気分の落ち込み
蒸し暑~い夏も終わり、涼しくなる秋。
気温が下がり、日照時間が短くなる秋は、なんだか気分が落ち込んだり、さみしい気持ちになったり…そんな不安定な気持ちになることも多いですよね。
でも実は、秋は冬に備えて精神力も蓄えるとき。明るい気分で気持ちのよい秋を楽しみましょう。
食
漢方では、くよくよと落ち込んだ状態を「心(しん)」という臓腑の「血(けつ)」が不足した状態と考えます。「血」を補い、体を芯から元気にする食材をとりましょう。
また、落ち込んだときには、“香り”の力を借りるのもおすすめ。気持ちを元気にしてくれる“香り”が、落ち込んだ気分を回復させてくれます。
「血」を補う
- ハツ、レバー
鶏や豚のハツやレバーには、「血」を補う作用があります。「血」を補い、体を温めて、血液の循環を良くすることで、落ち込んだ気分を晴らしてくれます。
レバーやハツというと、焼き鳥が思い浮かびますが、煮込みにして食べるのもおすすめです。
落ち込んだ気分を回復
- ハーブティー(ジャスミン、カモミール)
ハーブティーとして、よく知られているのがジャスミン。ジャスミンは、アジアや中東など広い地域で親しまれてきた花で、日が沈んでから甘い香りを漂わせるため、「夜の女王」とも呼ばれます。心を落ち着かせたり、リラックスさせたりする作用があります。
また、カモミールティーもストレスや不安、不眠に有効な、気分を落ち着かせるハーブティーとして有名です。
ツボ
くよくよと気分が落ち込んだときは、脱力感や倦怠感をとり除くツボを刺激すれば活力が湧きます。
また、「気」の流れが滞ると、気分がふさぎがちになったり、憂鬱感を感じたりするので、「気」の流れをスムーズにするツボも刺激しましょう。
ひざの外側、ひざ下のくぼみから指4本下。
ひざを軽く曲げて座り、親指をツボに当てて、ほかの指をふくらはぎに添え、やや強めに押しもむ。
足首の関節の前面中央、腱と腱の間。
人差し指でツボを押しながら、足首を固定し、もう一方の手の指で足の指を持ってぐるぐると回す。左回り、右回りともに5~10回位ずつ、両脚ともに行う。
へそから2cm下。
両手の人さし指と中指をツボに重ねて、ゆっくり押しもんだり回したりしてマッサージする。
養生
- 休息する
疲れがたまっていたり、睡眠が不足したりしていると、くよくよ落ち込む、いわゆる“プチうつ”の状態になりやすいとされています。そんなときは、とにかく休息することが大事。たとえば、テレビや携帯は神経を興奮させて寝つきを悪くさせるため、テレビや携帯とは離れて、体をきちんと休めましょう。