一般的に「尿トラブル」に使われる漢方薬
猪苓湯(ちょれいとう)
公開日:2018年08月01日最終更新日:2024年03月05日
目次
頻尿、残尿感などの排尿トラブルに悩んでいる方向けの漢方薬「猪苓湯」
漢方では、膀胱で炎症が起こるのは、外から入り込んだ悪いもののせいで、尿が出にくくなり、尿によって悪いものを洗い流せなくなるためだと考えます。そのため、排尿の際に痛みが起こったり、排尿しても出し切っていないような残尿感が起こったりすることがあります。
私たちの体に腎・膀胱の疾患があったり、体の臓器や組織などに水分が停滞して特定の箇所に偏在していたり(漢方ではこれを「水湿」といいます)、また尿路に炎症があったりなどすると、尿量が減少し、尿が出にくく排尿痛や残尿感など排尿異常の症状が現れます。
医薬品の「猪苓湯(ちょれいとう)」は、尿量を増やして悪いものを洗い流す力を高める作用がある処方です。「猪苓湯」は、一般に排尿トラブルに広く用いられる医薬品で、排尿異常や口の渇きがある人の排尿困難、排尿痛、残尿感などを改善する漢方製剤です。
効能・効果
体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの次の諸症:排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ
配合生薬(成分・分量)
成人1日の服用量12錠(1錠270mg)中
猪苓湯エキス粉末…1250mg
(チョレイ・ブクリョウ・タクシャ・アキョウ・カッセキ各1.5gより抽出。)
添加物として、ステアリン酸Mg、クロスCMC-Na、ケイ酸Al、セルロースを含有する。
成分に関連する注意
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 4錠 | 3回 |
15才未満7才以上 | 3錠 | |
7才未満5才以上 | 2錠 | |
5才未満 | 服用しないこと |
用法・用量に関連する注意
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
注意点・副作用
使用上の注意
- 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
皮膚 発疹・発赤、かゆみ - 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
保管方法
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。(ビン包装の場合は、密栓して保管してください。なお、ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。)
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限のすぎた商品は、服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
(6)4錠分包を分割した場合、1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管してください。なお、2日をすぎた場合には服用しないでください。
製品情報
他の「尿トラブル」の商品情報を見る