くらしを豊かにするモノづくり #03 おくすりパクッとねるねる編
お子さまの服薬をサポートする商品「おくすりパクッとねるねる」。商品誕生までの苦労や部署を超えた連携、商品をお客さまに届けるまでの想いを聞きました。
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お客様のくらしに
寄り添う商品に
お客様からの反響は?
松阪さんや、我々MRは患者さんと近い場所で仕事しているので、よく話題に上りますし、小さいお子さんを持つドクターからの反響も大きいです。漢方製剤の情報提供している時にはなかなか経験したことがない出来事ですね。
お取引先様とお話していても、この商品のことが話題になることも多くなりました。
ドクターや薬剤師から「この商品はすごいね」って言ってもらうこともありますし、調剤薬局から「うちでも取り扱いたい」という問い合わせも増えました。
お取引先様から「社会的に意義のある商品だ」というコメントをいただき、社内のMRの皆さんにも相当数の問い合わせがあったそうです。SNSでも「笑顔で飲んでくれた」「楽しく飲んでくれた」という声が多くて、頑張って良かったと思いました。調剤薬局の方は、お客様から「これがあるから、ここの薬局に来てる」って言われたそうで、いろんなところで反響をいただいています。
お客様相談センターには「この商品がないと困るので、生産を続けてほしい」という声が寄せられました。「良かったとお伝えしたくて」とわざわざご連絡をくださることも多く、なくてはならない価値を提供できていることを実感しています。友人のSNSでも使っている投稿を見ることがあり、お客さまからのポジティブな生の言葉が励みになっています。
「世の中へ貢献していける可能性がある商品だ」とお褒めの言葉をいただいたこともありました。今後私たちもそう言っていただけるようにご提案をしていかなければならないと、身が引き締まりました。
作り手としては不安が大きかったのですが、使用者の方のありがたいコメントを見た時に、ものすごくホッとしてじわじわ喜びを感じました。開発当初は1年目で薬のことも「ねるねるねるね」のことも分からなかったのですが、今回の経験を通じて研究所内外でいろんなチームや人と関わりながら仕事ができ、知見が広がりました。
「2023年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞」も受賞されましたね。
社会課題を解決する商品として、第三者の目線で評価をいただけたことを誇りに思っています。成育医療センターの方からも「新年から素晴らしいニュースを聞けて嬉しいです」と言っていただけました。
皆さんと一緒に動いたことが形になって、部署をまたいでみんなで「これはすごいよね」って喜べる時間があったことが何より嬉しかったです。
3つの事業の連携で生まれる
クラシエの未来
改めて振り返ってみて、いかがですか?
クラシエグループ内での連携を意識してはじまった商品ではなかったのですが、商品の開発から発売を通して3つの事業があることの強みや知見、幅広い価値に気づけました。今後、より積極的に3事業の強みを生かしていける環境が整ったと思います。
「本当に商品化できるのか」という疑念もありましたが、他事業の協力体制があったおかげで実現できました。販売には断念しそうな節目がたくさんあったと思いますが、個人がやるべきことをやり切ったから今があるのだと思います。今、研究開発では、3事業それぞれの技術や経験を生かした研究や、強みをかけ合わせた商品の開発に取り組み始めています。「当社ならでは」のアイディアを実現しやすい環境が綜合化によって整ったと思います。
綜合化:経営統合を通じて、グループ本来の綜合力を発揮することを目的に、2023年10月に、クラシエホールディングス株式会社が
クラシエホームプロダクツ、クラシエ製薬、クラシエフーズの3事業会社を統合し、「クラシエ株式会社」としてスタートしました。
最初に話を聞いた2020年の初頭から、クラシエグループのシナジーによる商品開発はやりたいとずっと思っていました。環境が違うと他部署の状況が見えにくいですが、こうして話を聞くことで、自分の熱量も上がると感じました。
各カンパニーの強みを生かして協力することで、想像以上の可能性が広がることに気づきました。今回このような機会を頂き、社員の皆様と意見交換が出来たことも貴重な経験となりました。今後クラシエグループがどういった会社になっていくのか、とても楽しみに思います。
クラシエの商品は、掛け合わせることで提供できる価値をもっと高めることができると感じています。「おくすりパクッとねるねる」を買いに来たお母さんお父さんには、シャンプーや葛根湯など、他にもおすすめできるものがあります。表現の仕方を変えるだけで違った魅力を見せられるので、今回の事をきっかけにして「店頭でやれることはないか」と考え続けたいと思います。
クラシエの強みは、お客様のあらゆる生活シーンに対して価値を提供できることです。今回、部門を横断して意見交換ができたことも良かったですし、これが企業文化になることで企業としてもっと成長していけると感じました。これからもお客様に対してさまざまな商品、サービスを提供できることを誇りに思い、努力していきたいと思います。
今回のことを通じて、クラシエって素敵な会社だなと感じられました。みんなと一緒に仕事することで、生活者と近いところで未来に向けて進んでいけると感じましたので、今後も自分たちで機会を作りあげていけたらと思います。すでに、未来に向けてのアクションも始めています。「私たちが解決できる生活者の課題はないか」という視点で、お客様のくらしをサポートできるように活動していきたいと思います。