夏の冷え
日本の夏は蒸し暑く、今やどこに行っても冷房が効いているのが当たり前の時代。
長時間冷房にあたり続けると、体が極端に冷え、肩こりや頭痛、食欲不振、めまいなどを起こします。
また、外は蒸し暑いのに、オフィスや電車の中は寒いといった急激な温度差で“冷房病”をまねくことも。
冷房がない生活なんて考えられないほど暑い夏。
十分な冷房対策をして夏を乗り切りましょう。
食
冷えは、「血(けつ)」のめぐりが滞ることが大きな要因です。「血」は体の器官に栄養を与えるもので、女性の心身の基本ともいわれます。「血」のめぐりが滞ると、肩こりや頭痛だけでなく、顔色が悪くなったり、肌がくすんできたり…。見た目にも影響を及ぼします。
「血」のめぐりを改善
- ショウガ、ネギ、ニラ
ショウガ湯やショウガ紅茶など、今や体を温める食材として有名なショウガ。漢方では生姜(しょうきょう)と呼び、生薬としても使われています。「血」のめぐりを良くして、新陳代謝をアップするはたらきがあります。また、ネギやニラにも同様の効果があります。冷や奴やそうめんを食べたいときには薬味でショウガやネギを添えてみてはいかがでしょうか。
体を温める
- エビ
体を温める魚介類といえばエビ。エビは体を温めるだけでなく、疲労回復も期待できる食材です。殻をむいたり、背わたを取ったりするのが面倒という方は、桜エビがおすすめです。
ツボ
冷えは万病のもと。血行不良改善のツボ押しで、体を芯から温めましょう。
土踏まずの五指を曲げるとくぼむところ。体のエネルギーが湧き出てくるツボ。
両手で脚を支え、親指を重ねて、湧泉のツボを押しもみましょう。
養生
- 首とおなかを冷やさないようにする
- 服装に気をつける
首は熱が逃げやすい場所です。スカーフやストールなどを巻くようにしましょう。また、ひざ掛けはおなかの部分に置いて、おなかを温めるのがポイントです。
また、おなかを締め付けるガードルや薄着などは、血行を悪くするので控えるようにしましょう。