ハーブと漢方で叶う 睡眠の質向上のためのセルフケア

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カンポフルライフ×NPO法人日本ホリスティックビューティ協会(HBA)大人の遠足 at 佐倉ハーブ園

睡眠は、心身の健康増進・維持に重要であり、睡眠不足や睡眠の質の低下は、さまざまな疾患の発症リスクを招きます。ですが、日本人は国際的にみても睡眠時間が短く、また日本人の約72%が睡眠の質に問題を感じているという厚生労働省の調査結果からも、睡眠負債は深刻な社会課題になっています。

そこで、漢方の考え方をベースとした「美」や「健康」に役立つ情報コンテンツを提供しているクラシエの情報サイト「Kampoful Life(カンポフルライフ)」と、健やかで美しく楽しい毎日を送るためのセルフケアの知識啓発をしているNPO日本ホリスティックビューティ協会は、「睡眠の質」改善のための日帰りスタディツアーを開催しました。

訪れたのは千葉県佐倉市にある佐倉ハーブ園。クラシエの漢方やサプリメントの原料を供給している常磐植物化学研究所が運営するハーブガーデン・薬用植物園で、生活に役立つハーブや薬用植物などを無料で楽しむことができる施設です。

ラフマ茶を飲みながらトークセッション

佐倉ハーブ園に到着後、まずは倉庫をリノベーションして作られたウェルビーイングコンセプトの施設 sakuraヘルシーテラスへ。参加者同士の自己紹介やランチタイムのあと、ラフマ茶を飲みながらトークセッションを聴講いただきました。

トークセッション「ハーブと漢方で叶う 睡眠の質向上のためのセルフケア」

トークセッション「ハーブと漢方で叶う 睡眠の質向上のためのセルフケア」

ゲスト: 株式会社常磐植物化学研究所ウェルビーイング部 増尾 栄一/営業部 岡田 ゆり
クラシエ薬品株式会社 ヘルスケア学術部 市川えり
ファシリテーター: NPO法人日本ホリスティックビューティ協会 岸 紅子

<ハーブと漢方で叶う 睡眠の質向上のためのセルフケア> と題したトークセッションでは、睡眠の質向上に役立つことが報告されている機能性関与成分が含まれるハーブ<ラフマ>についてのお話を中心に、東洋医学での睡眠の意味や生活養生についてなど、睡眠の質向上のヒントにつながる情報をお届けしました。

前半はウェルネスプロデューサー岸紅子さんから、睡眠の基礎知識として自律神経と睡眠のメカニズムや、睡眠のリズムについてのお話をしていただきました。

岸さん:人は眠っているとき『ノンレム睡眠』『レム睡眠』という睡眠を交互に繰り返しています。その中でもノンレム睡眠には段階があって、一番深い段階(徐波睡眠)の時の脳内はシータ波、いわゆる深い瞑想状態になるのですが、この状態に入ることがとても大事といわれています。なぜなら、成長ホルモンの分泌は徐波睡眠と密接な関係があるから。大人にとっても成長ホルモン欠かせないもので、睡眠の質を向上させる効果や、さまざまな細胞の再生・代謝に関わるなど大切な役割があるといわれています。
特に入眠して最初の90分間、そこでしっかり徐波睡眠に入れるかどうかが睡眠の質にとって大事なポイントになります。

>トークセッション「ハーブと漢方で叶う 睡眠の質向上のためのセルフケア」参加者の様子 後半は、ハーブと漢方(生薬)の基本情報と睡眠の質を高めるためのそれぞれからのアプローチについて専門家からお話もしていただきました。

増尾さん:ハーブは、一般的に生活に役立つ有用植物のことを指し、効能があることはもちろんですが、なにより五感を癒してくれることが素晴らしいと感じています。食べたり、香りを楽しんだり、触れてみた感触がよかったり、そして見て楽しめるので園芸としての価値もあって、私の生活には欠かせません。睡眠におすすめのハーブとしては、カモミールが有名かと思います。他にはセントジョーンズワートも聞いたことがある方はいるかと思いますが、今、睡眠の質向上という点で注目されているハーブは中国原産ラフマ(羅布麻)の葉の部分になります。

岡田さん:今皆さんに飲んでいただいているラフマの葉の部分をつかったラフマ茶は、中国では古くから日常的にお茶にして飲まれていて、中国薬典には、ラフマ葉の効能として『肝臓を鎮め、心を安定させる。不眠に使用する』と収載されていたりもするんです。
メンタルハーブとして有名なセントジョーンズワートは素晴らしいハーブではありますが飲み合わせなど使いづらい点もいくつかあるので、同じような効果でもっと使いやすいハーブがないかと大学の先生と探索していって行きついたのがラフマなんです。

市川さん:漢方とは、古来、中国から伝わり、日本において発展してきた日本の伝統医学になります。
そもそも『漢方』とは鍼灸や食養生も含めた医学を意味していて、そのなかで『漢方薬』は、漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品のことを指します。漢方薬の原料となる生薬は、自然の原料という意味ではハーブと同じですが、植物だけではなく鉱物や動物も使うところが特徴です。
漢方では、日中などの活動的な状態を『陽』、反対に安静な状態を『陰』と表します。そして、漢方の世界で、寝ることは『陰のお布団に陽が潜り込む』状態として捉えます。そのため漢方で睡眠の改善をはかるなら、陰のお布団をしっかり増やすことが大切になります。具体的に漢方薬をご紹介すると陰のお布団を増やすためには加味帰脾湯(かみきひとう)、陽を落ち着かせるならば柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)が有名です。

岸さん:ハーブも漢方も自然からの恩恵を与えてくれるものですよね。日々の生活やちょっとした不調の時にそれらを役立てる知恵は、持っていたら損はないと思います。

秋のハーブガーデン散策

トークセッションの後は、ガーデナーを伴っての秋のハーブガーデン散策へ。カゴとハサミを持って、ガーデナーの解説のもとフレシュハーブティーにおすすめのハーブを摘み取りながら園内を進んでいきました。

秋のハーブガーデン散策

「ミントは自然雑種ができやすいため、かつては600種ほどに分けられていましたが、今では40種ほどに整理されています。他の植物をも侵食して広がっていくほどとても強いので、あえて小鉢に植えているんです。消化によいとされているので今の時間帯(ランチ後)にハーブティーで飲むのはおすすめですよ。」

「この葉っぱをよかったら食べてみてください。甘いでしょ。これがステビアです。お茶にいれると甘くなります。自宅に持ち帰ってコーヒーや煮物にいれて楽しむこともできますよ。ステビアは都内のマンションのベランダでも育てやすいハーブです。」

「これはみなさんよく見かけるのでご存じかもですが、レモングラスになります。タイ料理でもおなじみのレモンのような香りがするハーブ。このあとスワッグ作りでも使います。」
などなど、植物への愛と敬意の溢れた解説はわくわくと学びがたくさん詰まっていました。

摘みたてハーブで作るオリジナルハーブティー

それぞれにカゴいっぱいに摘んだハーブを洗って、水切りをしたのち、ティーポット入れ、そこにお湯を注ぐと、数分でフレッシュな香りと鮮やかな色のハーブティーが。
ブレンドする内容で色や味も違いますが、どれも美味しく、リラックスが高まるティータイムを楽しませていただきました。

摘みたてハーブで作るオリジナルハーブティー

スワッグ(壁飾り)作り体験

屋内に戻って、スワッグ作りに挑戦。スワッグとは、ドイツ語で「壁飾り」の意味で、花や葉、実などの植物を束ねて壁にかける飾りのことを指します。ご自宅に飾って楽しむことはもちろん、乾燥させたのちしっかり洗えばドライハーブとして料理などでも楽しめるアイテムです。

今回は月桂樹・ニッケイ・レモングラス・コニファー・ミモザを使った大き目のスワッグと、キッチンで楽しめるレモングラスと月桂樹だけのシンプルなミニスワッグを制作。
香りに癒されながら無心になって作業するのは、瞑想のようでもあり、心落ち着く素晴らしいひとときでした。

スワッグ(壁飾り)作り体験

最後に、2024年夏にKampoful Lifeシリーズから発売された睡眠の質の向上に役立つ機能性表示食品「ラフリラ」についてご紹介も。

「ラフリラのネーミングの由来はLaugh(笑う)×Relax(緩める)です。『明日の私に一粒のエール』というキャッチフレーズのもと、クラシエが漢方の視点で睡眠にアプローチする機能性表示食品を開発しました。また、睡眠のサプリメントは夜をイメージするパッケージデザインが一般的ではありますが、この商品は、毎日を元気に、そして明日の朝が気分よくなるようにという想いから白を基調にしたデザインを採用しています。そして今回の開発にあたり推しハーブとして注目したのがラフマになります。(クラシエ /力石さん)」

「ラフマの一押しのメカニズムは、幸せホルモンといわれるセロトニンを増やすという点です。セロトニンは日中のストレス緩和だけでなく、睡眠ホルモン メラトニンの原料にもなることから睡眠の質向上が期待できます。ラフマ葉エキス(※)50mgを7日間摂取することで、ノンレム睡眠の時間割合が増加し、睡眠の質(眠りの深さ)が向上することが近年の研究で解明されています(常磐植物化学研究所/岡田さん) ※ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン 各1mg含む」
出典_ J. Nutr. Sci. Vitaminol. 61(2). 182-187 (2015)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/61/2/61_182/_pdf/-char/en

機能性表示食品「ラフリラ」についてご紹介

ラフリラには、機能性関与成分であるラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれ、これらの成分には、日常生活における一時的な精神的ストレスをやわらげる機能や、日中の眠気をやわらげる機能および、睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されているそう。日中は眠りをやわらげ、夜は自然と睡眠の質が高まるなんて、嬉しいですね。

今回の五感を刺激する体験を通じて、参加者の皆さまには、あらためて睡眠の重要性やハーブや漢方など自然の力をかしこく味方にする方法に触れていただく機会となりました。
皆さんのこぼれる笑顔が最高に清々しいです。

カンポフルライフ×NPO法人日本ホリスティックビューティ協会(HBA)大人の遠足 at 佐倉ハーブ園

仕事、子育て、趣味にと忙しい現代人は、毎日十分な睡眠時間を確保するのが難しいときもありまが、まずは『質』を高めることで、ある程度までカバーすることが期待できます。
ラフマのような自然の力を取り入れたり、寝室や寝具の環境を整えたりするなど養生生活を心がけたり、正しいセルフケアの知識を楽しみながら実践して毎日の睡眠の質を高めることが、より豊かな生活にもつながっていくのではないでしょうか。

Photo by @yuko.casa

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