子どものときに習っていてよかったと思う瞬間を尋ねたところ、上位3つの書道、ピアノ、そろばんでは特に、日々の暮らしに能力を活かすことができて「やっていて良かった」と感じているという声が目立ちました。
- 【大人になって“あの習い事、やっていて良かったな”と思う瞬間はどんなときですか?】
- 書道:「年賀状や冠婚葬祭で人目に触れたとき」などに、文字を褒められたとき
- ピアノ:「友達とカラオケにいったときに知らない曲でもハモって楽しめる」「ピアノが弾けるので3歳の孫に尊敬される」など、音楽を通して人との時間を楽しんだとき
- そろばん:「暗算をしながら買い物ができるので便利」「割り勘のときに重宝される」など瞬時に計算ができるとき
- 【習い事を通して得たスキルを活用できる利点以外に、こんな「やっていて良かった」という声も!】
- 茶道です。知らなくても生きていくのに何の問題も無い習い事ですが、知ったからこその楽しみがあります。今でも、美味しい和菓子がある時は、1人落ち着いて抹茶を点てていただきます。自分だけの至福の時です。 子育てがひと段落したら、また習いたいなと思っています。[40代 女性]
- 複数の習い事をしたことがあります。色々な事を体験した事で、人と話しをする時に役立ったり、その時に通っていた時に仲間や友人色々な人と接する事が、今、色々な人と接する際にも役立っているのではないかと思います。 普段接する事のない人と接したりする事は大切だと思います。[50代 女性]
- ピアノと水泳を習っていました。ピアノは音楽の時間に困ることがなく成績もよく自信をもってできました。水泳も小学生の頃は学年で1番になり、自分でも劣等感をもたず、特技があるということが自信になりました。 スキルを身に付けることも大事ですが、“自分はこれはできる”と自信をもって周囲に言える“何か”を持つことは大切だと思います。[30代 女性]
培った能力を通して自分を認められるようになったり、人との時間をより楽しむことができるようになったといった声を多く見かけ、習い事によって豊かな時間を過ごせるきっかけを作ることもできるのだと感じました。そして、今までできなかったことが努力してできるようになる楽しさを覚える、今までとは異なる新しい考え方が身につく…といった大切な機会を学校以外の社会を通して得ることができると感じている声もあり、ひとくちに「習い事」といっても人によって得るものは様々のようです。
- 【たんぽぽメンバーの習い事にまつわるエピソード】
- ■習い事と向き合っていた子ども時代
- 4歳の時に、バレエ教室に行きたくなくて教室の前で母に抱っこされながら泣き喚いていたら、無理矢理にも先生が母から私を引き離し、教室の中に連れ込んだこと。10秒以内に泣きやみなさいと言われ、怖くて必死に涙を止めたことを覚えています。そんなこんなでレッスンを受け、レッスンが終わる頃には楽しくスキップして踊って笑顔と汗にまみれながら母の元に帰った思い出があります。踊ることの楽しさを知った瞬間でした。[20代 女性]
- ピアノの先生がもの凄く厳しい方でした。雰囲気は優しいのですが、横で見ている時の視線、お手本を見せてくれる時など常に100%の力で教えてくれました。ある時、四国に住む祖母と一緒にレッスンへ行った時の帰り道に祖母から『あの先生は素晴らしい!表現の仕方があんなに素晴らしい人はそうそういないから出会えた事に感謝だね』と言われ、子供心にそうなんだ。。。と感じ、大好きなおばあちゃんが言う事だからこの先生について行こうと思えました! 高校入試の直前まで10年以上お世話になりました。[30代 女性]
- ■大人になって思うこと
- 空手を習っていたのですが、小学校の頃は女子が空手を習うということがあまりなく、そのせいでよく友達にからかわれて嫌な思いをしました。一緒に空手を習っていた友達と今でも交流があるのですが、2人ともいじめられたという記憶はなく、もしかしたら空手を習っていたから、いじめられずにすんだのかなと最近話しています。意外な所で、根性がついたり腕力がついたりして、助かっていたのかもしれません。[40代 女性]
- 習字(硬筆・毛筆)を数年習いましたが、合ってないものはいくらやっても上達しないのだと今はつくづく思います。字は汚いままだし、なぜか毛筆を習うたびに手が真っ黒になっていました。「一度始めたら簡単に辞めてはいけない」は間違っていると思います。とりあえずやってみることは大事ですが、合わないと思ったらすぐやめる、でいいと思います。[50代 女性]
習い事のエピソードを聞くと、「とにかく嫌で嫌で仕方がなかった!」「大変なことも含めて今では良い思い出」「あれをやっていれば今は違う自分かも・・・!」といった声が多く、みなさん過去の自分に対して思うことは、共通している部分もあるようです!
辛い思いや辞めたくなるような挫折も人生にはつきものですが、子どものうちに、目の前の壁にどのように向かうか考える機会があるのは後になってみると良い経験と感じられるかもしれませんね。
在学中のお子さんがいるたんぽぽメンバーには、自身が子どもの頃に通っていた習い事に加えて、お子さんの習い事を聞きました。
最も多かったのは水泳(37%)とピアノ(25%)となり、親御さん世代にもお子さん世代にも習っている人の多かったピアノ。「子どもにも」または「子どもには」という考えなども含め、音楽への想いは世代を超えても変わらないということがアンケートに表れました!
3位4位には、学習教室(23%)、英会話(22%)と学習に関するものが目立ちました。先ほど紹介した通り、メンバーの間では、書道、ピアノ、そろばんといった文化系の習い事を習っている割合が高い傾向になりましたが、現在の子ども達はスポーツ、音楽、学習・・・と毛色の異なる種類の習い事が上位にランクインする結果となりました。
続いて、中でも通わせてよかったと思える習い事とその理由を聞いてみました!
- 【なぜ、“習わせてよかった”と感じましたか】
- <水泳/体操>
- 水泳は全身運動だし、鍛えられるし、肺も鍛えられると思って子供に勧めた。本人も気に入って続けているし、これが原因かどうか分からないけれど、小学校になってからは今5年生だけど2回欠席しただけ。インフルエンザが蔓延していても、胃腸炎が流行っていても、いつも元気でいるのでよかったと思っている。 体操も、登りの階段で後ろ向けに転倒した際、大けが免れないと一瞬覚悟したけれど、倒立ブリッジできれいに着地した。(それも階段上)。いつも体操で色々しているから、とっさに手が出て対応できたからだと思います。ケガしないバランス力と腕の力があったのは助かりました。[40代 女性]
- <ピアノ>
- 受験勉強で疲れた時や、何か自分の壁に当たった時にはいつも時間を忘れるようにピアノを弾いていたようです。 何時間か弾いた後にはスッキリしたぁと言ってまた勉強や日常に戻っている姿を見てピアノが好きなことももちろんですが、自分の手で自分の音楽が紡ぎ出され、それが自分への癒しになっているのだなぁといつも実感しているので、習わせて良かったなと思います。[50代 女性]
- 私も習っていたので一緒に連弾したり楽しんでます。[30代 女性]
- <英会話>
- 講師がネイティブスピーカーなので外国の方に遭遇した時にも臆する事が無いのは凄く良かったと思います。会話が通じる/通じないは別として^^;[40代 女性]
- <学習教室>
- 公文を習っているが自学自習のスタイルが身についた。休日でもまずは宿題をすませてから遊ぶのが定番化している。自分のペースですすめられるため、苦手な部分は何度も学習出来るし、得意な部分は早くすすめられる。修了証を段階ごとにいただけるので本人の励みになっている。[30代 女性]
- <ダンス>
- フラダンスですが、子供がすごく楽しみにしているのとパウスカートで花輪つけて幼児が踊っているのがすごくかわいいです。[30代 女性]
- <野球>
- チームワークの大切さ、チームメイトと協力して試合に勝った時の喜びを感じることができた。[50代 女性]
- <その他>
- お囃子(はやし):子供が自分からやりたい続けたいと言っただけあって、真面目に取り組んでいる。日本人として日本伝統文化を習うのはいい。お祭りがある以上、ずっと続けられるし地域に貢献できる。[40代 女性]
- 造形教室:想像力、発想力が増したから。地域の絵画コンテスト、塗り絵コンテストなどで賞をもらい、プレゼントや景品をもらったり嬉しいこともあり、本人も生き生きと活動的に何事も取り組めるようになったから。[30代 女性]
きっかけや習っている内容はそれぞれですが、自分に合った習い事に出会っていきいきした子どもの様子を肌で感じているというメンバーの声が多かった他、「親子で同じ時間を楽しむことができる」といった声もありました♪