カラダにうれしい美味しさ！休日に手軽に味わう「薬膳ランチ」 〜東急東横線・みなとみらい線の注目店3選〜

目次

• 元気になる食材を一皿に凝縮！本格薬膳カレーの先駆店「香食楽(かくら)」（中目黒）
• カラダにやさしく、リーズナブルな日常食としての薬膳を追求「ZEN ROOM(ゼンルーム)」（自由が丘）
• 「食・薬・医」の思想を土台に、カラダにやさしい台湾の家庭料理を提供 台湾薬膳料理「青葉 新館(あおば しんかん)」（元町・中華街）

薬膳料理に対して「なんか難しそう」「クセがあって食べにくい」と思い込んでいませんか？近年は薬膳の美容・健康効果の浸透とともに、美味しくて効能が期待できる専門店が増えてきました。休日のランチに、人気店の薬膳料理を手軽に味わってみるのはいかがでしょう。今回は、東急東横線・みなとみらい線沿線で注目の個性的な３店舗のおすすめランチをご紹介。カラダが喜ぶような美味しさに、薬膳のイメージが一変するかもしれません。

元気になる食材を一皿に凝縮！本格薬膳カレーの先駆店
「香食楽(かくら)」（中目黒）

薬膳が一般的ではなかった20年前、健康と食の関係に着目した店主が「美味しくて、食べた人を元気にしてくれるカレー」を目指して開業しました。冷え性が多い日本人のカラダに合ったカレーを作れないか研究していたときに着目したのが、風邪をひいた時などに飲んでいた漢方薬でした。
生薬の配合には中医学の知識が必要なため、国際薬膳師の資格を取得してレシピを開発。カレーの出汁には、血流の改善や婦人科の良薬として知られる「当帰(とうき)」の葉を煎じた液を使っており、特有の苦味がいい隠し味になるそう。小麦粉や化学調味料は使わず、野菜をペーストにしてカレーのとろみをつける調理法も同店ならではのオリジナルです。
４種類のカレー（税込 1,300円〜）の中でおすすめなのは、消化器系に良い生薬を配合した「かくらカレー」と、先天的な生命力に働きかける黒い薬膳食材をプラスした「黒カレー」。１皿で2〜４種類のカレーが味わえる「あい盛りカレー」も人気です。

「かくらカレー」と「黒カレー」の「あい盛りカレー」（税込 2.400円）。ライスは、雑穀米をナツメやジャスミンと一緒に炊いた薬飯(やくはん)。白ごはんに変えることもできます。

様々な効能があるハーブをお酒に漬け込んだ薬膳酒も充実。

◆◇◆◇お店情報◆◇◆◇

香食楽（かくら）

※土日祝のランチ時間帯のご来店の際はご予約をおすすめします。

カラダにやさしく、リーズナブルな日常食としての薬膳を追求
「ZEN ROOM(ゼンルーム)」（自由が丘）

大学院医学部で免疫学を専攻したオーナーが、健康なカラダを維持するための食事法として薬膳に着目。中医学の理論に基づきながら、日常的に無理なく食べられる薬膳専門店をコンセプトに、2012年にオープンしました。
メニューは薬科大学客員教授の監修によるオリジナルで、栄養バランスを重視した品目数とリーズナブルさが魅力です。薬膳食材をベースに、和の調味料や発酵食品なども活用。やさしい口あたりと食べた後のカラダの変化を実感することで、薬膳のイメージが変わったというお客様も多いそうです。
ランチメニューで人気の定番は「健彩麺(けんさいめん)」。国産鳥骨鶏と18種類の漢方食材から抽出したスープに野菜やキノコが入っており、スープの味は2種、麺は3種、具は〈美肌〉〈デトックス〉〈疲労回復〉〈冷え性解消〉の４テーマの中からチョイス。使う食材は季節ごとに変わり、その日の体調や目的に合わせて選べるのもうれしいですね。

ランチの「健彩麺セット」（税込 1,375円）は、塩麹酢ナムル（おかわり自由）と果実酢ドリンク付き。オプションで頼める薬膳茶（税込 242円）も人気。

薬膳食材や、薬膳スープで仕上げた国産雑穀のリゾットやレトルトパックなども販売。

◆◇◆◇お店情報◆◇◆◇

ZEN ROOM（ゼンルーム）

「食・薬・医」の思想を土台に、カラダにやさしい台湾の家庭料理を提供 台湾薬膳料理「青葉 新館(あおば しんかん)」（元町・中華街）

店主の祖父は中医学の先生。50年前に開いた台湾料理の本館が近くにありましたが、美味しく食べて健康で長生きしてほしいとの思いで、台湾薬膳料理店の新館を開業しました。「食・薬・医」の思想をベースとした、郷土の家庭料理をリーズナブルな価格で提供しています。
中華料理は少し脂っこいイメージもありますが、鶏からとったスープは油を取り除き、消化を助ける食材などを配合。胃にもたれにくくカラダにやさしい料理を目指しており、コース料理を完食するお客様も多いとか。夜は、女性の美容と健康によいといわれる貴妃酒などの薬膳酒も楽しめます。
豊富なランチメニュー（税込880円〜）の一つ「薬膳がゆセット」は、鶏スープで炊いたお粥にクコの実・緑豆・ハトムギ・湯葉など、美容と健康に役立つ漢方食材を合わせたオリジナル。薄味の中に深い滋味があり、二日酔いや食欲のない時にもおすすめです。女性一人でも入りやすい雰囲気で、気さくな店主が薬膳についての質問にもやさしく答えてくれます。

ランチの「薬膳がゆセット」（税込1,300円）には、ザーサイと揚げワンタンの皮、日替わりの点心（水餃子、焼売、大根餅、春巻きなど）が付きます。

平日の昼は近くの会社員、週末は女性グループなどで賑わいます。

◆◇◆◇お店情報◆◇◆◇

青葉 新館（あおば しんかん）

※2025年5月から改築のため休業の予定。詳細はH Pでご案内いたします。

ひと口に薬膳料理店と言っても、本場の中華料理や台湾料理をベースにした専門店、本格的なカレー専門店とスタイルも様々ですが、共通するのは理論に基づいた配合を柱にしつつ、食べやすいように調味や食材も重視していること。特別感があった薬膳料理がぐっと身近に感じるはずです。体調に合わせて、専門店のお好みの味を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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