一般的に「頭痛」に使われる漢方薬
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
公開日:2021年11月16日最終更新日:2024年05月10日
目次
頭痛や嘔吐に悩む方に効果的な漢方薬
漢方では、ズキズキする頭痛は「冷え」が体の中のめぐりを邪魔してしまい、上部(頭)への「気」や「血(けつ)」の流れが乱れてしまったため生じるものと考えています。
「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」は、身体の中心であるおなかを温め、「気」や「血(けつ)」の流れを乱していた「冷え」をとり除くことで、頭痛を鎮める処方です。また、胃腸のはたらきを整え、吐き気を鎮めるはたらきもあるため、胃腸が弱い方の頭痛薬としても適していて、そういった方に使用される漢方製剤です。
効能・効果
体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり
配合生薬(成分・分量)
成人1日の服用量6錠(1錠360mg)中
呉茱萸湯エキス(1/2量)…1,350mg
〔ゴシュユ1.5g、ショウキョウ0.5g、ニンジン1.0g、タイソウ2.0gより抽出。〕
添加物として、タルク、クロスCMC-Na,CMC-Ca.,二酸化ケイ素,ステアリン酸Mg,セルロース,ヒプロメロース,酸化チタン,マクロゴール,三二酸化鉄,酸化鉄,カルナウバロウを含有する
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 2錠 | 3回 |
15才未満 | 服用しないこと |
注意点・副作用
使用上の注意
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
皮膚 発疹・発赤、かゆみ - 1カ月位(しゃっくりに服用する場合には5~6回)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
保管方法
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限の過ぎた製品は服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
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