あの人に聞いてみよう #04 メノテック事業Fun to Me編
おとな女性のための養生食サブスク便サービス「Fun to Me(ファントゥミー)」。新規事業としてブランドを立ち上げ、開発からリリースまでを牽引してきたメノテック事業推進グループの担当者に、サービスに込めた思いや、今後の展望について聞きました。
- 飯田 美穂
- 経営企画室 メノテック事業推進グループ
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更年期ケアを手軽に新規事業「Fun to Me」のはじまり
「Fun to Me」は、毎月養生食をお届けするサブスクリプションサービスです。「ゆらぎを、マイメンテ。おとな女性の養生食」をブランドメッセージに、年齢によるゆらぎを感じるミドル世代の女性へ、更年期ケアのためのお茶とスープのセットと、週に1〜2回LINEでのセルフケアアドバイスをお届けしています。
もともとは、クラシエグループで新規事業にチャレンジできる社内制度の「KracieX(クラシエックス)」プログラムに応募したことから「Fun to Me」が始まりました。ミドル世代の方々が、誰でも手軽に取り入れることができ、知識の差によらず健康を維持できる方法はないかと考えるなかで着目したのが「食」でした。私自身、昔からセルフケアの基本として食を意識してきましたし、日々の食事なら、医薬品やサプリメントよりもハードルが低く始められ、無理なく続けられると考えました。
調査を進めると、ミドル世代の女性の不調には更年期による体の変化の影響が大きいと分かってきました。更年期は一般的に45〜55歳と言われますが、早い人では30代後半から不調を感じ始める人もおり、更年期ケアが必要な人は多いのです。ただ現状は、更年期に関する誤解や偏見が多く、正しい情報は少ない。そこで、養生食のサブスク便とともに、一人ひとりが自分の体調について知り、アドバイスを受けられるサービスを考えました。
「いち髪」などヘアケアの商品開発に10年以上携わっていたので、モノづくりの経験はありました。しかし、食品は初挑戦でしたので、サービス開発にあたっては、食品、薬品部門のメンバーを集めてプロジェクトを発足しました。クラシエグループの知見を集結し、2023年10月に「Fun to Me」をリリースしました。
セルフケアを続けるには、楽しくなきゃクラシエ一丸でサービス開発
更年期とは、思春期などと同じように誰しもが通る時期を表したもの。しかし現状は、更年期障害のイメージが強く、一部の人がなることであるとか、避けたいもの、なりたくないものという、ネガティブな印象があります。そんなイメージを変えるサービスができたらいいなと思いました。サービス開発においては「Fun to Me(=私にとって楽しい)」というコンセプトを掲げました。楽しいから続き、続くから体調が整う。そんな流れをつくり、一人ひとりがポジティブに、活動的に過ごしてほしいという思いが、「Fun to Me」というブランド名に込められています。
更年期の不調や悩みは個人差が大きいため、「人と比べて軽い」と考えて我慢してしまう方もいますが、我慢する必要はありませんよね。誰もが心地よく過ごせるように。スープもお茶も美味しいものを、またパッケージは手元に置きたくなるデザインに、アドバイスは指示ではなく寄り添うものに、公式キャラクター『ファントミちゃん』は親しみやすく。サービスの隅々にまで、楽しさというコンセプトを反映しています。