ストレスに弱いのは体質なの?ストレスに振り回されないストレスに強い体質になろう!

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ストレスに弱いのは体質なの?ストレスに振り回されない強い体質になろう!

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仕事や家事、育児などの忙しさに追われたり、家族や友人、同僚や上司などとの人間関係に悩んだり、日常生活を送っているだけでも、そのなかで受けるストレスは決して少なくありません。そのような日常で、ストレスに悩まれている方も多いのではないでしょうか。今回は漢方の目線から見た“ストレスに強い体質”になる方法をご紹介します。

ストレスに強い体質を作る方法とは?

ストレスがたまると、イライラしたり、落ち込んだり、精神的にかき乱されるだけでなく、食欲が落ちる、あるいは過食に走る、常に疲労感が抜けない、なかなか寝付けず、寝付けても眠りが浅いなどの影響が出ることもあります。さらに、ひどい場合には下痢や胃炎・胃痛など身体的な不調をきたすケースも少なくありません。

根本原因であるストレスが無くなれば、それに越したことはありませんが、一切ストレスのない生活というものは、まさに絵に描いた餅。なかなかそう簡単にはいきませんよね。それならいっそのこと、逆転の発想をしてみませんか?

「ストレスが無くならないのなら、自分自身がストレスに強くなるしかない!!」ストレスに強い体質を手に入れて、ストレスに負けない人生を手に入れましょう。

ストレスに強い体質と弱い体質、その違いってなに??

世の中にはストレスに強い人と弱い人が居るような気がしませんか。

同じようなストレスが降りかかったとしても、何事もなかったかのようにサラッと振り払える人もいれば、重く受け止め必要以上に深く悩んでしまい、それが原因で体調まで崩してしまう人もいます。このように、一概に“ストレス”と言っても、ほとんどの場合、人によって受けるダメージには違いがあります。この違いは、いったいどこからくるのでしょうか。

“性格の違い”と一言で片付けられてしまいそうですが、漢方ではこの違いは“体質の違い”からきていると考えます。

体質によってストレスに対する強さが変わってくるワケ

なぜ体質によって、ストレスに対する強さが違うのでしょうか。

漢方では、カラダは「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えられています。カラダを家にたとえ、「気」「血」「水」を家を支える3つの柱だと考えるとわかりやすいでしょう。

この3つの柱がすべて頑丈でしっかりしていれば、カラダはとてもバランスの取れた状態で、健康そのもの。何の問題もありません。しかし、柱が弱くなったり傾いたりしてはどうでしょう。

この3本柱は、生活習慣の乱れや食生活の偏り、環境の変化、ストレスなど日々の生活の些細な事が原因で、少しずつダメージを受けると言われています。ダメージが蓄積すると、柱は弱り傾きます。そうなるとカラダはバランスを崩し、不健康な状態になってしまうのです。

ストレスは、“家に吹く風”のようなものです。3本の柱がしっかりした頑丈な家ならビクともしませんが、柱の傾いた今にも崩れそうな家だったら・・・想像は容易につきますよね。

今まで生きてきた環境は十人十色。そのため、柱の状態も一人ひとり違います。漢方では、この柱の状態の違いが“体質の違い”であり、同時に、ストレスに対する強さの違いでもあると考えています。

あなたの柱は大丈夫ですか?漢方流体質チェックであなたの状態をチェックしよう

さっそくあなたの柱の状態をチェックしてみましょう。質問に答えるだけで、あなたの大まかな体質が分かります。

漢方では、それぞれの「気」「血」「水」の不足と滞りによって、「気虚(ききょ)」「気滞(きたい)」「血虚(けっきょ)」「血瘀(けつお)」「陰虚(いんきょ)」「水滞(すいたい)」の大きく6種類に体質を分類しています。柱の状態によっては、複数の体質にまたがることも稀ではありません。まずは、あなたがおおまかにどの体質に当てはまるかをチェックしましょう。

次に、チェックの入った数も見ておきましょう。チェックが少ないほど柱の状態は良好ですし、逆に多いほど深刻です。

ストレスに弱くなっているだけでなく、体調不良やトラブルが起こりやすくなっている可能性もありますので、早めのケアが必要です。

ストレスの要は「気」の柱“気滞体質”。特に注意が必要

体質チェックで“気滞体質”という結果が出たあなたは、特にストレスに弱くなっているかもしれません。

漢方の考えでは、ココロとカラダのバランスをコントロールしているのが「気」とされており、「気」の柱の強度はストレスに対する強さに直結するとされています。ストレスがかかると、気の柱が大きく揺さぶられ、“気に関するトラブル”が出やすいとされます。

気の巡りが停滞気味にある“気滞体質”の人は、些細なストレスにもカラダがとても過敏に反応し、トラブルが出やすい特徴があると言えるでしょう。気滞体質と判定されなかった場合でも、下記のチェック項目に思い当たる節があれば、ストレスに弱くなっているサインです。

《気滞体質によくあるトラブル》

☑イライラしやすく、ちょっとしたことで怒ってしまう
☑ささいなことが気になって、心配したりそわそわしたりしてしまう
☑ストレスを感じやすい
☑寝つきが悪く、あれこれ考えて眠れなくなる
☑憂鬱感がある
☑しぶり腹(便が出ないのに便意をもよおす)
☑ガス(おなら)が溜まりやすい
☑ゲップがでやすい

まずは生活から!体質を整えてストレスに強いカラダを作ろう!

自分の体質が分かったら、「クラシエの漢方診断」のアドバイスを参考に、あなたの弱った柱をしっかり立て直しましょう。特に気の柱の弱りは重点的に整えます。ここでは、「気」の整え方についてご紹介します。

気を整えるためには、“気の巡りを良くすること”が大切。

自分の体質が分かったら、早めに修繕作業に取り掛かりましょう。気の柱を整えるためには「気」を巡らせることが大切です。ここでは、「気」の整え方についてご紹介します。

気を整えるためには、“気の巡りを良くすること”が大切です。“ストレスが溜まる”と表現されるように、ストレスによるトラブルは気の巡りが滞って不要な悪い気(邪気)がカラダに溜まることで起こると言われています。気の巡りを良くすることで、良い気が全身の隅々まで巡るようになるだけでなく、ストレスなどの邪気を体外へ追い出す道筋を整えることにも繋がります。

気の巡りを良くするポイント1 呼吸
呼吸は気の流れを整え、巡りを良くするとても良い方法です。意識して吐くことで、カラダの中に溜まった邪気を吐き出しましょう。気の巡りを良くするポイント1 呼吸

気の巡りを良くするポイント2 ヨガ
ヨガもおすすめです。特にポーズだけでなく呼吸法をしっかり意識するハタヨガは気の流れを整え、全身の気の巡りを良くするのにピッタリの方法です。じつはハタヨガの「ハ」は太陽、吸気、凝縮を、そして「タ」は「月、呼気、拡張」を意味し、呼吸とポーズを組み合わせることで、気の巡りを良くし、カラダの陰陽バランスを整え、潜在的なエネルギーを高めていくことを助けると言われています。気の巡りを良くするポイント2 ヨガ

しっかり改善したいあなたには漢方薬がおすすめストレスにピッタリの漢方薬5選

気の巡りを整えたいあなたには、漢方薬がおすすめです。今回は「気」を整える漢方薬についてご紹介します。

ストレスがあり、のどに異物感がある方に!~
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

病院で検査をしても、とくに異常が見つからなかったが、のどに何かつまった感じがする方、ついせき払いをしてしまうという方、ストレスをためがちな方などにおすすめです。

ささいなことが気になる方に!~
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

例えば、ささいなこと(家の戸締まり等)が気になって落ち着かないという方や精神的ストレスを感じやすい方におすすめです。

神経が高ぶっていらだちやすい方に!~
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

イライラしやすいという方、ちょっとしたことで怒ってしまう方やストレスで食欲が下がりやすい方におすすめです。

精神的に不安定・なかなか眠れない方に!~
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

仕事や人付き合いなどでイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前などに緊張して眠れない方などにおすすめです。

ぐっすり眠れない方に!~
加味帰脾湯(かみきひとう)

よく夢にうなされて起きることがある方、昼間疲れやすく、寝てもその疲れがなかなかとれない方、食欲がなく、寝不足の方におすすめです。

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