にら

生薬名

韮子(キュウシ)

にら

生薬名

韮子(キュウシ)

五味
五性
帰経 肝・胃・腎

食材に期待される効果

ニラは温める効果があるため、体の冷えや腰の痛みなど、腎の働きが弱っている方に効果的です。にらの香りは、気のめぐりを良くするため、気分がふさぐ、イライラするといった方にもおすすめです。

食べ方のヒント

冷えが気になる方は、卵入りニラスープがおすすめ。卵は体を潤すため、咳や乾燥にも効果があります。

おすすめの時期

3月~5月頃

この食材が生薬として使われる場合

ニラの種子を乾燥させたもの。頻尿・失禁・インポテンツ・オリモノが多いなど腎の働きが弱っている方に利用されます。腰膝の痛み、冷えにも効果があります。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。