高麗人参は、このようなことにお困りの方に適しています。
高麗人参は、昔より「高い効果のある薬」として有名で、疲労回復、食欲不振、血行不良、冷え症の改善などに服用されています。
高麗人参にはサポニン成分「ギンセノシド」が多く含まれています。「ギンセノシド」には、中枢神経系に抑制的に働くRb群(Rb1、Rb2、Rcなど)と、反対に興奮的に働くRg群(Rg1、Rg2、Reなど)があり、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めると言われています。
高麗人参は、中国で2000年以上昔から伝わる本草書「神農本草経」に、代表的な上薬として収載されています。上薬とは命を補う薬のことで、毒が無く、長く服用することができ、不老長寿の作用があると言い伝えられてきました。
日本には奈良時代には伝わっており、当時のものが正倉院に収蔵されています。当時から人参は非常に貴重で高価なものとされ、一部の階級の人しか口にすることができませんでした。
国内での栽培も試みられていましたがなかなか成功することはありませんでした。しかし江戸時代、徳川吉宗から命じられた田村藍水が、国内栽培を成功させ、その経緯は『人参耕作記』として残されています。
国内栽培に成功した種子が、各藩に栽培推奨のため分配されたことで、オタネニンジン(御種人参)の名で広まり、基原植物名の由来にもなったと言われています。
その後国内での生産は増加しましたが、明治以降需要が減ったことで栽培地も減り、現在では、福島県、島根県、長野県などが産地として知られています。
カレーなどに入っているオレンジ色の人参が現在では一般的ですが、これはセリ科のもので、高麗人参とは全く異なります。