漢方療法推進会 こころとからだに自然の力

お悩みの症状について

肩こり

肩こり

漢方では、肩こりは肩の筋肉や組織に「気・血」というエネルギーや栄養物質がめぐらなくなって起こると考えています。

その原因の1つとして、冷えがあげられます。冬の寒さなど外気の冷えによってからだの血行が悪くなることがあります。発症は急な場合が多く、入浴などでからだを温めたら、楽になったりすることがあります。

2つめの原因は、ストレスです。ストレスが加わると、自律神経などに悪影響を与え、肩の筋肉に栄養がめぐらなくなります。情報化社会の現代では、こうしたストレス性の肩こりが多くなっています。

3つめは、先にあげた2つの原因にも関連しますが、漢方でいわれる「瘀血(おけつ)」という状態です。からだのなかをめぐっている血液がスムーズに流れずに淀みや滞りを起こしている状態をいいます。普段の食生活の乱れや運動不足、そして冷えやストレスなども「瘀血」になるきっかけでもあります。「瘀血」は肩こりだけでなく、さまざまな疾病を引き起こしたり、健康を損なうトラブルのもとでもありますから、生活習慣から見直す必要があるといえるでしょう。

漢方薬は、肩こりを引き起こしている原因を突き止め、気・血の流れをスムーズにすることで肩こりを治療します。

こんな方にはこの処方がおすすめです

  • 思い当たることありませんか?

    • 寒い日に肩こりがひどくなる
    • 首筋がこる
    • 痛みよりもしびれる感じが多い
    漢方では風寒(ふうかん)と考えます

    そんな方におすすめの処方は

    葛根湯かっこんとう

    からだを温め、首や背中のこりをほぐします。

  • 思い当たることありませんか?

    • 肩が張ったように痛む
    • 仕事などでストレスが多い
    • イライラすると肩こりがひどくなる
    漢方では肝鬱血虚(かんうつけっきょ)と考えます

    そんな方におすすめの処方は

    療方調律りょうほうちょうりつ

    自律神経の機能を調整し、肩こりを解消します。

  • 思い当たることありませんか?

    • 頭痛や肩こり、めまい、動悸などがある
    • 目の下にくまができる
    • 舌の裏の静脈が紫色になっている
    漢方では瘀血(おけつ)と考えます

    そんな方におすすめの処方は

    冠心逐瘀丹かんしんちくおたん

    からだの血行を良くし、瘀血体質を改善します。