花粉症(鼻炎)
春は気候も良く、とても過ごしやすい季節です。
しかしその一方で、この時季になると体調を崩すという人も少なくありません。
とくに、現代病といわれる花粉症(鼻炎)に悩まされる人は今や5人に1人ともいわれています。
花粉症(鼻炎)は体の免疫力や防衛力を高めることで、症状をコントロールすることが可能。
春の風を気持ちよく感じるために、漢方的養生をぜひ試してみてください。
食
アレルギーによる鼻の症状には、冷えているタイプと熱をもっているタイプがあります。冷えているタイプは水っぽい鼻水が特徴で、刺激の強い食べものを避け、「気」を補う食材をとります。一方、熱をもっているタイプは粘りけのある鼻水が特徴で、熱をとる食材をとる必要があります。
いずれの場合も、「気」を補う食材をとると、免疫力アップにつながるので、積極的にとるようにしましょう。
冷えているタイプには・・・
体を温める
- ショウガ
- ネギ
水っぽい鼻水が出る冷えているタイプの人には、体を温めるはたらきがあるショウガやネギがおすすめ。
料理に使うのはもちろんですが、薬味としてたくさん登場させましょう。
熱をもっているタイプには・・・
体の熱をとる
- ミント
- 柑橘類
粘りけのある鼻水が出る熱をもっているタイプには、熱をとるはたらきのあるミントや柑橘類がおすすめ。
ミントはミントティーで、柑橘類は搾ってジュースにしても良いでしょう。詰まった鼻が通り、スッキリします。
ツボ
「晴明」「鼻通」は、鼻の通りを良くして、鼻粘膜機能を高めます。「晴明」は目の疲れやかゆみにも効果があります。また、毎日ツボ押しを続けることで、慢性鼻炎や蓄膿症を徐々に軽減していくことができます。
目頭の先端を押して、鈍い痛みを感じるところ。
小鼻の上の凹んだところ。
親指の爪の際、外側と下側のL字ゾーン。
「鼻ゾーン」を爪に沿ってL字になるように、親指でこする。
耳の穴の手前にあるひだの中央。
「外鼻」の裏側、やや下。
耳の穴の下にある切れ込みのやや内側。
養生
- 栄養を十分にとる
花粉症(鼻炎)の養生は、「気」を充実させて抵抗力を高めることが大事です。「気」を補う食べものとしては、芋類(里芋など)、豆類、きのこなどがあります。これらを上手に食事にとりいれるようにすると良いでしょう。