ダイエットの悩みでよくあるリバウンド(再肥満)。
食事制限で一時的に痩せても、
1年後には80%の人が元に戻ってしまう
とも言われています。
また、リバウンドの場合、体重が急激に増加し、
以前より肥満が増悪しやすいことも
明らかになっています。
いったいなぜ、体重が急増し、
元の体重以上に
戻ってしまう
リバウンドが起こるのでしょうか?
- 原因
-
- Ⅰ.ストレスによる影響
- Ⅱ.腸内フローラの変化による影響
などが考えられています。
- ストレスによる影響
- ストレスは、体重維持のための行動
(食生活の改善など)を困難にするため、
リバウンドの原因の一つと考えられています。
その他にも、ストレスによって分泌される
ストレスホルモンが脂肪蓄積を
助長することも報告されています。
- 腸内フローラの変化による影響
- 腸内フローラとは、腸の中に棲んでいる
細菌集団(細菌叢)のことです。
一度太ると、肥満特有の腸内フローラに
変化することが知られています。
この肥満特有の腸内フローラは、
それ自体が肥満を引き起こすことや、
減量中も維持され体重の再増加に
影響を与えることが報告されています。
- ※肥満特有の腸内フローラとは
- ヒトの腸内フローラは主に4つの細菌グループから構成されており、特に構成比が大きい2つのグループが、フィルミクテス門の細菌とバクテロイデテス門の細菌です。肥満時は健康時に比べると、このフィルミクテス門に属する細菌の割合が増加し、バクテロイデテス門に属する細菌が減少します。これが、肥満特有の腸内フローラといわれており、特に、増加したフィルミクテス門のルミノコッカス属の細菌は、糖質の吸収と脂肪蓄積を促進するため、肥満の増悪につながると考えられています。