漢方薬名解説

一般的に「肌トラブル」に使われる生薬製剤

ヨクイニン(よくいにん)

目次

肌が荒れている方、イボのある方に有効な生薬製剤

「ヨクイニン」は、肌があれがちな方、肌のキメが乱れているという方、いぼが気になる方などにおすすめです。

「ヨクイニン」は、ハトムギの皮を除いた種で、古くからお肌のために用いられてきた生薬です。消炎作用や体の水分バランスを整える作用があると言われ、肌あれや、いぼに効果がありおすすめです。
脂漏性角化症(老人性のいぼ)の効能はありません。

効能・効果

いぼ、皮膚のあれ
※脂漏性角化症はウイルス性いぼとは異なります。改善がみられない場合は、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量15錠(1錠340mg)中
ヨクイニン末…4,200mg
添加物として、二酸化ケイ素、クロスCMC-Na、ステアリン酸Mgを含有する。


生薬ファイル

成分に関連する注意

本剤は天然物(ヨクイニン)を用いていますので、錠剤の色が多少異なることや、錠剤の表面に黒褐色の斑点が見られることがあります。また、ヨクイニン特有のにおいを感じることがあります。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)5錠3回
15才未満服用しないこと

注意点・副作用

使用上の注意
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      皮膚発疹・発赤、かゆみ
      消化器胃部不快感
    3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      下痢
    4. 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に、チャックをしっかりしめて保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。

製品情報

【「クラシエ」ヨクイニン錠】

ヨクイニン 第3類医薬品

「ヨクイニン」の商品詳細を見る
肌あれの方、イボのある方におすすめの生薬製剤です。

よくある質問

Q 水いぼが気になるのですが、クラシエのこの薬の成分は有効ですか?
A 水いぼ(伝染性軟属腫)はウイルスの感染が原因で起こります。直径1~3mmの表面が滑らかで、肌色から淡紅色をしたやわらかいドーム状の丘疹が特徴です。1~7歳の幼小児に起こりやすいいぼ(イボ)です。植物由来の生薬である「ヨクイニン」は原料がハトムギで、古くから水いぼを含むいぼ(イボ)や皮膚のあれに用いられてきました。
Q 妊娠中や授乳中でも服用できますか? この薬を利用する際に注意するポイントがあれば教えてください。
A 薬の種類、服用期間、お母さん及び赤ちゃんの状態などの情報を総合的に考慮する必要があります。薬の服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
Q 「ヨクイニン」とハトムギは同じ成分のものでしょうか? 詳しい情報を教えてください。
A 原料の植物は同じです。ハトムギの種子は、外から「殻→薄皮→渋皮→子実」となっており、渋皮までを取り除いたものが漢方でいう「ヨクイニン」という商品です。殻は固く食用には向かないため、脱穀前のハトムギは煎って、ハトムギ茶として飲用されることもあります。
Q イボの改善を目的にこの薬を利用しています。イボも取れてきて肌の調子も良く、気にならなくなってきたのですが、まだすっかり治ったわけではありません。利用方法に注意すれば飲み続けてもよいものでしょうか?
A 服用いただいて、調子がいいということでしたら、続けていただけます。用法・用量を守ってお飲みください。
Q クラシエの「ヨクイニン」の商品は、エキス顆粒のものと、「ヨクイニンタブレット(エキス錠)」などがありますが、成分など薬によって違いはありますか?
A どちらの商品も1日量で同量のエキス(1日量1500mg:生薬19.5gに相当)を使用していますので、効能・効果に差はありません。顆粒とともに、錠剤も小粒ですので、お子様でも服用いただける製品です。ただ剤形の違いから、顆粒は2歳から、錠剤は3歳のお子様からの服用としております。ヨクイニン関連商品の情報やポイントについては、下記の関連商品紹介からご確認ください。