「顔太り」をなんとかしたい!タイプ別エクササイズでスッキリ解消

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「顔太り」をなんとかしたい!タイプ別エクササイズでスッキリ解消

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体重は増えていないのに顔の印象で太って見える、細身でも顔だけぽっちゃりしている、そんなお悩みはありませんか?体重の増加によって顔にも余分な脂肪がつくことがありますが、体格は変わらないのに顔太りが気になる場合には普段何気なく行っている生活習慣が関係しているかもしれません。自分の顔はリアルに見ることができないため、鏡の中の自分を平面、つまり二次元(2D)で認知していることが多いはず。天地左右のサイズ感だけでなく顔を立体で捉えて三次元(3D)で考え、重力に負けないような対処法で顔太りを攻略しましょう。コロナ禍は小顔に見えるマスクでカモフラージュしていた人も顔太りの原因を知り、自分に合った顔太り解消法ですっきり小顔を目指しましょう!

顔が太る原因とは?

顔が太ったり、カラダに対して大きく見えたりしてしまう原因は、一般的にイメージされやすい「脂肪」だけではありません。顔太りの原因は主に5つ。
「脂肪」によるもの、「むくみ」「筋肉」のコリや張り、「たるみ」、骨格の「ゆがみ」に分けられます。食事の好みや生活習慣、何気ない普段のクセやストレスなど、様々な原因によって効果的な対処法が違ってきます。あなたの顔太りタイプはずばりどれ?簡単セルフチェックをしてみましょう。

  • ☑ スマホやPCを見る時間が長い
    →猫背であごが上がり、あご下にお肉がつきやすく二重あごに<脂肪>
  • ☑ 頬杖をつく又は姿勢が悪い
    →顎関節(下あご)や頸部(首周り)の負荷からゆがみや筋肉のコリを生みやすい<ゆがみ・筋肉>
  • ☑ 寝る時間が遅い
    →睡眠の質が落ちることで基礎代謝が低下し、血行不良になりやすい<むくみ・脂肪>
  • ☑ 休日は部屋でゴロゴロ
    →運動不足による筋力低下でたるみやすく、姿勢筋の衰えはゆがみに<たるみ・ゆがみ>
  • ☑ 揚げ物、スナック菓子が好き
    →高カロリーの食べ物は脂肪の蓄積になり、塩分の多いスナック類は体内に余分な水分を溜め込みむくみに<脂肪・むくみ>
  • ☑ ストレスを感じやすい又は歯ぎしりをする
    →ストレスが食いしばりのクセを生んだり、就寝中に歯ぎしりをしたりする<筋肉>
  • ☑ 人と会話をする機会が少ない
    →会話の機会や感情表現をする場面が少ないと顔の表情筋が衰えて重力に負けてしまう<たるみ>
  • ☑ 食事制限をしている又は早食い
    →咀嚼筋が衰えることでカラダの栄養不足だけでなく筋力低下や代謝不良につながる<たるみ・むくみ>

タイプ別攻略法

顔太りの5つのタイプ別解消法を順に見ていきましょう。

<脂肪太り>

頬やあごは顔の中でも脂肪がつきやすく、正面から見ても横から見ても目立ちやすいエリア。頬に脂肪がつくと顔が大きく見え、あごに脂肪がつくと二重あごになってしまいます。高カロリーなメニューや塩分の多い食事内容を見直すことや就寝前に飲食を控えるなど生活習慣にも気を付けましょう。
猫背やストレートネックなどの姿勢も、首の後ろ側が詰まることであごが上がり二重あごを生み出します。背骨や骨盤の位置から整える姿勢改善の意識も大事です。

★脂肪太りさんにおすすめ:ヨガの「ライオンのポーズ」 ※顔だけ行うのでもOK
広頸筋(こうけいきん:首の前部の皮膚のすぐ下にある筋肉)と口周りの筋肉が活性化し、頬のぽっちゃりと二重あごにアプローチします。

ヨガの「ライオンのポーズ」

【やり方】

  • ① 床(マット)の上にひざまずき、右足首を左足首にのせて交差します。会陰(えいん)部を上になっている右足のかかとに引き寄せて座り背筋をのばします。
  • ② 手のひらを大きく広げしっかりと両膝を押します。
  • ③ 鼻から深く息を吸い同時に口を大きく開き、舌先をあごに向けて長く伸ばします。両目を大きく開き目線を上に向け、息を吐きながら喉の奥からゆっくりと「ハー」と声を出しましょう。(ライオンの遠吠えをイメージ)
  • ④ 2~3回繰り返したら足を組み替えて同様に行います。

※膝や足を痛めている人は椅子に座って行いましょう。手首が痛い場合は顔だけでもOK。

<むくみ>

睡眠不足や塩分の摂り過ぎで代謝不良になりやすい方は、朝に顔がむくみやすく見た目にも太って見えます。脂肪太りさん同様に食生活の見直しが大事ですが、特に食事をしっかり噛んで味わい、咀嚼する時間を長くすることで消化吸収を促しましょう。
噛むことによって顏全体の筋肉をしっかり動かし血行を促すことでむくみの改善にもつながります。睡眠の質を高めるために寝室環境を整えることも大事です。

★むくみ太りさんにおすすめ:老廃物と余分な水分を流すリンパマッサージ
血液の流れだけでなくリンパの流れを促してすっきりとしたメリハリフェイスラインを目指しましょう。特に鎖骨周辺のケアはリンパのゴール地点のため効果的です。

老廃物と余分な水分を流すリンパマッサージ

【やり方】

  • ① マッサージオイルを手に取り指の腹全体を肌に密着させるようにして、手と反対側の鎖骨の上を外側から内側に向かってやさしくさすります。
  • ② 耳の下から鎖骨の内側に向かってやさしくさすり下ろします。(数回)
  • ③ 手を替えて反対側も同様に行います。

※力を入れすぎないようにやさしくさすります。手を温めてから行ったり、カラダを温めていたりするとより効果的です。

<筋肉のコリ>

噛みしめる際に働く咀嚼筋の使い過ぎによって頬の筋肉が凝り固まったり、肥大化(エラの張り)したりすると顔が太って見えてしまいます。ストレスによって噛みしめが起こったり、顔をしかめたりするクセがある方は咬筋(こうきん:食いしばる筋肉)をマッサージしたりゆるめたりするケアが有効です。
歯ぎしりをするという方は睡眠の質を高めるために就寝環境を整えましょう。就寝前のスマートフォンを控えたり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かったりするのもおすすめです。

★筋肉太りさんにおすすめ:噛みしめをリリースする咬筋マッサージ
頬やエラの張りをほぐすために噛みしめポイントを知り、筋肉を丁寧にほぐしましょう。

【やり方】

  • ① 上下の歯をグッと噛みしめながらエラの部分を触り硬くなっている部分を見つけます。
  • ② 嚙み合わせをゆるめて、硬くなっていた部分を指で丁寧にほぐします。痛気持ちいい程度の力加減で行いましょう。
  • ③ 親指の腹を嚙み合わせポイントに押し当て、ゆっくりとこめかみの方に引き上げていき、耳の周りをくるっと前から後ろまでなぞるようにマッサージします。眼鏡のつる(テンプル)があたる部分をなぞるようなイメージです。(数回)

※爪を立てないように、皮膚というより筋肉にアプローチするイメージで動かします。
乳液などをつけて行うとスムーズにできます。

<たるみ>

表情筋を使わない(会話が少ない、感情をあまり表情にださない)、咀嚼筋を使わない(しっかり噛んで食事をしない)でいると顔の筋肉が衰えてたるみ、重力に負けてフェイスラインがぼやけてみえます。そのため顔が長く大きく見えてしまいます。
顔の筋力を上げることで前後に張り出した立体的な顔の構造に戻してパンと張った若々しい小顔を目指しましょう。鏡を見ながら余計なシワができないように気を付けながら表情筋をトレーニングしていくことが重要です。

★たるみ太りさんにおすすめ:顔のウォームアップ&表情筋トレーニング
まずは口元の筋肉をウォームアップし、頬や口角を持ち上げ立体的な顔をつくる表情筋のトレーニングでしっかりリフトアップ。

【やり方】

  • ① リップロール:唇を閉じた状態で空気を排出し、唇をブルブルと震わせながら声を出してみましょう。唇からほうれい線まで振動を感じられるといいでしょう。(10秒程度)
  • ② 表情筋トレーニング:上の歯が8本見えるところまで口を横に開くと自然と口角が上がる状態になります。その際に頬の筋肉が使われているのを意識しながら「せ」と声をだして口を開けてみましょう。さらに頬の筋肉が動き表情が立体的に作られていくのがわかると思います。(数秒キープしてから緩める×4~5回)
表情筋トレーニング

<ゆがみ>

日常の姿勢の影響で頭蓋骨、頚椎(首周り)、顎関節(下あご)をつないでいる筋肉や筋膜が凝り固まり骨格に微細なゆがみが起きることがあります。姿勢を正すことと、凝り固まっている筋肉や筋膜をリリースすることで本来あるべきアライメントにもどせると血行、代謝促進につながり顔周りがスッキリしていきます。
デスクワークなど同じ姿勢をしがちな方、頬杖をつくなどのクセがある方は全身のストレッチも併せて行い、頭部・頸部のマッサージでゆがみを整えていきましょう。

★ゆがみ太りさんにおすすめ:後頭部・側頭部のゲンコツマッサージ
顔と地続きの頭・首・あご周りにアプローチすることで骨のアライメントが整い血行や代謝促進につながり顔色にもよい影響がでてきます。

後頭部・側頭部のゲンコツマッサージ

【やり方】

  • ① 両手で握りこぶしをつくり、親指以外の4本の指の第1関節と第2関節の面を、耳の後ろに当てます。頭の中の骨を感じる程度に圧をかけたら、小刻みに動かしほぐします。後頭筋(後頭部にある筋肉)がほぐれて顔を後ろから引き上げる力がアップします。(10秒程度)
  • ② 同様に握りこぶしの関節の面で左右のこめかみ上をはさみこむように押さえます。この部分は側頭筋で頭蓋骨と下あごをつないているためゆがみを整えるように生えぎわから耳の後ろまでをほぐします。(10秒程度)

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◆那須久美子(https://www.kandworks.com/about)
JACDS認定漢方アドバイザー、ピラティス・ヨガセラピスト、ACC認定アスリートキャリアコーディネーター、介護予防運動指導員


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