子どもや胃腸の弱い人にも。
辛くない食材で冬の防寒を!
『骨つき鶏もも肉と乾物のスパイシー煮込み』
香辛料は「温裏」といって体を温めてくれるので、冬の寒い時期や冷え性の方には使いたいもの。しかし、唐辛子のような辛味の強いものは胃腸を荒らすので取りすぎは禁物。八角、カルダモン、クローブなどの辛くなくても温め力の強いスパイスなら、お年寄りやお子さんも食べられておすすめです。 鶏肉は「温中益精」といい、寒さで奪われた体力を補い温めてくれます。骨つきの部分を使うことでコラーゲンも摂取。コラーゲンは体を潤す滋陰の力があるので、乾燥した冬の季節には最適です。 干し椎茸や切り干し大根などの乾物類は、天日に干されることでビタミンDが飛躍的に増えており、免疫力もアップする食材。乾物の「補気」の力で、冬の寒さに負けない体作りを目指しましょう。
RECIPE MOVIE
※パクチーは三つ葉でも代用可能です。
※調理時間:約50分(乾物の戻し時間を除く)
鶏もも肉は3等分に切り、骨と肉の間に沿って切り込みを入れる。
干し椎茸は水で戻す。大きければ一口大に切る。切り干し大根は軽く水ですすいで汚れを落としてから、水につけて戻す。水気をしぼって3cmくらいの長さに切る。パクチーは荒みじん切りにする。
干し椎茸のもどし汁と切り干し大根のもどし汁を合わせて600mlにする。※足りなければ水を加える。
鍋(直径16〜18㎝くらいのものが良い)に鶏もも肉と干し椎茸を入れて③を注ぎ、火にかける。沸騰したらアクを取る
しょうゆ、砂糖、八角、クローブ、カルダモン、黒胡椒を入れて落とし蓋をし、弱火で40分煮込む。途中30分煮たところで切り干し大根を入加える。味を見て足りなければ塩で調える。
鶏もも肉はほぐして器に盛り、パクチー(もしくは三つ葉)とクコの実をあしらう。
POINT
干し椎茸や切り干し大根は水で戻した時の量が製品によるので、個数や分量は調整します。
PROFILE
テレビ番組などで司会者、コメンテーターとして活躍。2010年暮れに脳梗塞を発症。2012年初期の乳がんを手術。その後、国際薬膳師(中国薬膳研究会認定)、国際中医師(世界中医薬学会連合会認定)、温活指導士(一般社団法人 日本温活協会認定)に。著書に『一生、元気でいたいから 生命力を足すレシピ』(文響社)、『ゆらいだら、薬膳』(光文社)、『おひとりさま薬膳 還暦からのごきげん食卓スタイル』(光文社)、『からだ整う 温活薬膳ごはん』(食べもの通信社)。