お悩みの症状について
メンタル
社会生活を営むうえで、避けては通れないのが「ストレスとどう接していくか」と言えます。子供から大人、お年寄りに至るまで男女問わず、「現代はストレスとの戦い」であると言えるでしょう。もちろんそれに対して個人差もありますし、対処法についてもさまざまかもしれません。しかし多かれ少なかれストレスを受けることで、イライラ感、気分の落ち込み、不眠、気力の低下などメンタル面での症状が出てきますし、場合によっては頭痛、めまい、動悸、疲れ、食欲不振などの身体症状を自覚することも少なくはありません。このような症状は、自律神経の乱れに伴う症状の一つと考えられています。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなっており、これらがバランスよくはたらくことで日々の健康な生活が保たれています。しかし過度のストレスや環境の変化などによってそのバランスが崩れると、体調に支障を来すことになってしまいます。
漢方では、生命活動を支える「機能」と「物質」を概括してそれぞれ「陽(よう)」と「陰(いん)」といい、それらのバランスが崩れることによって、さまざまな精神的な症状や身体的な不調を引き起こすと考えられています。「陽」は、精神・身体を活動的にはたらくようにし、「陰」は、その活動が行き過ぎないようにはたらきかけます。漢方薬はストレスなどの影響によって乱れた「陽」と「陰」のバランスを整えることで、メンタル面の諸症状に対処していきます。
こんな方にはこの処方がおすすめです
思い当たることありませんか?
- 緊張することが多い ふだんから驚きやすい
- 人前であがりやすい、不安感がある
- 動悸がして眠れない
漢方では心肝火旺(しんかんかおう)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
柴胡加竜骨牡蛎湯 精神的に不安感があったり、動悸、不眠の方に適しています。
思い当たることありませんか?
- 胃腸が弱く疲れやすい
- 熟睡できず、夢をよく見る
- 些細なことでクヨクヨしてしまう
漢方では心脾両虚・肝火旺(しんぴりょうきょ・かんかおう)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
加味帰脾湯 血色が悪く貧血気味、眠れない、クヨクヨしやすいなどの方に適しています。
思い当たることありませんか?
- 寝つきが悪い、夢をよくみる
- 胃がムカムカして、口が苦い
- つい、ネチネチと言ってしまう
漢方では痰熱上擾(たんねつじょうじょう)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
加味温胆湯 口が苦くねばる、寝つきが悪く、イライラしやすい方に適しています。
思い当たることありませんか?
- イライラしやすく、怒りっぽい
- 神経がたかぶりやすい
- 頭のふらつき、手足のふるえなどがある
漢方では肝陽化風(かんようかふう)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
抑肝散加陳皮半夏 虚弱な体質で神経がたかぶる方の、イライラや不眠に適しています。
思い当たることありませんか?
- うつうつとして気分がはれない
- 生理が不順になったりする
- 食欲がない、疲れやすい
漢方では肝鬱血虚(かんうつけっきょ)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
逍遙散 更年期障害、冷え症などの方に適しています。
思い当たることありませんか?
- のどにつかえや圧迫感が気になる
- ゆううつ感、不安感がある
- 胸や胃のあたりが張る感じがする
漢方では痰気鬱結(たんきうっけつ)タイプと考えます
そんな方におすすめの処方は
半夏厚朴湯 胃の調子も悪く、嘔吐感があるといった方に適しています。