その咳、秋の花粉症かも? 喉の不調を改善する旬の食材レシピ6選

この記事をクリップする

目次

秋になると、空気の乾燥によるトラブルが気になりませんか?肌の乾燥、肌荒れ、喉のチクチク、イガイガ、カサカサ、咳や鼻水が出て喉や鼻がすっきりしない・・・その症状は、カラダの内側が乾燥しているサインです。特に喉や鼻の症状は秋の花粉症の可能性もあります。カラダのサインを見逃さずに、早めの対策をこころがけましょう。

要注意!秋の花粉症は春よりも長引くこともあり

春の花粉といえばスギやヒノキが有名ですが、秋はブタクサやヨモギの花粉が飛散のピークを迎えるので、この時期に花粉症の症状がみられる方も少なくありません。

実は漢方では、秋は「肺」と深いかかわりがあると考えられています。肺は乾燥に弱く、カラダの中でも乾燥によるダメージを受けやすいところです。

肺は鼻、喉、気管支とも繋がっているため、肺の働きが低下すると、これら呼吸器系にも不調が現れてきます。そのため、秋の花粉症は呼吸器系に現れやすく、喘息や肺炎のような症状になったり、症状が長引いたりすることもありますので、注意が必要です。

秋の乾燥には「辛い食材」と「白い食材」

呼吸器にとって乾燥は大敵ですが、自然がそれを補うかのように、秋はカラダをうるおす旬の食材の宝庫です。乾燥からカラダを守るためにも、内側からうるおす食材を毎日の食事に取り入れましょう。

カラダをうるおすおすすめの食材は、「辛い食材」と「白い食材」です。

辛い食材
大根、生姜、しそ、長ねぎ、玉ねぎ、にんにく、胡椒、唐辛子など

白い食材
梨、白きくらげ、山芋、里芋、蓮根、百合根、松の実、銀杏、はちみつ、豚肉、イカなど

秋の花粉症にも負けない!カラダをうるおす薬膳茶・薬膳料理レシピ

スーパーでも買える身近な食材や旬の食材を使った、カンタン&美味しい薬膳茶・薬膳料理のレシピをご紹介します。「辛い食材」と「白い食材」を積極的に取り入れて、カラダの不調を美味しく改善しましょう!

レシピ1 咳を和らげる働きも!しそ、生姜のブレンド薬膳茶

しそや生姜は、辛みによる発汗作用でカラダを温めて咳を和らげます。しその香りは、気の巡りを良くし、自律神経の乱れを整える働きがあります。生姜には胃腸の調子を整える働きもあります。

淹れ方は簡単。生のしその葉、生姜を適当な大きさに刻みポットに入れ、お湯を注ぎます。5分ほど蒸らしたら出来上がりです。お好みで黒糖を少し入れても美味しいですよ。
しその薬膳茶
さらに、手軽に市販の茶葉をブレンドすることで、うるおす効果をアップすることも。おすすめは枇杷の葉、しそ茶、生姜茶のブレンド薬膳茶です。分量の目安は、枇杷の葉:大さじ1杯、しそ:小さじ1杯、生姜:小さじ半分です。枇杷の葉は、乾燥による咳を鎮める働きがあります。

「美味しい!」と感じるお茶がカラダにも合っているお茶です。自分の感性を信じて、お茶をブレンドして飲んでみましょう。薬膳茶には香りで体調を整える要素もありますので、香りも楽しみながら、その日の気分で、アレンジしてみてください。

レシピ2 喉のツラさや咳に効果あり!「大根」の蜂蜜漬け

殺菌・消炎作用のある大根を使ったレシピ。秋から冬にかけて旬の大根は「辛い食材」の代表格です。喉の痛みや乾燥による咳、痰を和らげてくれます。

その大根と同じく喉に良い「蜂蜜」に漬け込み、シロップをいただきます。
大根のシロップ漬け

作り方は、さいの目切りにした大根を、ひたひたになる量の蜂蜜に漬けます。一晩ほど冷蔵庫で漬け込むと大根から水分が出てシロップの完成です。

大根はシロップに長く漬けておくと臭みが出るため、シロップから取り出しましょう。シロップはそのまま飲んで良いですが、甘みが強いと感じる場合は、お茶やヨーグルトに入れてみるのもおすすめです。

※注意:1歳未満の赤ちゃんは乳児ボツリヌス症を発症する可能性がありますので、はちみつを与えないようにご注意ください。
※シロップは冷蔵庫で保存し、2,3日で飲み切るようにしましょう。

喉・咳によい「梨」のアレンジレシピ
水分豊富な梨は、乾燥の秋には欠かせないカラダをうるおす代表的な果物です。そのまま食べることが多いと思いますが、カラダを冷やす性質もあるため、食べ過ぎには注意しましょう。冷え症や胃腸の弱い人には、煮る、焼く、蒸すといった熱を加えた料理がおすすめです。

<PR>

気管支ぜんそくチェック

医師100人アンケートから知る「せき」

詳しく見る

レシピ3 忙しい朝にすぐできて温まる!梨とベーコンのほっこりスープ

スライスした梨にベーコン、コンソメ、水を加えて、電子レンジで温めてスープに。簡単にできるため、忙しい朝にもおすすめです。梨のジューシーなトロッとした食感と優しい甘さで、カラダもココロもほっこり温まります。
梨のほっこりスープ

レシピ4 カラダもうるおし、旨味がアップ!豚肉と梨のジューシーミルフィーユ

梨は豚肉との相性が抜群です。スライスした豚肉と梨を交互に並べて、フライパンで焼いて、お好みの調味料で味付けして出来上がりです。

焼かずに、蒸して、ごまだれにつけて食べても美味しいです。また、梨を豚肉で巻いてフライパンで焼く、豚肉の梨巻もおすすめです。

梨は熱を通すことで外はトロトロ、中はサクサクの食感になります。豚肉もカラダをうるおし、梨の酵素が豚肉を柔らかくします。梨と豚肉の組み合わせにより、うるおい効果と旨味がアップします。
梨の豚肉巻き

レシピ5 簡単スイーツアレンジ!梨のコンポート

梨を適当な大きさにスライスして、砂糖と水を加えてコトコト弱火で煮ます。これでコンポートの出来上がりです。

熱を加えることで、梨の甘みが増します。旬のいちじくやブドウをプラスしたり、水の代わりに赤ワインで煮ても美味しいです。
梨のコンポート

レシピ6 お肌もプルプル「白きくらげ」のうるおいスープ

乾燥の白きくらげは通年で手に入る食材ですが、カラダのうるおいを補う効果が高く乾燥の季節におすすめの食材です。

水で戻した白きくらげと、蓮の実、すりおろした山芋、蓮根、クコの実、松の実を水と一緒に鍋に入れてスープにします。優しい味でカラダの内から、うるおうスープです。

白きくらげ、蓮根、山芋、クコの実、松の実はカラダをうるおし、蓮の実は胃腸の機能を高め、滋養強壮によい食材です。この白きくらげのスープに鶏団子や生姜等を加えてアレンジしたスープを3週間程毎日食べ続けたことがありました。嬉しいことに肌のうるおいもアップして乾燥も改善されました。

秋の花粉症まとめ

・秋の花粉症の要因は、身近にあるヨモギ、ブタクサといったキク科の雑草やイネ科の植物などです。春に比べて、空気の乾燥により、症状が悪化しやすくなります。また、悪化すると喘息や肺炎に繋がりますので、カラダのサインを見逃さないようにしましょう。

・旬の食材には症状を和らげ、予防するパワーがあります。「医食同源(いしょくどうげん)」、医療も食物も源は同じという意味です。健康を維持するためには食養生は重要です。毎日の食生活の中に秋の乾燥を予防する食べ物を積極的に取り入れるようにしましょう。

・カラダの冷えも症状を悪化させる要因になります。カラダを温めて、水分代謝をよくすることも大切です。お風呂に入って、のんびりと秋の夜長を楽しみましょう。

<PR>

カンポフルライフ会員になって日々の暮らしを楽しく豊かに!

漢方の知恵を始め、美と健康に役立つ情報を手に入れてみませんか?会員メリットをご確認ください。

SHARE