頭痛
公開日:2018年08月01日最終更新日:2019年08月01日
頭痛に効果的な漢方とは? 頭痛の種類・症状に合わせた対処法を
片頭痛などの慢性頭痛に悩まされている人や、大事なときに限って頭痛が起こって困っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、頭痛の種類や各症状について説明するほか、漢方医学で考える頭痛の原因について解説していきます。また、頭痛に効果的な漢方薬、その効果やおすすめの症状についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
日本人の多くは慢性頭痛
日本人の多くはいわゆる頭痛持ちで、慢性頭痛に悩んでいるといわれ、なかでも片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛は三大慢性頭痛といわれています。一般的に片頭痛は女性に多く、緊張型頭痛は男女関係なく起こります。群発頭痛は男性に多いとされています。
頭痛のタイプと症状
それでは、頭痛のタイプや症状について見ていきましょう。
一次性頭痛(慢性頭痛)と二次性頭痛(症候性頭痛)
頭痛は大きく、一次性頭痛(慢性頭痛)と二次性頭痛(症候性頭痛)の2つに分類できます。一次性頭痛は、慢性頭痛のことで、代表的なものに、「片頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」があります。一方、二次性頭痛は、クモ膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、副鼻腔炎(蓄膿症)など、ほかの病気が原因で起こる頭痛です。
「片頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」とは
片頭痛…ズキンズキンという拍動性の痛みが、頭の片側(ときには両側)に起こります。発生頻度は月に2~4回ほどで、痛みは数時間~3日間ほど続くといわれています。また、吐き気を伴うこともあり、光をまぶしく感じたり、音にも敏感になったりします。
緊張性頭痛…首や肩が凝り、頭の中に重さや圧迫感を感じて、痛みは1日中続くといわれています。ストレス頭痛ともいわれていて、精神的または身体的ストレスによって、筋肉が収縮して血行が悪化することで起こります。
群発頭痛…片目の奥がえぐられるような激痛が、毎日1~2時間、1~2カ月間続くこともあります。痛いほうの目から涙が出たり、充血したり、鼻水が出ることがあります。痛みは夜中や明け方に起きることが多いとされています。
頭痛薬の飲み過ぎはさらに頭痛を悪化させる?
片頭痛や緊張性頭痛に悩む人が、頭痛薬を長期間、頻回服用など乱用することによって慢性的に頭痛を起こすようになった状態を薬物乱用頭痛といいます。詳しい原因はまだわかっていません。頭痛薬の服用が慢性化して、月の半分以上も飲むようになると危険な状態ですから、早めに頭痛の専門医を受診しましょう。
漢方医学でみる頭痛の原因
頭痛は、何らかの原因によって(体の中のめぐりがじゃまされて)、上部(頭)への「気」や「血(けつ)」の流れが乱れてしまった状態です。その原因が「冷え」である場合は、頭痛が生じるだけでなく、胃腸のはたらきも弱り、吐き気や嘔吐なども生じます。漢方では、「気」を補い、胃腸を温め、はたらきを高めることで、滞った「気」をめぐらせ、頭痛を改善していきます。また、頭痛と同時にはき気、肩こり、こわばりも治していきます。
頭痛に効果的な漢方薬
次に、頭痛に効果的な漢方薬をご紹介します。
ズキズキする頭痛、頭痛からくる吐き気でお悩みの方に
ズキズキする頭痛タイプ
こんな症状に心当たりはありませんか?
ズキズキする頭痛、頭痛からくるはき気におすすめする漢方処方
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり
一般的に「頭痛」に使われる漢方薬
「呉茱萸湯」の解説を見る
まとめ
いかがでしたか? 頭痛はほかの人につらさをわかってもらいにくいものです。まず、どんなときにどれくらいの頻度でどんな痛みが起こるのか、メモをつけてみるとよいでしょう。痛みを我慢せずに、漢方薬も上手に使いながら、頭痛をやわらげていきましょう。