目次
- クマの種類と見極め方を知ろう
- クマの本当の原因はカラダの内側にあった!?
- 目の下が黒青くなる原因は?青クマができやすい人の特徴とは?血行不良や疲労などの影響
- 目の下が茶色になるのはどうして?茶クマができやすい人の特徴とは?色素沈着や老化などの原因
- 目の下が黒色になるのはどうして?黒クマができやすい人の特徴とは?骨格、脂肪の分布などの原因
- 漢方的に考える目の下のクマの原因は?血行不良とメラニンくすみ対策!?
- 目のクマだけではない!?ニキビや生理痛にもなりやすい瘀血体質とは?
- 瘀血体質を改善して目の下のクマ知らずの体質へ
- 血の巡りを改善する漢方薬「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」
- 瘀血体質の目の下のクマが気になるあなたにおすすめの3つの生活習慣
鏡を見るたびに目の下のクマが気になりませんか?目の下のクマは“老け顔”や“お疲れ顔”に見える原因に。マッサージやアイクリームなど色々試してみたけれど、なかなか改善しないとお悩みの方も多いのでは。そこで今回は目の下のクマの漢方の視点から見た原因と改善方法、そしておすすめの漢方薬についてご紹介します。
クマの種類と見極め方を知ろう
目の下のクマが気になる人は多いと思いますが、実はクマには種類があり、それぞれ原因や改善法が異なります。クマの種類と見極め方を知って、自分に合ったアイテムを使って目元の印象を変えてみましょう。
目の下のクマには大きく分けて茶クマ、青クマ、黒クマ、の3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
茶クマ:目の下の皮膚に色素が沈着して茶色くなるタイプです。紫外線やクレンジングや洗顔時にゴシゴシと擦ったり、目の下をこする癖、目元の乾燥、加齢などが原因で起こります。
黒青クマ:目の下の毛細血管の状態が悪く色が暗く見えるタイプです。血行不良や疲労、眼精疲労などが原因で起こります。
黒クマ:目の下に涙袋やへこみがあって影ができるタイプです。骨格や脂肪の分布などが原因で起こります。例えば、加齢で眼輪筋が衰えると、目の下の脂肪が突出することがあります。
自分のクマの種類は、鏡で目の下を見たり、色や形によって判断することができます。例えば、黒クマは目の下にくぼみがあります。顔を上に向けて鏡を見るとクマが無くなる場合は黒クマである可能性が高いですが、茶クマや黒青クマは変化しません。後ほど、クマの種類ごとの対処法を紹介します。
クマの本当の原因はカラダの内側にあった!?
目の下のクマが気になったとき、あなたはどのようなケアをしますか?目元のマッサージやアイクリーム、目元パックなど…実は、巷にあふれているクマのケア方法は“目の周り”に焦点をおいたものが中心です。でもクマの本当の原因は、目の周りではなく“カラダの内側”にあることがほとんどなのです。目元のポイントケアでクマが薄くなったとしてもそれは一時しのぎにしかすぎません。カラダの内側にある原因を整えないと、またいつかクマが再発し、くり返すことに。
クマをしっかりと改善するだけでなく、クマの出にくいカラダにするためには、“目の下のポイントケア+カラダ内側の原因改善”のトータルケアが必要です。一時的な付け焼刃でケアするのではなく、これを機に将来も見据え、カラダの中からケアしてみませんか?
目の下が黒青くなる原因は?青クマができやすい人の特徴とは?血行不良や疲労などの影響
目の下が青くなる黒青クマの原因は、血行不良の影響が大きいと言われています。血行不良によって、目の周りの肌に酸素や栄養が十分に届かず、代謝が低下します。すると、皮膚の薄い目の下の毛細血管の状態が悪く色が暗くなり、黒青ずんで見えるようになります。疲労や寝不足、ストレス、運動不足、鉄分・ビタミン不足などが、血行不良を引き起こす原因です。
目の下が黒青くなる原因を知ったら、自分に合った改善法を試してみましょう。目の下をやさしくマッサージするなど、血流をアップさせることが重要です。また、うるおいスチーム・温感ヒーターなど保湿、温めることで血流を促進することが効果的ですし、漢方もおすすめです。影を隠すためには、コンシーラーやハイライトなどを使うことも効果的です。
目の下が茶色になるのはどうして?茶クマができやすい人の特徴とは?色素沈着や老化などの原因
目の下が茶色になるのは、色素沈着の影響が大きいと言われています。目の下の薄い皮膚は、少しの刺激で色素沈着を起こします。目の下の皮膚にメラニン色素が沈着した影響で、茶色くなることがあります。この場合、目の下の血色感や透明感が失われ、くすんだ印象になります。色素沈着の原因は、紫外線や加齢、摩擦による炎症、乾燥によるターンオーバーの乱れによる体内のメラニン色素の排出不良などです。茶クマかどうかは、目じりを引っ張ることで判断できます。クマも一緒に動いたら茶クマである可能性が高いです。
茶クマの原因となる色素沈着の対策には、日焼け止めを使ってメラニン色素の生成を抑えたり、化粧品を使ってスキンケアをすることが効果的です 。また、食生活の乱れや睡眠不足などは肌のターンオーバーが乱れる原因になります。まずは自分の生活習慣を見直して、改善することを心がけましょう。なお、目の下をこする癖を治すことも大切です。
目の下が黒色になるのはどうして?黒クマができやすい人の特徴とは?骨格、脂肪の分布などの原因
黒クマができる主な原因の1つが筋肉の衰えです。老化などから目の下の皮膚や筋肉にハリや弾力が失われたり、骨格や脂肪の分布が変わることで、目の下にたるみやへこみができることがあります。この場合、目の下に影ができて、黒く見えます。目の周りの筋肉が衰えることにより眼輪筋という目を動かす筋肉が前に押し出されて膨らみます。この膨らみが影を作って黒クマとなって現れるのです。黒クマかどうかは、顔を上に向けて鏡を見ると判断できます。クマが無くなる場合は黒クマである可能性が高いです。
黒クマの場合は、スキンケアを徹底し保湿や栄養補給をすること、マッサージを行うことが大切です。
マッサージは目元周辺の老廃物を排出してむくみを解消するだけでなく、血流を促進するため、皮膚や筋肉のハリや弾力を高めることが黒クマの改善に効果が期待できます。美容整形医に相談するなどの方法もあります。
漢方的に考える目の下のクマの原因は?血行不良とメラニンくすみ対策!?
まずはあなたのカラダの状態を知るために、体質チェックを行ってみましょう。クマのできやすい体質になっていないか、チェックしてみましょう。
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あなたはどの体質でしたか?
体質チェックで瘀血(おけつ)体質に当てはまったあなたは要注意です。瘀血体質とは血の巡りが悪くなり滞っている状態のこと。漢方では、瘀血体質は目の下のクマができやすいと言われています。その理由は、クマと目の周りの血流と深い関係にあります。
目の下のクマの一番の原因はズバリ!血の巡りの滞りです。血はカラダの隅々に栄養を届けると同時に、あちこちにたまった老廃物を血に引き込んで運ぶことでカラダの浄化も行っています。血の巡りが悪くなると、全身に栄養が届きにくくなるだけでなく、流れにくくなった血が停滞しやすくなり、老廃物も溜まりやすくなってしまうのです。
目の周りにはたくさんの毛細血管が張り巡らされています。さらに目の下の皮膚はとても薄いため、皮膚の下にある毛細血管の状態がとてもよく反映されるのです。血の巡りの良い状態では特に問題はありませんが、血の巡りが滞ると酸化された静脈血が停滞しやすくなり、酸化された黒くなった血の色が透けて見えるようになります。そのため、青色や青黒色のクマとして映るのです。
それだけではありません。さらにクマを助長させるのがメラニンくすみの存在です。血の巡りが悪くなると肌に栄養が届かないだけでなく、老廃物も溜まりやすくなります。その代表がシミやくすみなど女性の肌を悩ませるメラニンです。
メラニンは本来であれば皮膚のターンオーバーによって垢とともに剥がれ落ちるのですが、血の巡りが悪くなるとターンオーバーが乱れ、メラニンがうまく排泄できなくなり色素が沈着し、目の下のくすみやシミとして定着します。そのため、目の下には慢性的にクマがある状態に。ポイントケアだけは一時しのぎとなってしますのです。
目のクマだけではない!?ニキビや生理痛にもなりやすい瘀血体質とは?
血の巡りが悪い瘀血体質はクマができやすいだけではありません。漢方では瘀血体質になると、その他にもさまざまなトラブルを引き起こしやすくなると考えられています。
冷えや肩こり、生理痛や婦人科系疾患まで。どれも女性の代表的なお悩みばかりです。また漢方では慢性病の背景には“瘀血体質”が隠れていることが多いと言われています。長年悩んでいた症状の根本原因が瘀血体質であることも少なくありません。逆に、瘀血体質を早めに改善することで、このようなトラブルを未然に予防することもできます。もし少しでも思い当たったら、早めにケアを始めましょう。
あわせて読みたい>>漢方の『瘀血(おけつ)』体質とは
【瘀血体質になると起こりやすいトラブル】
・クマ、くすみ・しみ、そばかす
・ニキビ、イボなどの肌荒れ
・冷え、冷えのぼせ
・肩こり
・頭痛
・生理痛、月経困難症
・子宮筋腫などの婦人科系疾患など
瘀血体質を改善して目の下のクマ知らずの体質へ
目の下のクマを改善するには、血の巡りを良くすることが大切です。血の巡りを良くすると言っても、目の下の巡りだけを良くしても意味がありません。滞った全身の血の巡りをしっかり改善して、カラダの隅々までスムーズに流れるように整えることで、目の下の毛細血管の流れも同時に整い、クマも自然に薄くなります。
また、カラダの中からしっかりと改善することで、クマだけでなく、瘀血によるさまざまなトラブルの予防や改善に繋がります。まずは血の流れを妨げる食生活や生活習慣をしっかり見直しましょう。さらにしっかり改善したい人には、血の巡りを良くする漢方薬の併用がおすすめです。漢方薬のチカラを借りることで、改善スピードがアップします。
血の巡りを改善する漢方薬「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」
血の巡りを良くする代表的な漢方薬といえば「桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)」です。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁はケイヒ、ブクリョウ、ボタンピ、トウニン、シャクヤクの配合された「桂枝茯苓丸」という漢方薬にハトムギで有名なヨクイニンを加えた処方です。
血の巡りを良くすると同時に、水の巡りも良くすることで、全身の巡りをしっかり整え、にきびやしみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症※を改善します。※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
瘀血体質によるさまざまなトラブルに幅広く対応できることから、漢方治療の現場でも昔から瘀血体質の女性に多く使われている有名な漢方薬です。
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- 血の巡りを良くする代表的な漢方薬
桂枝茯苓丸料加薏苡仁
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瘀血体質の目の下のクマが気になるあなたにおすすめの3つの生活習慣
① 軽いストレッチを習慣に
血のめぐりをよくするために、軽い運動やストレッチなどカラダを動かす習慣を取り入れましょう。また、同じ姿勢を長時間とらない工夫を意識しましょう。
② 油脂の多い食事に注意する
揚げ物やお肉中心の食事、バターやラードなど脂肪の多い食品の摂りすぎは血流を妨げる原因になります。油脂の多い食事は控えめにして、食べる時は適量に、野菜と一緒に食べるなど摂り過ぎないように工夫しましょう。
③ 青魚や血流を促す食材を意識して摂る
いわし、さんま、あじ、さばなどの青魚の脂には、血液中の中性脂肪を減らし、コレストロールのバランスを整える働きがあります。また、桃、たまねぎ、らっきょう、シナモン、にら等も血の巡りをよくする食べ物としておすすめです。
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