アレルギー性鼻炎
公開日:2022年12月09日最終更新日:2022年12月09日
アレルギー性鼻炎の改善に効果的な漢方薬とは|原因と体質から適切な漢方薬を選ぶ
目次
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎とは、鼻腔粘膜が特定の物質に対してアレルギー反応を起こす疾患です。くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3大症状のほかに、目のかゆみや涙目、充血、さらに全身症状(食欲不振、疲れ)などが起こることもあります。ある一定の期間だけに起こる季節性の鼻炎と、一年を通じて起こる通年性の鼻炎があり、季節性の鼻炎にはスギやヒノキなどの花粉によるものが多く、通年性の鼻炎は家の中のチリやホコリ(ハウスダスト)、ダニ、カビなど、あらゆる異物が原因となります。
増加した理由
アレルギー性鼻炎は、1960年代前半に報告され、わずか50年で爆発的に増加しました。現在では、アレルゲンの増加や多様化によって患者数は増える一方です。その背景には、戦後の植林事業で大量にスギが植えられ、アレルゲンとなるスギ花粉が増加したことや、大気汚染などの環境の悪化、気密性の高い居住空間が増えたことによるダニの増加、食生活の変化などがあげられます。
漢方薬でのアプローチ
内因と外因
アレルギー性鼻炎はアレルゲンが体内に侵入して発症します(外因)。漢方では外的な原因だけではなく、体の内部にも問題があると考えています(内因)。アレルギーは抗原に過剰に反応してしまうもののため、防衛力の弱い方が発症しやすく、さらにアレルギー性鼻炎は水分代謝の乱れも関係していると考えます。
冷たいものの摂り過ぎ、過労などで脾胃(胃腸機能の総称)のはたらきがおとろえると、体を守る防衛力が低下します。すると、消化吸収が低下し、代謝されない水分(水飲)が体内に残ります。そして、アレルゲンが侵入すると、体内の過剰な水分に反応してくしゃみや鼻水などの症状が出ます。
アレルギー性鼻炎の症状におすすめの漢方薬
次に、アレルギー性鼻炎の症状におすすめの漢方薬を見ていきましょう。
鼻みず・鼻炎でお悩みの方に
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
一般的に「アレルギー性鼻炎」に使われる漢方薬
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