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『ストレス』は、いつの間にか現代人にとって切り離せないワードとなりました。科学の進歩に伴って私達の生活はより便利になり、世の中は目まぐるしい発展を遂げています。効率やスピード感も求められるようになった為か、気づけばいつも何かに追いたてられている様で常にストレスを感じる、そんな方は意外と多いのではないでしょうか?
無理をすればカラダもココロも痛み、壊れるのは当然。ストレス社会と呼ばれる現代だからこそ、個々が「自分のストレスとのうまい付き合い方」を知る事は、これからの時代を心地よく生きる為の底力となり、自分を守るための賢い知恵にもなるのです。ここでは、そんなストレスを発散できるオススメの3つのヨガポーズをご紹介します。
ヨガにはストレスケアのヒントがいっぱい!
ストレスを受けている時のカラダや頭を少しでも良き方向へ導くためのヒントが、実はヨガにはたくさん詰まっているのです!
例えばヨガを行う際に最も重要とされる意識的かつゆったりとした
深い呼吸は、自律神経のバランスを整え、その内の働きとして、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの分泌を抑制させる事も分かっています。
また、ヨガでの呼吸やカラダに一心に集中している状況下では、思考を手放しやすく、それは瞑想状態にも大変近いため「ヨガはカラダだけでなく脳を休めるための環境も提供してくれる」とも言えます。「考えるモード」から「感じるモード」に切り替われば、その間に脳は思考という「仕事」を一旦お休みする事ができますね。すると、ゆとりの空間ができ、自分自身を整理整頓することができます。
特に道具を準備する必要もなく自宅で好きなタイミングで行えるヨガは、まさに忙しい現代人にピッタリの簡単ストレスケア法です!
ストレスケアにお薦めのヨガポーズ3選
うさぎのポーズ〈脳の血流促進/眼精疲労の緩和/肩こり解消〉
1.
正座から、上体を前に倒しおでこを床につける。
・両手は顔の横に添える。
2.
ゆっくりお尻を持ち上げ頭頂で床を捉え、3~5回ほど深呼吸。
・首の後ろをふわっと広げるイメージで軽くあごを引く。
・首を回さないよう注意。
3.
吐く息とともに優しくお尻を下ろす。そのまま伏せた状態で呼吸を整えて、ゆっくりと頭が最後になるように起きてくる。
門のポーズ
〈腰回りの重だるさを取る/呼吸筋を伸ばすことで肺や腹部組織を活性化し、呼吸の質を上げる〉
1.
膝立ちから右足を横に伸ばす。
・膝が上に向く範囲で。
2.
右手は右太ももに添える。息を吸いながら左手を上へ伸ばし、吐く息で右へとゆっくり倒す。
・左脇腹の伸びをたっぷり感じる。
3.
そのまま3~5呼吸キープ
4.
吸う息と共にゆっくりと元の膝立ちに戻して行く。
5.
反対側も同様
鋤 のポーズ
〈背骨を伸ばし、全身の緊張を緩める/内臓機能活性/むくみ改善〉
1.
仰向けから両膝を曲げて胸に近づける。
両手は体側(カラダの横に伸ばす)、手のひらは床向き。
2.
足を頭の向こう側へ伸ばし、安定感の在るところで30秒程キープする。
・両手は腰を支えてもOK
・無理がなければ足先を床に下ろし、両手は背中側で指を組み肩甲骨を寄せるように肘を伸ばす
3.
背中が丸くならないよう、出来るだけ肩と骨盤が一直線に成るようにキープする。
・首ではなく肩で体重を支えるように意識しましょう。
4.
両手で腰を支えながら、吐く息と共にお腹の力を使い背骨を一つ一つ下ろす様に仰向けに戻る。
ストレスについて知ろう
~ストレスがカラダに与える影響~
ストレスによる心身の緊張からくる交感神経優位モードでは、呼吸が浅くなり、血管は収縮し血圧は上昇、カラダは冷えやすくなったり胃腸の働きが落ちたりと様々な不調が出てきます。
また、ストレスを受け続ける事で、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールが過剰分泌され、血糖値や血圧の上昇、免疫力低下のほか生殖機能の低下(不妊症等)にも繋がると言われています。
~ストレスを受けている時の頭の中~
悩み事があるときの頭の中はいつにも増して雑念がいっぱい!
私達の脳は体重の約2%程の重量しかないにも関わらず、脳のエネルギー消費だけで全体の約20%を占めます。脳ってまさにエネルギーの大食漢!悩み事を抱えている間、脳はエネルギーをひたすら消費し続けている訳ですね。
だからこそ、カラダだけでなく「脳の疲労」も取ることがストレスをケアする上で不可欠と言えるのです。そのためにも脳の仕事の一つである「思考」をお休みさせてあげることが大切となってきます。
ストレスには漢方薬という選択肢も
ヨガで気を巡らせ、さらに、「気・血・水」のバランスを整えてくれる漢方を取り入れることは、ストレスを溜めないカラダにするために、とても効果があります。自分に合う漢方薬をみつけてみましょう。
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監修
壺山 順世