蓮の実
生薬名
蓮肉(れんにく)蓮子(れんし)
蓮の実
生薬名
蓮肉(れんにく)蓮子(れんし)
食材に期待される効果
蓮の実は、疲れやすい・眠れない方や、胃腸の不調のある方に向いています。蓮の実は、蓮の花が枯れたあとにつく実のこと指しています。日本では、乾燥されたものがよく販売されています。
食べ方のヒント
乾燥された蓮の実はやわらかく甘い味がします。ごはんと一緒に炊いたり、スープに入れて食べることもできます。
おすすめの時期
旬は8~9月頃
この食材が生薬として使われる場合
蓮肉(レンニク):胃腸の働きを整えるため、下痢や食欲不振に利用されます。不眠・動悸が起こるなど精神不安定な方にも利用されます。女性の不正出血やおりものにも効果があります。漢方薬では参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさんりょう)に使われています。
食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。
食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。
帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。