風邪
寒さの厳しい冬は、体の抵抗力が落ち、風邪を引きやすくなります。
冬の風邪は、肺炎などを合併して重症化することもあるため、こじらせないよう早めに対処することが大切。
「風邪かな?」と思ったら、早めの養生をして、悪化を防ぎましょう。
食
漢方では、風邪を大きく「冷え風邪(風寒型)」と「熱風邪(風熱型)」に分けます。冷え風邪は、寒気を感じるタイプの風邪で、体を温める必要があります。一方、熱風邪は、熱が出たり、のどが痛くなったりするタイプの風邪で、とにかく冷やすことが必要です。このように、風邪は種類によって、対処法が変わるため、初期の段階での見極めがとても大切です。
冷え風邪には
体を温める
- ショウガ、梅干し
冷え風邪には、体を温めて汗をかき、寒気を追い払うのがいちばんです。体を温める食材といえば、ショウガや梅干し。すりおろしたり、つぶしたりして、お茶の中に入れて飲むのがおすすめです。
熱風邪には
体の熱を冷ます
- 大根、トマト、きゅうり
- ミントティー
熱風邪は、体を冷やして、熱を冷ます必要があります。おすすめの食材は、大根やトマトなどの、体の熱を冷ます食材。とくに胃腸にやさしい大根は、消化酵素を含んでおりおすすめです。
ミントには体にこもった熱を発散するはたらきがあります。ミントティーにして飲んでみてはいかがでしょうか。
ツボ
風邪を引くと、頭痛や肩こりなどが起こります。風池・天柱などのツボを、皮膚が温かくなるまでよく軽擦すると良いでしょう。
耳のうしろの突起状の骨と後頭部中央の太い筋肉との間。髪の生え際のところ。
皮膚が温まるまでよく摩擦する。
後頭部中央の髪の生え際にある太い筋肉のすぐ外側。
首の付け根と肩先の中央、筋肉が一番盛り上がったところ。
養生
- 体を休める
- 保湿する
風邪を引いたときに最も大切なのは、体を休めること。栄養分をとり、とにかく睡眠をとるようにしましょう。
また、風邪を引いたときは鼻がつまるなどして口呼吸になりがちなので、のどの乾燥を防ぐため、寝るときはマスクをするのがおすすめです。