


ストーリーから見つける
体験の機会を増やし、美容の楽しさをより多くの男性に伝えたい。
新商品の導入から継続施策まで、ブランドの販促活動を一手に担うNさん。ブランドの価値向上、認知拡大、ファンづくりのためにさまざまなチャレンジを続けています。今回は、「大人の男のエイジングケア」をコンセプトに男性向けのトータルケアを提案するバサラのブランド育成についてお話を伺いました。
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サロンと共に、チームの力でブランドを育てていく。

「バサラには、スキンケア、スカルプケア、スタイリングの3カテゴリの商品があります。最近では男性向けの化粧品が増えつつありますが、ここまでトータルで揃えているブランドは他のメーカーを見てもなかなかない。だからこそトータルエイジングケアブランドとしてしっかりと確立するような取り組みをしていきたいと思っています」
そう話すのは、バサラを担当して4年ほどになるというNさん。特に2024年は、リニューアルしたスキンケアラインの販促に力を入れてきました。まずはスキンケアを入口にして、他のカテゴリの商品も使ってもらえればと考えたからです。男性のスキンケアに対する意識にはまだまだ世代間ギャップがあるのではないかと、Nさんは指摘します。
「20代~30代前半では美容意識が高い男性も増えていますが、バサラが主にターゲットとしている30~50代では、あまり意識していない人も多いのではないでしょうか。そういう方に商品の説明だけをしても響かないので、まずはスキンケアの重要性や目的を伝えていくことが大切だと思っています」
サロンで働く人たちにスキンケアの重要性を理解してもらい、その先にいるサロンのお客さまに伝えてもらいたいと、Nさんは積極的に情報発信を行っています。セミナーや勉強会、業界紙広告、SNSなどの施策を行っていますが、特にコロナ禍以降、新たにチャレンジを始めたのが動画での発信。撮影から編集までNさんが自ら担当し、サロン向けの動画を制作しています。
そして、この動画制作に欠かせないのが「チームバサラ」の存在です。バサラはこれまでも、サロン現場で働く人たちの声をものづくりに反映するため、30~40代のサロンオーナーと共に商品開発や販促活動を行ってきました。チームのメンバーは、世界大会でチャンピオン経験を持つスタイリストなど、これからの理美容業界を担っていくような人たちです。彼らが動画に出演してくれることで、使い手の声をより具体的に伝えられると話すNさん。動画配信後のアンケートでは「自分の店でもすぐに実践できそうです」「お客さまへの伝え方が参考になりました」といった声が多くあり、現場目線での発信が好評だそうです。
「チームバサラの皆さんには、動画の他にも雑誌撮影やイベントなどでも協力していただいています。普段からこまめにやり取りして密な関係性を築いていることもあって、最近は『もっとこうしたらいいんじゃない?』と活発に意見を上げてくれるのがすごくうれしいですね。『バサラをさらに盛り上げていきたい』という声から、メンバー全員が参加するイベントを企画する話も出ています」
2024年4月には、クラシエの新入社員教育の一環として、チームバサラによるヘアスタイリング講座を開催。「サロンの人たちとふれあいながら商品を体験できる良い機会を作れたので、こういった取り組みを社外にも発展させていきたいですね」とNさんは今後の展望を語ります。

新たなファンづくりのため、これからも挑戦し続ける。
2010年の発売以来、ロングセラーブランドとして愛され続けているバサラ。これまで築いてきた世界観を守りながらも、新たなファンを獲得するためのアプローチも必要だとNさんは言います。
「時代ってどんどん変化していくと思うんですよね。発売当時には20歳だった人が、今ではバサラのターゲット層になっているので、若い世代に響くような新しい見せ方も考えていきたい。そのためには、バサラが今どんな人たちに響いているのかをまず知らないといけないので、常にサロン現場の情報収集を心がけています」
さらに、「バサラの認知拡大のために、体験の機会を多く作りたい」と、商品のミニパウチをホテルのアメニティとして置いてもらう計画も進んでいます。サロン向け商品も宿泊・温浴施設向けの商品も、どちらも扱っているクラシエプロフェッショナルだからこそ、双方にメリットをもたらす施策を打ち出していきたいというNさん。ホテルが「プロに愛用されている商品をアメニティとして扱っています」とPRしたり、ホテルで商品を知った人がバサラを取り扱うサロンに足を運んだり、といった相乗効果が生まれるのではないかと期待しています。
「メンズコスメ市場を広げていくブランドとして、これからもお客さまと共に成長していけたら」とNさんは笑顔で話します。美容業界で長く働いてきた自身の経験を振り返りながら、「男性にもっと美容の楽しさを知ってほしい」「生活の中に一つでも取り入れてほしい」と業界の未来を見据えて語る姿から、内に秘めた熱い思いが感じられました。