッチング
あなたの体質タイプを知ろう!
体質マッチングでは、いくつかの質問に答えるだけであなたの体質がわかります。
自分の体質がわかったら、以下の自分の体質タイプをクリックして、体質にあった生活アドバイスやおすすめ漢方薬をチェックしてみましょう!そして、リバウンドしないすっきりボディを手に入れましょう。
実タイプ:「食べすぎ太り」「ためこみ太り」「ストレス太り」「生活乱れ太り」
虚タイプ:「ぐったりタイプ」「水太りタイプ」「寒がりむくみ」「貧血むくみ」
■「食べすぎ太り」「ためこみ太り」タイプ
「食欲旺盛で、ついつい食べ過ぎてしまう」
「カロリーの高い外食やアルコール度数の高いお酒が好き」
そんなあなたは、カラダに余分な熱がこもって頑固な脂肪が落ちにくい「ためこみ太り」タイプかもしれません。漢方では暴飲暴食、脂肪分の多い食べ物や辛いものの食べすぎによってカラダに熱がこもりやすくなると考えており、便秘やニキビ、肌の痒み、目の充血、イライラしやすい等の不調が見られることも。日頃からココロとカラダをクールダウンさせることを意識してみましょう。昔から漢方養生では、発汗量の多い運動はカラダの潤い不足につながり、熱の勢いを強くすると言われています。このタイプのあなたは、ゆっくりした動作で呼吸を整える運動がおすすめです。
運動後はしっかりと水分補給をしてください。早寝早起きの規則正しい生活を心がけ、夜更かしや夜食は避けるようにしましょう。このタイプの人には「大根おろし」を普段の食事に取り入れてみるのもおすすめです。便秘解消に役立つ食物繊維をはじめとして、でんぷん、たんぱく質、脂肪を分解してくれる酵素が含まれているので余分な脂肪を減らしたい人にぴったり。
<おすすめ漢方薬>
漢方薬は、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」がおすすめです。過食を引き起こす胃腸の熱をクールダウンして、カラダの老廃物を汗や便、尿として除くことで脂質代謝を促します。
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■「ストレス太り」「生活乱れ太り」タイプ
「ストレス解消のために暴飲暴食して、翌日後悔…」ということが多い人は、漢方では「気」の巡りが停滞している「気滞」タイプと考えられます。このタイプの人はお腹にガスがたまりやすく、みぞおちから脇腹にかけて張って痛むことがあります。ストレスを感じたとき、即座に発散できずに一人で抱え込んでしまうと、ますます「気」が巡らずに不調が強くなります。パンパンに空気が詰まった風船のように、カラダの中では行き場を失った「気」が流動できない状態にあるので、カラダの不調を改善させるためには停滞した気をスムーズに流す必要があります。
思いっきり声を出したり、俊敏な動作のある運動をすると、カラダの「気」の流れに勢いをつけることができます。体力のない人は、短い距離を全力で走ってみると気分もすっきり、カラダも軽くなるのでおすすめです。「気」の巡りを良くするためにも、普段からリラックスすることを心がけ、きつい下着や服でカラダを締め付けること、髪をきつく結ぶことは避けましょう。「ストレスが多く、イライラして食べ過ぎてしまう」という人は、食事中は気持ちを落ち着けて、よく噛んで食べると満腹感も出やすく食べ過ぎを防ぐことができます。
(気血水について、詳しくは「漢方の基礎知識-気血水の物差し」をご覧ください。)
<おすすめ漢方薬>
漢方では「大柴胡湯(だいさいことう)」がおすすめです。「気」の巡りを良くしてお腹の張りや便通を良くすることでカラダの余分な熱を除き、脂質代謝を促します。
大柴胡湯
ストレスなどがあり、わき腹からみぞおちあたりにかけて苦しい方の肥満に、脂質代謝を上げて、余分な脂肪を分解・燃焼して減らします。
■「ぐったりタイプ」「水太りタイプ」
「たくさん食べているわけではないのに太りやすい」
「疲労感が強く、だるさや眠気が強い」
こんな不調が気になるあなたは、「気」の不足が原因かも。漢方ではカラダのエネルギー源となる「気」の不足によって内臓の働きが弱くなり、血行や水分代謝が悪くなると考えられています。特に、胃腸の元気がなくなると食べたものをカラダのエネルギー源に変えることができず、老廃物としてため込んでしまいがち。昔から中国では、適度な「甘味」は胃腸を元気にすると言われています。普段からご飯やパン、果物、甘いスイーツなど糖質の多く含まれる食べ物を食べ過ぎてしまう人は、無意識にカラダが欲しているのかもしれません。
脂肪は落としたいけど主食や甘いものを我慢したくない!という人は、普段のご飯に雑穀米を、おやつはアズキを使った和菓子を取り入れるのもおすすめです。雑穀米やアズキには食物繊維がたっぷり含まれていて、糖質の吸収を穏やかにし、腸内環境を整えて便通を良くしてくれます。アズキには利尿作用があり、水分代謝が悪くむくみやだるさが気になる人には特におすすめです。
このタイプの人は「老廃物を出す」だけではなく、胃腸を元気にして「気」を十分に補う「カラダの深い部分へのアプローチ」が必要です。「ぐったり太り」「水太り」タイプの人は、無理な食事制限や運動で短期間に体重を落とそうとすると、かえって体調を崩すことも。ウォーキングやストレッチなど負担のかかりにくい運動を日課にして、じっくりと時間をかけて生活習慣の改善に取り組みましょう。梅雨時期や疲れたとき、普段より疲労感やカラダのだるさが気になる人も多いのではないでしょうか。昔から中国では、胃腸がよく働けばカラダの水分は巡り、引き締まった美しい筋肉が作られると考えられています。
<おすすめ漢方薬>
漢方では「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」がおすすめです。胃腸の働きを助け、水分代謝を活性化することで、むくみのない引き締まったカラダ作りをサポートします。
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- 「むくみ」に使われる漢方薬
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
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疲れやすく、筋肉にしまりのない方の肥満に、脂質代謝を上げて余分な脂肪を分解・燃焼して減らします。
■「寒がりむくみ」「貧血むくみ」
「普段から手足やお腹が冷えやすく、カラダがむくみがち。」
「貧血気味でクラクラすることも。血色が悪いと言われる。」
漢方では「血」が不足してカラダの隅々まで巡らなくなることで、むくみや冷え、貧血症状が起こると考えてきました。「血」が不足する原因は不規則な食生活、運動不足、疲労、ストレス、カラダの冷えなどと考えられており、結果的にカラダはエネルギー不足、水分代謝の低下、血行不良に。疲労感やむくみ、足腰の冷え、貧血、女性の場合は生理不順などの不調が起こりやすくなるわけです。雨水が地面に水たまりを作るように、カラダの余分な水分は腰以下、下半身の「むくみ」を引き起こしやすいと言われています。生理中やその前後は、カラダの抵抗力がダウンしがち。冷えや貧血、むくみ、生理痛などの体調トラブルが起こりやすい時期なので、疲労をためないこと、お腹や腰、足首を冷やさないこと、温かい飲み物や食べ物でカラダの内側から温かさをキープすることが大切です。
カラダの冷えを感じたら、すぐにカラダを温めるようにしましょう。料理にスパイスを取り入れたり、葛湯や黒糖と生姜を紅茶に加えた黒糖生姜紅茶もおすすめです。冷え性の人の中には、普段から落ち込みやすく悲観的になりやすい人も多いようです。温かい食べ物や飲み物はカラダだけでなく、心まで落ち着けてくれるのも嬉しいポイントです。
<おすすめ漢方薬>
漢方では「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」がおすすめです。冬に積もった雪が春になると雪解け水として流れ出すように、カラダを温めて血行や水分代謝を良くすることで余分な水を除き、むくみや足腰の冷えを改善します。
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