一般的に「お通じの悩み」に使われる漢方薬
調胃承気湯(ちょういじょうきとう)
公開日:2018年08月01日最終更新日:2024年08月29日
目次
便秘を改善したい方向けの漢方薬「調胃承気湯」
漢方では、体に熱がたまると不調が現れやすくなると考えます。おなかに熱がたまって現れる不調のひとつが便秘です。一般的には、便が出れば、熱もいっしょに出すことができますが、出なければどんどんたまっていきます。
「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」は、使用すると「気」の停滞をスムーズにすることにより排便を促すだけではなく、余分な熱を冷ます処方です。
効能・効果
体力中等度なものの次の諸症:便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和
配合生薬(成分・分量)
成人1日の服用量6錠(1錠300mg)中
調胃承気湯エキス粉末…1100mg
(ダイオウ2.5g、カンゾウ1.0g、無水ボウショウ0.5gより抽出。)
添加物として、ステアリン酸Mg、クロスCMC-Na、二酸化ケイ素、アルファー化デンプン、セルロースを含有する。
成分に関連する注意
(1)本剤に含まれるダイオウにより、尿が橙色ないし赤色になることがあります。
(2)本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
用法・用量
次の量を1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 3錠 | 2回 |
15才未満7才以上 | 2錠 | |
7才未満5才以上 | 1錠 | |
5才未満 | 服用しないこと |
注意点・副作用
使用上の注意
- してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)- 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
他の瀉下薬(下剤) - 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
- 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人
(5)高齢者
(6)次の症状のある人
むくみ
(7)次の診断を受けた人
高血圧、心臓病、腎臓病 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。消化器 はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛
その場合は直ちに医師の診療を受けてください。偽アルドステロン症、ミオパチー 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 - 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
下痢 - 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
保管方法
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に、密栓して保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。
(5)使用期限の過ぎた商品は服用しないでください。
(6)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
製品情報
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