食べ過ぎ
多くの穀物が実りを迎える秋は、食べものがおいしい季節です。
夏バテしていた胃腸も元気をとり戻し、食欲もアップ。
「食欲の秋」ともいわれますが、調子にのって食べ過ぎると、
胃もたれや胃痛、腹部膨満感などを引き起こしてしまいます。
胃腸に負担をかけ過ぎないように、秋の味覚を存分に楽しみましょう。
食
食べ過ぎて胃がもたれたり、はき気がしたりするときは、胃の消化機能が落ちている状態です。積極的に胃の消化機能をアップさせる食材をとりましょう。
消化機能をアップ
- 大根
大根は、晩秋から冬にかけて、うまみが増す食材の一つ。消化機能を高め、胃もたれや腹部膨満感に良いとされています。乾燥する秋に多くなるせきやたんを止める効果もあります。また、生の大根のしぼり汁は、胃酸がこみ上げてくるときに飲むと効果的といわれています。
煮ものや炒めものなどさまざまな料理に使えますが、やわらかく煮たり、細かく切ったりして、消化をしやすい形で食べることも忘れないようにしましょう。
ツボ
食欲を抑えたいときは、「胃腸点」のツボ押しが効果的。胸やけや腹部膨満感を感じたときにもゆっくりと押しもむとよいでしょう。
また、暴飲暴食による便秘が気になるときは、胃腸のはたらきを高め、腸の蠕動運動を活発にする「足三里」を刺激しましょう。
ひざの外側、ひざ下のくぼみから指4本下。
ひざを軽く曲げて座り、親指をツボに当てて、ほかの指をふくらはぎに添え、やや強めに押しもむ。
中指を内側に曲げたとき、指先が接するところから手首との中間点。
親指でゆっくりと押しもむ。
養生
- 食後に温かいお茶を飲む
- おなかをやさしくマッサージする
食事をしたあとは、温かい緑茶を飲みましょう。食後のお茶は、胃液の分泌を促し、消化を促進するといわれています。
また、便秘が気になるときは、おなかをぐるぐるとマッサージすると良いでしょう。