目次
- 咳は発熱と並んで、子どもにでやすい症状のひとつ
- 子どもがかかりやすい咳がでる病気は?
- 咳が出たら、まず乾燥を防ごう!
- 子どもの咳のお薬選び
- 咳の風邪薬「コデイン」が入っている医薬品が12歳未満使用禁止に
- コデインやカフェインが含まれていないことは漢方薬の魅力
- 子どもの咳風邪におすすめ!「こども咳止め漢方ゼリー」
寒さを感じるようになると心配なのが子どもの風邪。大人に比べて体力も免疫力もまだまだ未熟な子どものカラダは、鼻水ズルズル、咳コンコン、熱も出やすい傾向があります。特に子どもは何かと咳が出やすく、咳き込んで寝られないことも。親の心配は尽きませんよね。子どもにはどんな薬が良いのか、どんな薬が安全なのかなど、悩まれるお母さんも多いのではないでしょうか。今回はそんなお悩みにお答えして、風邪の咳の対処法とおすすめの漢方薬について紹介します。
咳は発熱と並んで、子どもにでやすい症状のひとつ
大人に比べると子どもは咳が出やすいと感じたことはありませんか?
咳は発熱と並んで、子どもにでやすい症状のひとつです。その中でも、一番多くみられるのが、風邪・インフルエンザによる咳です。子どもは大人に比べて免疫力がまだ弱いため、どうしても風邪などの感染症にかかりやすくなります。風邪がこじれて、気管支炎や肺炎に発展してしまうケースも稀ではありません。
子どもがかかりやすい咳がでる病気は?
風邪やインフルエンザ以外にも咳を伴う子ども特有の病気はたくさんあります。
小児喘息もそのひとつです。喘息発作による咳や喘鳴、呼吸困難などの症状が出ます。小児喘息の症状がある子ども小学校低学年で13%とも言われています。(小児慢性特定疾病情報センターより)
クループ症候群(喉頭気管支炎)も咳を伴う子ども特有の病気のひとつです。のどの奥の喉頭に炎症が起こり、のどの腫れ、咳、声がれ、呼吸困難などの症状が出やすくなります。特に3歳以下に多いと言われています。
RSウイルス感染症も発熱や鼻水、さらには咳や呼吸困難などの症状が出るのが特徴です。1歳までに半数以上が、2歳頃までにほとんどの子どもがかかると言われています。
百日咳もその名の通り、長引く咳を伴う病気で、予防接種の普及によって患者数は減ってきましたが、もともと小児に多い病気と言われています。
咳が出たら、まず乾燥を防ごう!
子どもの急な咳に慌てないためにも、咳の対処法をあらかじめ知っておくと安心ですね。咳が出たときに、まず心掛けたいのが、“乾燥を防ぐこと”です。乾燥する季節になると、のどがイガイガしたり、咳が出やすくなったりしませんか。実は、“のどは乾燥するとコンディションを崩しやすい”という特徴があります。
漢方では、鼻やのど、気管支、肺などの呼吸器は「潤いを好み、乾燥を嫌う」と考えられています。そのため大気が乾燥しやすい時期になると、コンディションが崩れやすく、鼻やのどの潤いが失われやすくなり、のどや気管支の炎症や痛み、咳、呼吸困難などの症状が出やすいと言われています。実際に乾燥する秋~冬になると、のど風邪や咳風邪が流行ったり、喘息発作も出やすくなったりしますよね。
咳が出始めたら、まずは呼吸器にしっかりと潤いを与え、乾燥を防ぐことが大切です。
小まめに水分を摂らせたり、部屋を加湿して湿度を保ったり、常に適切な湿度のある環境を心掛けましょう。
次に心掛けたいのが“痰の対策”です。子どもは咳とともに痰を伴うことが多いと言われています。小さい子どもではなかなか自分で出せないことも多いですよね。へばりついた痰を出したくて自発的に咳をすることもよくあります。
のどが乾燥すると痰の流動性が悪くなり、ますます出にくくなってしまいます。のどに潤いを与えることで痰の滑りを良くして、出しやすい状態にしてあげましょう。
また、乾燥を防ぐことは感染症の予防にも繋がります。
鼻やのど、気管支などの粘膜が潤っていることで、その潤いベールがいわゆるバリアのような役割を果たしています。これらの粘膜が乾燥すると、ホコリや花粉、細菌やウイルスなどの異物が粘膜に直接付きやすくなり、花粉症などのアレルギー、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
子どもの咳のお薬選び
子どもの薬もたくさんあり、薬局に行って自分で選ぼうと思っても一苦労。「今出ている症状にはどの薬がよいのか」「どのくらい飲ませたらよいのか」「どの薬が安全なのか」など、素人目ではなかなか分かりにくいものです。そんなときには、ぜひ薬の専門家である登録販売者や薬剤師に相談してみましょう。きっとお子さんの症状にピッタリ合った薬を紹介してくれるはずです。
咳の風邪薬「コデイン」が入っている医薬品が12歳未満使用禁止に
薬選びでもうひとつ気を付けて頂きたいのが、咳止め薬の内容です。実は、鎮咳薬は2019年を境にガラッと様変わりしました。
厚生労働省は今まで子どもの咳の風邪薬の主な成分であったコデイン類(コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩)の入っている医薬品を12歳未満の小児に使うことを2019年7月9日より禁止することを通知いたしました。2019年時点で国内で流通している、コデイン類を含む市販の医薬品(OTC薬)は約600品目にのぼります。2019年の措置以前では、そのうち約100品目が小児用の薬と言われていて、子どもの風邪薬の多くがこれにあたっていました。
コデイン類については、以前から呼吸を抑制するという副作用が知られていて、海外では死亡例の報告もありました。特に12歳未満の小児では死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いと言われていて、それを受けて日本でも今回の措置がとられたようです。
コデインやカフェインが含まれていないことは漢方薬の魅力
今回のコデイン類の12歳未満に禁忌になったことを受けて、今まで以上に「安心して子どもに飲ませられる薬」に関心が集まっています。そこで特に注目されているのが『漢方薬』です。
カラダを本来の状態へと自然に促すことを目的に使われる漢方薬は、まさに子ども向き。コデイン類や子どもには気になるカフェインも含まれていないことが漢方薬の魅力です。
近年では、従来の漢方薬のイメージを覆す、“子どもでも飲みやすい漢方薬”が続々と登場しています。
味とにおいをコーティングして抑えたフィルムコーティング錠や、錠剤や粉薬が苦手な小さい子どもでも簡単に飲むことのできるゼリータイプなど、子どもが嫌がることなく飲むことのできる薬が続々と登場しています。これならお母さんもストレスなく飲ませることができそうですよね。
子どもの咳風邪におすすめ!「こども咳止め漢方ゼリー」
数ある漢方薬の中から、今回は子どもの咳におすすめの漢方薬をご紹介します。
症状がこじれて咳が強く出る、黄色いネバネバした痰がからむ…そんなときにおすすめなのが『五虎湯(ごことう)』という漢方薬です。
五虎湯は麻黄(まおう)、杏仁(きょうにん)、桑白皮(そうはくひ)、石膏(せっこう)、甘草(かんぞう)の5つの生薬が配合された薬です。炎症を鎮めたり、気管支の痙攣を緩和する作用があり、顔を赤くして咳こむような激しい咳や気管支炎、気管支喘息も改善します。
小さい子どもにも飲みやすいグレープ味のゼリータイプも登場しています。咳の多いお子さんには知っておくととても役立つ漢方薬です。
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