vol. 004
2022/11/29
クレンジング後に乾燥するお肌、クレンジングの選び方とやり方とは?
メイク落としに欠かせない「クレンジング」。特に最近は、汗や水分で落ちにくいメイクアイテムが増えているので、クレンジングをきちんとやっておかないと、肌荒れの原因になってしまう場合があります。ただ、乾燥肌状態の人が増える今のシーズン、クレンジングの方法やクレンジング剤選びに、頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、乾燥肌のためのクレンジング剤の選び方と、クレンジング方法についてご紹介します。
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目次
- 乾燥を感じるお肌に合ったクレンジングの選び方とは?
- そもそもクレンジングにはどんな種類があるの?
- 乾燥肌の方の、正しいクレンジングのやり方は?
- クレンジングの際に気をつけるポイントは?
- 乾燥肌にとって、「ダブル洗顔」ってどうなの?
- まとめ
乾燥を感じるお肌に合ったクレンジングの選び方とは?
肌に必要以上の刺激を与えないこと、肌のうるおいを失うようなスキンケアを行わないことが、乾燥肌を悪化させないための二大鉄則。
クレンジング剤を選ぶ際も、メイクをきちんと落としつつ肌のうるおいは守ってくれるようなアイテムを選ぶことをオススメします。乾燥肌の人がクレンジング剤を選ぶ際は、次の点に注意してください。
●乾燥が強い人はミルクタイプ・クリームタイプを
乾燥状態が進んでいる場合は、「クレンジングが肌にしみる」「肌が赤くなったり荒れたりする」など感じるかもしれません。そういう場合、肌あたりを優先して、ミルクタイプやクリームタイプのクレンジング剤をオススメします。
●高保湿成分配合の製品に注目
保湿力の高いと言われている、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン、グリセリン、セラミド、プラセンタなどが含まれている製品を選ぶことをオススメします。オリーブオイルなどオイル配合のものも、“うるおいを保つ”という点で乾燥の軽減に期待ができます。ただし、油脂がニキビの原因となる場合があるので、ニキビや吹き出物ができやすい人は、肌状態を見ながらアイテムを使い分けてみてください。
●可能な限り肌に配慮した製品を
無香料、無着色、防腐剤不使用、アルコールフリーなどの表記は、肌に配慮した製品を選ぶ際の一定の目安になります。洗顔による乾燥が気になる方は、こうした表記を確認してみてください。
また、「アレルギーテスト済」と表示された商品もありますが、この表記があったとしても、全ての方にアレルギー反応が起こらないとは限らないため、あくまでも「目安」であると認識してください。
●「ダブル洗顔不要」の製品も要チェック
「ダブル洗顔」が習慣になっている方も多いと思います。“メイクも肌の汚れもきちんと落とす”という点で、ダブル洗顔はとても効果的です。
ただ、乾燥肌の方にとっては、洗い過ぎることによる刺激や、皮脂の流出の方が問題になるケースも少なくありません。そこで、「ダブル洗顔不要」「メイクも落とせる洗顔料」などの表示がある製品を選ぶのも、1つの選択肢と言えるでしょう。
そもそもクレンジングにはどんな種類があるの?
ひとことに「クレンジング剤」と言っても、複数のタイプがあります。特徴を理解した上で、ご自身に合ったタイプを選ぶのが、乾燥肌の方にとっての賢い選択法。各タイプの特徴を見てみましょう。
●オイルクレンジング
オイルを主成分としたクレンジング剤。メイクの“基剤”である油分との親和性が高く、メイク落としの効果が高いのが魅力です。乾燥に悩む人はオイルクレンジングの洗浄力の高さが気になるかもしれませんが、洗い上がりもスッキリとしたものからしっとりしたものまで、バリエーションも充実しているので、自分の肌と好みに合ったアイテムを選んでみてください。
●リキッドクレンジング
水分を主成分としたクレンジング剤。液状でサラッとした手触りなので使用感はサッパリしていて、ダブル洗顔不要のものもあるなど、メイク落ちも良好です。リキッドクレンジングは水ベースでオイルフリーのため、入浴中の濡れた手でも使える簡便性が魅力です。
●ジェルクレンジング
さっぱりしたものから油溶性のしっとりタイプまで、肌と好みに合わせた洗い上がりでメイクを落とすことができます。オイルフリータイプとオイルインタイプの2種類があり、オイルフリーはナチュラルメイク向き、オイルインはしっかりメイク向きの製品だと言えます。また、顔や手が濡れていても使えるものと使えないものがあります。
●クリームクレンジング
肌あたりがやわらかく、メイクとなじませる時の摩擦が抑えやすい製品です。油分が多めなので、肌のカサつきを感じている方でも使いやすいタイプと言えるでしょう。クレンジング効果のみのものと、ダブル洗顔不要なものとタイプが分かれています。
●ミルククレンジング
乳液状の、サラッとした使用感が特徴の製品。油分が多くなめらかに伸びるので、肌へのなじみやすさも特徴です。
ただ、オイルクレンジングなどと比較すると、メイクを落とす力はやや弱めなので、丁寧にメイク落としするようにしてください。
●クレンジングシート
シート素材などにクレンジング剤を含ませた製品で、拭き取るだけでメイク落としできる手軽さが最大の特徴。出張や旅行など、できるだけ身軽に出かけたい時には便利なタイプです。
ただし、摩擦による肌ダメージは大きくなるので、乾燥肌の方にはあまりオススメできません。
乾燥肌の方の、正しいクレンジングのやり方は?
クレンジングの際、肌に摩擦を加え過ぎると、デリケートな状態の乾燥肌に必要以上の刺激を与えてしまうことになります。
しかし、あまりにも摩擦を気にしすぎると、メイクが十分に落ちていなかったり、落とし忘れの箇所が発生したりする可能性もあるので要注意。乾燥肌の方に知っていただきたい「正しいクレンジング法」は、以下の通りです。
(1)肌を「なでる」ように丁寧に
しっかりメイクの方が特にやりがちなのが、つい肌を強くこすってしまうクレンジング。肌に強い摩擦を加えると皮脂を必要以上に落としてしまい、皮膚本来のバリア機能が損なわれます。
「こする」のではなく「なでる」感じで、優しくメイクとなじませるようにクレンジングしましょう。
(2)クレンジング時間が長くなり過ぎないように
製品によって配合量に違いがありますが、ほとんどのクレンジング剤に、メイクの油分となじみやすい成分が含まれています。そのため、丁寧なクレンジングは大切ですが、肌に長時間乗せることはせず、1分程度で終わらせるようにしましょう。
(3)クレンジング後はぬるま湯で優しく洗い流す
クレンジング剤を洗い流す際、熱めのお湯はNG。お湯の温度が高いほど、多くの皮脂を洗い流してしまうからです。
入浴の適温よりもさらにぬるめのお湯で、優しくすすぐ感じで、かつしっかり洗い流しましょう。
(4)洗い流しにシャワーは使わないで
クレンジング剤や洗顔料を、シャワーで洗い流す方も多いのではないでしょうか。しかし、乾燥肌にとってシャワーによる洗い流しはNG。シャワーの水圧は意外に強いので、お湯が顔に当たること自体が刺激になるほか、皮脂を洗い流し過ぎることになります。
また、シャワーの適温は、クレンジング剤を洗い流すには高すぎる点も要注意です。
クレンジングの際に気をつけるポイントは?
「正しいクレンジング法」以外にも、肌が過敏な状態になっている乾燥肌だからこそ、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。正しいクレンジング法と併せて、ぜひ知っておいてください。
(1)ポイントメイクはあらかじめ落としておく
他の部分のメイクと比較して、マスカラやアイライナーなどのポイントメイクは落ちにくく、全部まとめてクレンジングすると、ポイントメイクだけ残ってしまうことがあります。
顔全体のクレンジングの前に、ポイントメイク部分にクレンジング剤をなじませ、円を描くように優しく落としましょう。ウォータープルーフマスカラなど、耐久性の高いメイクも落とせるポイントメイク専用のリムーバーも便利です。
(2)メイクとクレンジング剤を「なじませる」
クレンジングで重要なのは、メイクの油分とクレンジングをなじませ落ちやすくすること。やさしくなじませた後に、ぬるま湯で洗い流すという行程を意識するようにしてください。
(3)タオルでの拭き取りも優しく
クレンジングと洗顔が終了した後の拭き取りも、肌への刺激を最小限に抑えるよう心がけて下さい。タオルでゴシゴシと拭き取るのではなく、優しく顔に押し当てる感じで水滴を吸い取りましょう。
(4)クレンジング前は手指を清潔に
手指には様々な汚れや雑菌が付着しています。特に、ネイルをした爪の裏側は、大量の雑菌が溜まりやすいことが判っています。
手が汚れた状態でクレンジングすると、雑菌が肌トラブルの原因となる場合もあるので、クレンジング前に手指をキレイにしておきましょう。
(5)「使用法」をよく読んでから
オイルクレンジングやクレンジングバームなどの多くは、手のひらが乾いた状態で使うよう、製品パッケージの「使用法」などに書かれています。手が濡れている状態でそれらのクレンジング剤を使うと、メイク汚れがきちんと落ちないことが多いためです。
初めて使うクレンジング剤の場合は特に、使用法をきちんと読むようにしてください。
乾燥肌にとって、「ダブル洗顔」ってどうなの?
「ダブル洗顔」しないと、顔の汚れをきちんと落とせた気がしない…という方も、少なくはないと思います。確かに、クレンジングでメイクを落としてから、その下の皮脂汚れなどを洗い流すダブル洗顔は、理に適った洗顔法と言えるでしょう。
しかし一方で、乾燥肌の方にとっては、“洗い過ぎ”になる不安も否定できません。実際のところ、どうなんでしょうか。
<ダブル洗顔のメリット>
何よりも、メイク汚れをしっかりと落とせるのがダブル洗顔の大きなメリット。さらに、クレンジング剤を洗い流した後で洗顔料を使うことにより、肌に残っているクレンジング剤もキレイに洗い流すことができます。
<ダブル洗顔のデメリット>
クレンジングと洗顔で、2度の摩擦を肌に与えることが、ダブル洗顔のデメリットです。摩擦の回数と時間が増えることで、洗い流される皮脂の量も増えるため、乾燥肌の状態をさらに進めてしまう可能性があります。
さて、メリット・デメリットの両面が考えられるダブル洗顔。ただし、デメリットである「洗い過ぎ」は、しっかりメイクの方には当てはまらない場合もあります。と言うのも、落としきれなかったメイク汚れが、肌トラブルの原因となることがあるからです。
肌トラブルの原因を防ぐためにも、肌に合ったアイテムで優しくクレンジング・洗顔をし、しっかり保湿するなどのケアを十分行って就寝しましょう。
「ダブル洗顔不要」の製品の中には、そうしたジレンマを解決してくれそうなものもありますので、乾燥肌にお悩みの方は、ダブル洗顔不要のアイテムを使ってみて、肌のコンディションを見ながら、“ダブル洗顔 するorしない”を決めることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。乾燥肌にお悩みの方は、クレンジングの方法や使用するクレンジング剤を見直し、自分のメイクに合ったクレンジング剤を選んで自分の肌をよりいたわるようにすると、今よりも乾燥状態が和らぐかもしれません。洗顔は美肌の基本と言われますが、きちんと洗顔するためにも、クレンジングは重要なプロセスです。
自分に合ったクレンジングでご自身の肌に向き合い、肌への優しさを心がけることで、あなたの素肌をもっと好きになりませんか?