医食同源薬膳レシピ

冷え症が気になる方のレシピ

とくに手足の冷えが気になる・・・
主菜
ぶりの醤油麹包み焼き

材料(2人分)
  • ぶり切り身 ・・・ 2切れ
    醤油麹に漬け一晩おく
  • にんじん ・・・ 1/4本
    拍子切り
  • えのき ・・・ 1/2束
  • 長ねぎ ・・・ 1/4本
    斜め切り
  • いんげん ・・・ 4本
    茹でて斜め切り
  • ゆず ・・・ 輪切り2枚

<調味料>
  • 醤油麹 ・・・ 大さじ2

作り方 20分(ぶりの漬け置き時間、約5時間ほどを除く)

  1. クッキングペーパーに、にんじん、えのき、長ねぎをのせ、その上にぶり、ゆずをのせて包む。
  2. (1)をフライパンに並べ置き、ふたをして、約15分蒸し焼きにする。
  3. クッキングペーパーを開き、いんげんを添える。

このレシピのポイント ・・・ ぶり

このメニューの核となる食材は「ぶり」です。
「ぶり」には、「不足を補う作用」があります。しかし「ぶり」には、「ものを動かしたり排出させたりする作用」はありません。そこでこのメニューでは、ぶりを「麹」に漬けることで「消化を促進する作用」つまり「ものを動かす作用」を付け加えています。さらに「えのき・インゲン・ゆず」を合わせ、この「動かす作用」を強めています。

主食
黒米とトウモロコシごはん

材料(2人分)
  • 白米 ・・・ 2合
  • 黒米 ・・・ 大さじ2
  • スイートコーン缶 ・・・ 大さじ2

<調味料>
  • 塩 ・・・ 小さじ1/2
  • ごま塩 ・・・ 適宜

作り方 調理時間:50分

  1. 炊飯器に洗った白米と黒米、塩を入れ、2合分の水加減にして炊く。
  2. 炊き上がったらスイートコーンをさっくり混ぜ合わせる。
  3. 器に盛ってごま塩をかける。

このレシピのポイント ・・・ 黒米

黒米 イメージ

このメニューの核となる食材は「黒米」です。
お米の甘味には、体に留まって「力」をつけてくれる作用があります。では「お米の種類による違いはないのか」というと、もちろんあります。「白米」を標準にすると「もち米」はべたべたが強く、白米より「補う作用」が強いです。そして「黒米」には、白米にない「血を通す作用」があります。つまり「補うだけでなく巡りもよくする」訳です。そんな理由で「黒米」を加えています。

副菜
イカときゅうりの和えもの

材料(2人分)
  • イカ ・・・ 80g
    かのこに切れ目を入れ、一口大に切る
  • きゅうり ・・・ 1本
    すりこぎなどでたたき塩を振っておく
  • 黒木耳 ・・・ 3g
    お湯で戻して石づきを取り、適当な大きさに切る
  • 白ごま ・・・ 適宜

<調味料>
  • 塩 ・・・ 少々
  • 酒 ・・・ 大さじ1/2
  • 片栗粉 ・・・ 小さじ2

<ドレッシング>
  • だししょうゆ ・・・ 大さじ1
  • 酢 ・・・ 小さじ2〜3
  • ごま油 ・・・ 小さじ1

作り方 調理時間:20分

  1. イカは酒、塩、片栗粉で下味をつけてからサッと茹で、黒木耳は2〜3分ほどゆでる。
  2. ボウルにドレッシングを作り、イカ、きゅうり、黒木耳を入れてよく和える。
  3. 器に盛り、お好みで白ごまをふる。

このレシピのポイント ・・・ イカ

このメニューの核となる食材は「イカ」です。
イカには「血を補う作用」があります。ではどうして数ある「血を補う食材」から「イカ」を選んだのか? それは「イカの血を補う作用」は、婦人科の薬膳に多用されるからです。冷え症でも生理不順でも不妊症でも、背後に「血の不足」がある場合、「イカ」は力を発揮してくれます。

スープ
ニラとわかめの澄まし汁

材料(2人分)
  • ニラ ・・・ 1/4
    3cmの長さに切る
  • 乾燥わかめ ・・・ 3〜5g
    水で戻して適当な大きさに切る
  • 玉ねぎ ・・・ 1/4個
    薄切り
  • 黒木耳 ・・・ 3g
    お湯で戻して石づきを取り、適当な大きさに切る
  • 水 ・・・ 400cc

<調味料>
  • だしの素 ・・・ 小さじ1
  • 薄口しょうゆ ・・・ 大さじ1
  • 塩 ・・・ 少々

作り方 調理時間:20分

  1. 鍋に水とだしの素を入れ、沸騰したら玉ねぎ、黒木耳を加える。
  2. 薄口しょうゆと塩で味を調え、玉ねぎの色が透明になったらニラを加え、一煮立ちしたところで火を止める。

このレシピのポイント ・・・ ニラ

このメニューの核となる食材は「ニラ」です。
この澄まし汁は、「ニラ」という「お腹を温める作用」「気や血の流れを良くする作用」をもつ食材を使い、さらに「同じく血の流れをよくする玉ねぎ」と合わせました。作用を活かすため、「ニラ」は長く煮過ぎないようにしてください。