一般的に「耳の悩み」に使われる漢方薬
滋腎通耳湯(じじんつうじとう)
公開日:2023年08月24日最終更新日:2023年08月24日
目次
小さな声が聞き取りにくい、会話中に何度も聞き返す、聴力低下にお悩みの方向けの漢方薬
漢方では、成長・発育・生殖などにかかわる泌尿器・生殖器・腎臓などの機能を「腎」と呼び、「腎」の機能が低下したり、不足したりしている状態は「腎虚」と考えます。「腎」は、体のさまざまな機能に密接にかかわっており、「腎虚」になるとさまざまな衰えの症状が現れるようになると考えられています。そのため、「腎虚」になると老化が早まり、耳鳴りや聴力低下などが発生しやすくなってしまいます。
なお、聴力にさまざまな障害が出ることを「耳聾(じろう)」と呼びます。加齢や術後・病後などによって、「腎」に蓄えられているエネルギーの「腎精(じんせい)」が不足してしまうと、耳を滋養することができなくなり、「耳聾(じろう)」が起こると考えられています。
「滋腎通耳湯」は、栄養を補う、自律神経のはたらきを整える、血行を促す、熱を冷ます、といった作用により、「腎」を潤し、滋養することで、体力が虚弱な方の聴力低下、耳鳴り、めまいに効果がある処方です。
効能・効果
体力虚弱なものの次の諸症:耳鳴り、聴力低下、めまい
配合生薬(成分・分量)
成人1日の服用量15錠(1錠300mg)中、次の成分を含んでいます。
滋腎通耳湯エキス…3,200mg
(オウゴン・オウバク・コウブシ・サイコ・ジオウ・シャクヤク・センキュウ・チモ・トウキ・ビャクシ各1.25gより抽出。)
添加物として、二酸化ケイ素、クロスCMC-Na、クロスポビドン、ステアリン酸Mgを含有する。
成分に関連する注意
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 5錠 | 3回 |
15才未満 | 服用しないこと |
用法・用量に関連する注意
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
注意点・副作用
使用上の注意
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)胃腸の弱い人 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
関係部位 消化器 症状 吐き気、食欲不振、胃部不快感、腹痛 - 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書をもって医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
下痢 - 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
製品情報
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