大柴胡湯の研究報告

対象:リバウンドモデルマウス
食事制限後に再び肥満食を
食べさせることで
急激にリバウンドするマウス

※肥満食:High-fat diet(HFD)

リバウンドモデルマウス

大柴胡湯の効果
リバウンド時のストレスホルモンの増加を抑制

方法
リバウンドモデルマウスに、食事制限期間からリバウンド期間(20週間)まで継続して大柴胡湯エキスを餌に混ぜて与え、リバウンド期間の血中のコルチコステロン値を測定しました。
結果

リバウンドしたマウスではストレスにより分泌されるコルチコステロンが増加しますが、大柴胡湯の服用によりコルチコステロンの増加が抑制されました。

※コルチコステロン:マウスのストレス因子(ストレスホルモン)の一つ。

ストレスホルモンの変化

大柴胡湯の効果
リバウンド時の肥満特有の腸内フローラを改善

方法
リバウンドモデルマウスに、食事制限期間(12週間)のみ大柴胡湯エキスを餌に混ぜて与え、リバウンド期間の腸内フローラを調査しました。
結果

リバウンドしたマウスでは腸内フローラが肥満特有の腸内フローラに変化しますが、大柴胡湯の服用により、肥満抑制に働く腸内細菌(バクテロイデテス門)の割合が増加し、肥満促進に働く腸内細菌(フィルミクテス門)の割合が減少しました。

肥満抑制に働く腸内細菌(バクテロイデテス門) 肥満促進に働く腸内細菌(フィルミクテス門)

大柴胡湯の効果
リバウンド時の脂肪の増加を抑制

方法
リバウンドモデルマウスに、食事制限期間からリバウンド期間(20週間)まで継続して大柴胡湯エキスを餌に混ぜて与え、リバウンド期間の内臓脂肪量を測定しました。
結果

リバウンドしたマウスでは、急激に体重が増加し内臓脂肪量が増加しますが、大柴胡湯の服用により、脂肪量の増加が抑制されました。

大柴胡湯による内臓脂肪の変化

Kawashima T, Ogata M, Fujita N and Takahashi
R (2019) Daisaikoto Prevents Post-dieting
Weight Regain by Reversing Dysbiosis and
Reducing Serum Corticosterone in Mice. Front.
Physiol. 10:1483.
(一部改変)

※本研究はあくまでも基礎研究の一例であり、必ずしも人に対して同様な効果が得られるとは限りません。

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