「かぜ」のひきはじめは、からだがゾクゾクして、布団を何枚重ねても「さむけ」がとれず気持ちの悪い状態がつづきます。同時に頭痛がして、肩や首すじがこってきて頭が重苦しくすっきりしないものです。
「葛根湯」は、かぜのひきはじめ、肩こり、鼻かぜ、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛みに効果があります。
かぜをこじらせ、長引かせると、からだの調子を大きくくずしてしまうことが多いので、できるだけ初期のうちに治したいものです。保温を心がけ、栄養に富んだ消化によい食べ物をとり、からだを安静にすることが大切です。
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ゾクゾクとする悪寒や発熱、せき、くしゃみはかぜの代表的な初期症状。
少しの寒気やのどのイガイガなど、違和感を感じるのは、
抵抗力の落ちた身体にかぜウイルスが侵入しているためです。
そんな時にはクラシエの「葛根湯」。
葛根湯は身体を温めてかぜを治してくれる、
代表的な漢方薬
です。
かぜウイルスが身体に侵入すると、人の免疫機能が働き、ウイルスの増殖を防ごうとします。
免疫機能は体温を上げるとより活性化します。
そのため、発熱はウイルスと戦うのために
必要な反応なのです。
葛根湯は生薬の力で身体を温めるため、
免疫をサポートする役割を
担っているとも言えます。これが「葛根湯メカニズム」。
かぜのひきはじめこそ、葛根湯で
身体が持つ「かぜと戦う力」を引き上げて
身体を早く治しましょう。
「かぜ」のひきはじめは、からだがゾクゾクして、布団を何枚重ねても「さむけ」がとれず気持ちの悪い状態がつづきます。同時に頭痛がして、肩や首すじがこってきて頭が重苦しくすっきりしないものです。
「葛根湯」は、かぜのひきはじめ、肩こり、鼻かぜ、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛みに効果があります。
かぜをこじらせ、長引かせると、からだの調子を大きくくずしてしまうことが多いので、できるだけ初期のうちに治したいものです。保温を心がけ、栄養に富んだ消化によい食べ物をとり、からだを安静にすることが大切です。
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
かぜのひきはじめで、悪寒が強いとき / かぜのひきはじめで、頭痛、肩こりがひどいとき / 運転する方、受験生など薬を服用して眠くなっては困る方
葛根湯は、体を温めることで風邪の諸症状を改善します。
人間の身体は通常37℃前後に保たれていますが、ウイルスに感染すると免疫力を活性化させるために、脳の体温を調整する機能が作用して、体温を上げようとします。しかし、かぜ症状が長引き、高熱になると体力を消耗して辛いものです。
かぜ症状を長引かせずに改善するには、ひきはじめの段階でなるべく早く体温を上げることが有効です。
免疫細胞とウイルスが戦いはじめると、のどの違和感などの症状を感じるようになります。こうしたかぜのひきはじめに対し、葛根湯は炎症を抑えて症状を改善してくれます。眠くなる成分が配合されていないので、仕事や勉強・家事が忙しくて休めないときにも安心して服用いただけます。
葛根湯には体を温め、首や背中のこりをほぐしてくれる効果があります。冷えにより体の血行が悪くなったり、かぜをひくことで生じる肩こりに効果的です。かぜのひきはじめで肩や頭が重苦しい、首筋がこる、痛いというよりもしびれるような感覚が強いときにおすすめです。
最も効果を発揮する服用のタイミングはかぜの初期段階。鼻や喉に違和感があったりさむけを感じたら服用しましょう。
葛根湯は2000年以上も前に作られた中国の古い医書、「傷寒論(しょうかんろん)」に収載されていた漢方薬。その「傷寒論」には、「汗が出ていない状態」で「風があたると寒気がして」「首や肩がこわばる」時に飲むとあります。「あれっ?かぜかな」と思ったときに、すぐ服用できるよう、葛根湯を常備しておくといいですね。
かぜの症状に用いる場合と、慢性的な肩こりや筋肉痛、手足の痛みに対して用いる場合で異なります。かぜの場合は数日間、肩こりや筋肉痛の場合は1ヶ月ほどを目安に服用し、改善がみられない場合は医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
服用の間隔ですが、1回の服用時から4時間以上あけて服用してください。
用法・用量は商品によって異なります。各商品の用法・用量をよく読み、正しくお使いください。また、服用の前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すべき人の特徴についても「使用上の注意」をご覧ください。なお、3ヵ月未満の乳児は服用してはいけません。
細粒・顆粒タイプの場合、水や白湯を口に含み、その上に薬を落として一緒に飲み込むと飲みやすくなります。細粒や顆粒の漢方薬が苦手な方向けに錠剤タイプや液剤タイプもございます。また、お子さまが漢方薬を飲みにくい場合は薬剤師に相談し、服薬ゼリーなどを用いるのも有効です。
漢方薬は基本的に、食前(食事の30分~1時間前)または食間(食事と食事の間、2時間程度)の、胃に食べ物が入っていないときに飲みます。商品の用法・用量に従ってお飲みください。
甘草や麻黄が血圧に影響を与える可能性があるため、事前にかかりつけの医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
味は付けていませんが、フィルムコート剤特有の香りがわずかにあります。
肩こりや、筋肉痛、鼻炎などにもご使用いただけます。
「葛根湯」と他のかぜ薬(解熱鎮痛成分など)は、いずれも解熱作用があるため、併用により作用が増強される可能性があります。人によっては体力を消耗したり、予期せぬ症状が現れる恐れがあります。よって、併用には注意が必要です。また、構成生薬の麻黄(エフェドリン)や甘草(グリチルリチン)は、他のかぜ薬などにも配合されていることが多く、重複すると副作用が現れやすくなるため、併用の場合には医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
かぜのひきはじめで、体がゾクゾクと寒気を感じる時や、鼻かぜ・頭痛・肩こりがある場合にお使いいただけます。
錠剤の大きさや1回の服用錠数は従来通りですが、葛根湯エキスを増量しています。また、フィルムコートにより、漢方薬のにおいや味を抑え、のみやすくしています。
「葛根湯」と他のかぜ薬(解熱鎮痛剤など)は、いずれも解熱作用があるため、併用により作用が増強される可能性があります。人によっては体力を消耗したり、予期せぬ症状が現れる恐れがあります。よって、併用には注意が必要です。また、構成成分の麻黄(エフェドリン)や甘草(グリチルリチン)は、他の風邪薬などにも配合されていることが多く、重複すると副作用が現れやすくなるため、併用の場合には医師、薬剤師または登録販売者にご相談してください。
随伴する症状をご確認ください。さむけ、肩こり、筋肉痛が見られる場合は「葛根湯」を、のどの痛み、熱感が見られる場合は「銀翹散」、吐き気・食欲不振・下痢・だるさが見られる場合は、「柴胡桂枝湯」がよいでしょう。
【1】「感冒、鼻かぜ、頭痛」に用いる場合
風邪の症状は急性のものであり、通常数日の服用で何らかの改善がみられます。数日服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
【2】「肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み」に用いる場合
慢性的な症状の肩こり、筋肉痛などに葛根湯を用いる場合は、1ヶ月位服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
銀翹散や五虎湯は、コップ1杯程度の「水」での服用をおすすめします。水の量が少ないと薬剤が溶けるのに時間がかかります。また、「のどが痛い」場合は、薬剤を口に含みゆっくりとのどを通すと、症状の改善効果が早く現れると言われています。 葛根湯や小青竜湯は、コップ1杯程度の「お湯」での服用をおすすめします。
「葛根湯」をのんでから、4時間程度(1日2回タイプの場合は6時間程度)経過していれば、頭痛薬に変更していただいて結構です。
4歳未満は1/2包となりますが、3ヵ月未満のお子様は服用できません。3ヵ月以上でも、1歳未満の乳児は医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合のみ服用させてください。
麻黄という成分は交感神経興奮作用があるため、胃腸の働きが悪くなり、食欲減退、下痢などの症状が出る場合があります。 このため、胃腸の弱い人は服用前に相談するように使用上の注意に記載しています。
製剤的には同じものですが、1日量あたりのエキス量の違いがあります。Aが「満量処方シリーズ」、Sが「3/4量」、それ以外のエキス顆粒あるいは錠剤は「1/2量」となっています。若い方、体格のよい方などで、効き目の強さを求める方には「満量処方シリーズ」をお勧めしています。長期間のむ方、高齢の方には、成分量の少ないものをお勧めしています。
「葛根湯」と「麻黄湯」は、どちらもかぜの初期症状で、寒気が顕著で汗をかいていない時に用います。 「葛根湯」はかぜの初期で寒気がして、肩や首がこわばったように凝ったり、筋肉痛が生じているときに使用します。 「麻黄湯」はかぜの初期に悪寒がつよく、ふしぶしの痛みがひどい時に使用します。
「葛根湯」と「小青竜湯」は、どちらも麻黄が主薬であり、働きが類似することから、併用により作用が増強され、動悸、著しい発汗、発疹・発赤などの副作用が強く現れる可能性があります。このような理由から、併用はしないでください。
漢方薬には眠くなる成分は配合されていません。
妊娠中は特別な状態にあります。妊娠中の服用に関しましては、どのような薬でも産婦人科の担当医師にご相談ください。
生後間もない3ヵ月未満の赤ちゃんは身体が未発達であり、市販薬の服用は認められていません。
■ 相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
消化器 | 吐き気、食欲不振、胃部不快感 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 | 症状 |
---|---|
偽アルドステロン症、ミオパチー | 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
肝機能障害 | 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。 |
3.1ヶ月位(感冒の初期、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には5~6回)服用しても症状が良くならない場合は服用を中止し、
医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
葛根湯などの漢方薬と西洋薬を併用すると効果を打ち消してしまうので注意が必要です。
例えば、熱を下げる解熱鎮痛消炎剤と体温を上げる漢方薬と併用すると、その効果を打ち消し合ってしまいます。
そのため併用する際には、漢方薬を食前に飲んでから、食後に解熱鎮痛消炎剤を飲むなど、
十分な間隔を空けることを意識することが大事になります。
※漢方薬と西洋薬の服用により、「作用の増強、作用の減弱」などを生じる可能性があるため、基本的には併用はお避け下さい。
かぜとは、空気や手などを介して鼻や口から体に入ったウイルスを排除するために生体防御システムである免疫が働き、さまざまな症状を起こしている状態です。
免疫は、大きくわけて3つのバリアでウイルスなどの外敵を排除します。各バリアをすり抜けたウイルスが増殖するに従い、高熱や咳などの症状が生じていくのです。
かぜの第1段階は、ウイルスが鼻や口から入った時に出るくしゃみや鼻水、軽い咳などの症状がある時です。これは、鼻毛や鼻やのどの粘膜が物理的バリアとして働き、ウイルスを追い出そうとしている状況です。
物理的バリアをすり抜けたウイルスが増殖すると、自然免疫が発動され、かぜは第2段階へと進みます。かぜの第2段階の症状としては、最初はのどの違和感や腫れ、倦怠感があり、さらに悪化すると鼻やのど、気管支の腫れや痛みが出るようになります。
自然免疫では、好中球やマクロファージなどの貪食細胞が、物理的バリアをすり抜けたウイルスを取り込んで、食作用で排除しますが、この時に起こる反応によって炎症が起こり、症状が現れます。
ウイルスが自然免疫をすり抜けて増殖すると、獲得免疫が発動され、かぜは第3段階へと進みます。かぜの第3段階では、鼻やのどの症状がひどくなったり、炎症がひろがって咳や痰(たん)が出たりします。また発熱や倦怠感、節々の痛み、頭痛、首や肩のこわばりなども現れることもあります。
獲得免疫では、キラーT細胞、B細胞などといった免疫細胞が増殖したウイルスを食作用で排除したり、ウイルスに対する抗体を作って増殖を抑えたりします。また、脳の視床下部にウイルスの増殖が抑えられる温度までからだをあたためるよう指令を出し、発熱を促すことでウイルスの増殖を抑えます。
このような段階を経て、かぜは回復傾向に向かっていきます。
かぜを進行させたり長引かせたりしないためには、ちょっとした体調の変化や違和感を覚えた際に素早く対処することが重要です。
かぜの「ひきはじめ」とは、どのような症状がある時のことをいうのでしょうか。まず、かぜのひきはじめの症状をチェックしてみましょう。
かぜのひきはじめの症状 | |
---|---|
全身の状態 |
ブルッとする
ゾクゾクと寒気を感じる
疲れやすい
体がだるい
|
首・肩・背中 |
肩から背中にかけて違和感がある
首から肩にかけて違和感がある
|
のどの状態 |
のどがいがらっぽい
のどに不快感がある
のどが痛い
痰(たん)がからむ
|
鼻の症状 |
鼻の不快感がある
|
その他 |
体のふしぶしが痛い
お腹の調子が悪い
|
かぜのひきはじめを放っておくと、くしゃみや鼻水が出始め、軽い咳や発熱が生じることもあります。そのため、ひきはじめの症状に気を付けて対処することが肝心です。
かぜのひきはじめを感じたら、まず体を温めて体温を上げるようにしましょう。ガタガタと寒気がしたり、ブルブルと震えたりするのは、ウイルスなどの外敵と戦うために体温を上げて、体に備わっている免疫力を高めようとしているところです。
このタイミングでさらに体を温めることで、ウイルスの増殖に最適な温度からずらすことができます。
温かい飲み物をゆっくり飲みましょう。例えば、体を温める作用のある生姜を加えた「はちみつ生姜湯」や、ポリフェノールが豊富なココアなどがおすすめです。
胃に負担がかからない消化の良い食べ物がおすすめです。例えば玉ねぎの成分であるアリシンやケルセチンは血流を良くし、血管を拡張させることが期待できるため、玉ねぎのスープやみそ汁などがおすすめです。
上がった体温を逃がさないために、腹巻、マフラー、手袋、温かい靴下やレッグウォーマーなどを利用すると良いでしょう。
カイロで体を温める時に、貼るのにおすすめの場所があります。
ひとつは、肩甲骨の間にある風門(ふうもん)です。下を向いた時に背中の上部に大きくでっぱる骨から、背骨に沿って2つ下の飛び出た骨の左右に指2本分外側の位置です。もうひとつは腰にある命門(めいもん)です。おへそのちょうど反対側のあたりにあります。
かぜのひきはじめには、葛根湯を服用するのもおすすめです。
葛根湯は、桂皮芍薬・生姜・大棗・甘草で構成される桂枝湯という漢方に、葛根と麻黄を加えた7種類の生薬で構成されています。発熱や発汗のない、かぜのひきはじめに適した漢方薬です。
葛根湯を服用すると、体を温めることで免疫力を上げ、かぜの初期の段階でウイルスを排除でき、症状が悪化したり、体力の消耗を未然に防いだりすることができます。
漢方薬は薬効を持つ複数の生薬が組み合わされた薬であり、多くの成分が含まれているため、さまざまな薬効があります。どの漢方薬を使うかは、体質と現在の症状を合わせて判断した「証」に応じて決められます。
例えばかぜのひきはじめの悪寒、節々の痛み、のどや鼻の違和感などに対して、ひとつの漢方薬で症状をやわらげることが期待できます。
一方、一般的な医薬品である西洋薬は、そのほとんどが合成された単一の化合物です。西洋薬は、主にひとつの症状に対してひとつの西洋薬を投与します。
一概に漢方薬の方が良い、西洋薬の方が良いということはできません。しかし原因が特定できない慢性の病気や、体質がからんだ病気には、漢方のほうが向くことが多いといえます。
葛根湯以外にも、かぜの時におすすめの漢方薬があります。症状に合わせて使い分けをしましょう。
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
麻黄湯(まおうとう) |
・かぜの初期 ・寒気のある発熱、高い熱かぜのひきはじめ ・節々の痛み |
体を温めて発汗を促す |
構成生薬:麻黄(マオウ)、杏仁(キョウニン)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
五虎湯(ごことう) |
・かぜの後期 ・激しい咳や黄色い痰(たん) |
気管支の炎症を抑え、せきを鎮め、呼吸を楽にする |
構成生薬:麻黄 (マオウ)、杏仁 (キョウニン)、桑白皮 (ソウハクヒ)、石膏 (セッコウ)、甘草 (カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
麦門冬湯(ばくもん
|
・かぜの後期 ・長引く咳 ・から咳やのどの乾燥感 |
気道の粘液の分泌を促し、気管支までうるおす |
構成生薬:麦門冬 (バクモンドウ)、粳米(コウベイ)、大棗 (タイソウ)、半夏 (ハンゲ)、人参 (ニンジン)、甘草 (カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
竹茹温胆湯(ちくじょうん
|
・かぜの後期 ・湿った咳や痰(たん) ・熱が長引くかぜ |
・消化器の働きを助ける ・余分な水分をとることで、咳や痰をしずめる ・寝つきをよくし、回復期を助ける |
構成生薬:竹茹 (チクジョ)、黄連 (オウレン)、柴胡 (サイコ)、半夏 (ハンゲ)、陳皮 (チンピ)、生姜 (ショウキョウ)、枳実 (キジツ)、桔梗 (キキョウ)、香附子 (コウブシ)、茯苓 (ブクリョウ)、麦門冬 (バクモンドウ)、人参 (ニンジン)、甘草 (カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
銀翹散(ぎんぎょう
|
・かぜの初期 ・のどの痛み ・のどの炎症が強い |
のどの痛みや体内の熱を鎮める |
構成生薬:薄荷 (ハッカ)、牛蒡子 (ゴボウシ)、淡豆鼓 (タントウシ)、金銀花 (キンギンカ)、連翹 (レンギョウ)、淡竹葉(タンチクヨウ)、荊芥 (ケイガイ)、桔梗 (キキョウ)、甘草 (カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
小青竜湯(しょうせい
|
・かぜの初期 ・鼻水・鼻炎 ・くしゃみ、うすい水様の痰 ・ぜいぜいする気管支炎・気管支ぜんそく |
体を温めて水分代謝を促す |
構成生薬:麻黄 (マオウ)、桂枝 (ケイシ)、細辛 (サイシン)、半夏 (ハンゲ)、五味子 (ゴミシ)、芍薬 (シャクヤク)、乾姜 (カンキョウ)、甘草 (カンゾウ)
漢方薬 | 服用に適する 時期・症状 |
特徴 |
---|---|---|
柴胡桂枝湯(さいこけい
|
・かぜの中期~後期 ・胃腸炎 ・吐き気・腹痛・下痢 |
・体の熱や炎症を鎮める ・胃腸を元気にして体力を補う |
構成生薬:桂枝 (ケイシ)、生姜(ショウキョウ) 、柴胡 (サイコ)、黄芩 (オウゴン)、半夏 (ハンゲ)、芍薬 (シャクヤク)、人参 (ニンジン)、甘草 (カンゾウ)、大棗 (タイソウ)
「鼻がムズムズする」「のどがイガイガする」など、ちょっとした体の違和感に気付くことがあると思います。そんな時、放っておいても元気になる時もあれば、だんだん咳がひどくなったり、熱っぽくなったりと「かぜ」を確信する時がやってきます。
このように、かぜには段階があることを感じたことがありませんか?これは、ウイルスとの闘いが少しずつ進行している証拠です。
葛根湯は、体をあたためる効果が高い漢方薬で、かぜのひきはじめに服用すると、体に備わっている免疫力を高めて回復をうながしてくれる漢方薬です。体の違和感や、ゾクゾクとした寒気を感じたら、「かぜのひきはじめ」です。本格的なかぜになる前に、葛根湯を服用することをおすすめします。
小谷敦子
薬剤師免許取得後、病院薬剤師として就職。ライフステージの変化にともない、調剤薬局の薬剤師とメディカルライターとしての実績を積んできた。東洋医学専門診療科のある大学病院の門前薬局では、漢方薬の処方に対する数多くの服薬指導を経験。