【膝が痛い時の対処法】膝痛はセルフケアや漢方薬で早めに対処!

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【膝が痛い時の対処法】膝痛はセルフケアや漢方薬で早めに対処!

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今まで気にならなかったのに、気がついたら膝が痛い。しかも痛みがひどくなっているような気がする…。曲げると痛い。“膝の痛みなんか大したことない”と言って放っておくと、だんだんと痛みが強くなり歩くのに支障が出てきてしまうことも。そうなる前の早めの対処が大切です。今回は膝の痛みを感じたときに家でできるセルフケアの方法やおすすめの漢方薬を紹介します。

膝の構造は複雑!

膝はカラダ全体を支え、さまざまな姿勢や動作に関わっている複雑な仕組みを持つ関節です。関節とは骨と骨が連結している部分のことをいいますが、膝は大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)、腓骨(脛骨の外側にある骨)、膝蓋骨(膝のお皿)の4つの骨からできています。また関節の動きをスムーズにしたり安定させたりする、骨のまわりは軟骨(関節軟骨、半月板)というクッションで守られています。

このように軟骨で守られた4つの骨からできている膝関節ですが、カラダの他の関節に比べると骨同士が接する面積が少ないため、そのままではグラグラしてとても不安定な状態です。その不安定な関節をしっかり支え安定させているのが、骨と骨をつなぐ帯のような役割をしている靭帯や膝を動かすための筋肉なのです。

【解説】どうして膝が痛くなるの?

膝の痛みはさまざまな病気やケガ、生活習慣などがきっかけで起こるため、これが原因だと特定するのは難しいものです。ですが膝痛が起こる人には職業や普段の生活など、膝に負担のかかる要素を持っていることが多いようです。また年齢を重ねたり運動不足によって脚の筋肉が衰えたりすることも、膝痛の大きな原因になります。脚の筋力が衰えると膝を支える力が弱くなり、膝関節のバランスが悪くなります。そうすると膝への衝撃や負担が大きく増え、膝痛を起こしてしまうのです。

カラダのゆがみや脚の変形も膝の痛みと関係があります。膝が外側に膨らむO脚や内側にゆがむX脚は、それぞれ膝の内側や外側に偏って圧力がかかるため片側の関節軟骨の摩耗が極端に進み、痛みや炎症が生じやすくなります。そのほか偏平足や外反母趾といった足の変形は、歩く際に地面から受ける衝撃を吸収し分散する足裏の役割を弱めてしまいます。結果、足裏が吸収しきれない衝撃が膝を直撃してダメージを負わせてしまうのです。

膝の痛みが出てきたときの対処法

膝の痛みが出てきたときは、まず膝のまわりが熱っぽくないか腫れていないかをチェックします。熱や腫れがある場合は炎症が起きていますので、炎症を抑えるために氷のうやアイスパックで冷やしましょう。逆に熱も腫れもない場合や、時間が経って熱と腫れがひいてきた場合は温めます。

温めることで血行がよくなり、痛みの物質や老廃物が押し流されて痛みが和らぎます。またこわばった筋肉がやわらかくなることで関節の動きもよくなります。
ただし急に強い痛みや腫れが出てきた場合や、いつまでも痛みがよくならない場合は一度専門医を受診した方がよいでしょう。膝痛の原因として最も多い「変形性膝関節症」や「靭帯の損傷」「痛風」「関節リウマチ」など治療が必要な病気である場合があります。

血の巡りをよくして膝の痛みを和らげよう

膝を温めるにはカイロや蒸しタオルなど手軽な方法もありますが、入浴やマッサージがより効果的です。入浴はカラダ全体が温まって血行がよくなり、筋肉もやわらかくなります。余裕のある方は浴槽の中でストレッチを行うのもよいでしょう。

マッサージは膝の痛みがある部分を中心に、まわりの筋肉を丹念にもみほぐします。膝の力を抜いて無理のない姿勢で行いましょう。膝裏、ふくらはぎ、太もも、膝のお皿まわりをていねいにゆっくりマッサージします。血行を促進する作用のあるアロマオイル(グレープフルーツ、ジンジャー、ローズマリーなど)を使って行うのもおすすめです。アロマオイルは必ずキャリアオイルで希釈して用いましょう。肌の弱い方はパッチテストをしてから行うと安心です。
※キャリアオイル…アロマオイル(精油)は一部例外を除き、原液のままではなく基剤と呼ばれるキャリアオイルやジェル、クリームなどで希釈してマッサージに使用します。基本的なキャリアオイルのホホバオイル、スイートアーモンドオイルは、どなたでも使いやすくおすすめです。

“両手で膝裏をマッサージ” “ふくろはぎをマッサージ” “太ももをマッサージ” “膝のお皿をマッサージ”

膝の痛みやしびれに効果的な漢方薬を紹介します

膝痛にはセルフケアの他に漢方薬を取り入れるのもおすすめです。漢方薬は膝の痛みに対して内側から働きかけ、症状を改善に導いてくれます。ここでは特に下半身の痛みやしびれに効果的な漢方薬をご紹介します。

■牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
●下半身の痛みやしびれに。
体力中程度以下で、疲れやすく手足が冷えやすい。尿の量が減少してむくみがある。のどの渇きがあるといった症状を伴う方に。
この漢方薬の名前にも含まれている「腎」は、東洋医学では下半身や水分代謝と深い関係があります。疲れやストレスなど何かがきっかけで「腎」が弱ってしまうと、温める力も弱って下半身をはじめカラダが冷えてしまいます。また水分の代謝が滞って特に下半身に余分な水が溜まり、痛みやしびれを引き起こします。
この漢方薬はその「腎」の働きを高めることでカラダを温め、下半身などに溜まっていた水の流れをよくして水分代謝を改善します。また、カラダの栄養物質である「血(けつ)」を補うことで弱った筋肉や骨に栄養を届けます。「気」「血」を巡らせることで、流れが滞ることによって起きた痛みやしびれを和らげます。

■疎経活血湯(そけいかっけつとう)
●下半身の痛みやしびれ、関節痛に。
体力中程度で、夜間に痛むことが多い方に。
カラダは「気」や「血(けつ)」といったエネルギーや栄養が常に巡っていることで、健康を保っています。それが飲食の不摂生など何らかの理由でバランスが崩れたところに湿気が加わると、循環していた「気」「血」の流れが滞ってしまいます。滞った「気」「血」は痛みを引き起こし、また、筋肉などに栄養が行き届かなくなるために痛みが起こることもあります。さらに加わった湿気は下半身に溜まり、痛みやしびれ、むくみなどの原因になります。
この漢方薬は「血」の不足をしっかり補ってカラダに栄養を届け、なおかつ「気」「血」の流れをよくすることで痛みを和らげます。また、余分な水分をカラダから取り除く作用もあるため、それにより起こった痛みやしびれを改善に導きます。

膝の痛みを起こさないカラダを目指そう

膝の痛みを起こさないためには、筋力をつけることが第一です。膝まわりの筋肉をつけることで膝の関節が安定し、骨や軟骨への負担を減らすことができます。まずはストレッチで筋肉をほぐすところから始め、その後筋力トレーニング、軽い運動と順番に進めていきましょう。そうすることで筋力がつくだけではなく、膝の負担になっている体重を減らす効果もあります。

普段から膝の負担になるような姿勢や動作に気を付け、足の変形を引き起こすような靴は控えましょう。歩くことは生きていく上で基本になるとても大切な動きです。それを支えている膝を痛めないように、日常生活から気を配っていきましょう。

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