なつめ
生薬名
大棗(たいそう)
なつめ
生薬名
大棗(たいそう)
食材に期待される効果
日本では、乾燥したなつめを利用することが多いです。なつめは、気血を補い、胃腸を丈夫にする機能もあります。なつめは、イライラや不眠などに利用され、滋養強壮のある食材としても重宝されています。
食べ方のヒント
乾燥したなつめはそのまま食べられます。中国では一日三個なつめを食べるといつまでも若さを維持できるといったことわざがあります。
おすすめの時期
年中
この食材が生薬として使われる場合
大棗(たいそう):食欲不振や疲れやすいなど気虚タイプの方や、熟睡できない・精神が不安定になりやすいなど血虚タイプの方にも利用されます。漢方薬では葛根湯(かっこんとう)・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などに使われています。
食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。
食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。
帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。