漢方薬名解説

一般的に「お通じの悩み」に使われる漢方薬

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

目次

便秘を改善したい方向けの漢方薬「調胃承気湯」

漢方では、体に熱がたまると不調が現れやすくなると考えます。おなかに熱がたまって現れる不調のひとつが便秘です。一般的には、便が出れば、熱もいっしょに出すことができますが、出なければどんどんたまっていきます。
「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」は、使用すると「気」の停滞をスムーズにすることにより排便を促すだけではなく、余分な熱を冷ます処方です。

効能・効果

体力中等度なものの次の諸症:便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量6錠(1錠300mg)中
調胃承気湯エキス粉末…1100mg
(ダイオウ2.5g、カンゾウ1.0g、無水ボウショウ0.5gより抽出。)
添加物として、ステアリン酸Mg、クロスCMC-Na、二酸化ケイ素、アルファー化デンプン、セルロースを含有する。


生薬ファイル

成分に関連する注意

(1)本剤に含まれるダイオウにより、尿が橙色ないし赤色になることがあります。
(2)本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。

用法・用量

次の量を1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)3錠2回
15才未満7才以上2錠
7才未満5才以上1錠
5才未満服用しないこと

注意点・副作用

使用上の注意
  • してはいけないこと
    (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
    1. 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
      他の瀉下薬(下剤)
    2. 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
      (4)胃腸が弱く下痢しやすい人
      (5)高齢者
      (6)次の症状のある人
      むくみ
      (7)次の診断を受けた人
      高血圧、心臓病、腎臓病
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      消化器はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛
      まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
      その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
      偽アルドステロン症、ミオパチー手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
    3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      下痢
    4. 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
    5. 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に、密栓して保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。
(5)使用期限の過ぎた商品は服用しないでください。
(6)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。

製品情報

【ワカ末漢方便秘薬錠】

調胃承気湯 第2類医薬品

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便秘を改善したい方におすすめの漢方薬です。


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