めまい
公開日:2018年08月01日最終更新日:2019年08月01日
めまいに効果的な漢方とは|改善方法とおすすめの漢方薬
めまいや立ちくらみに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。突然のめまいは事故につながる場合もあるので、そのままにしておくと危険が伴います。そんなめまいの治療には、漢方も効果的です。この記事では、めまいの種類から原因、改善する方法、めまいに効果的な漢方薬までご紹介します。
目次
めまいとは
めまいは、目の前がグルグル回る回転性のものや、雲の上を歩くようにふわふわする浮遊性のものなどがあります。
めまいは、過度に忙しい状況が続いて疲労が蓄積したり、強いストレスを受けたりすると起こることが多く、ストレス社会といわれる現代では、こうした突然起こるめまいに悩んでいる人が少なくありません。
めまいの種類と症状
めまいにはさまざまな種類と症状がありますので、ひとつずつ確認しておきましょう。
立ちくらみのようなめまい
「立ち上がるとクラッとする」「目の前が真っ暗になった…」などと表現されるめまいで、頭からスーッと血の気が引いていくような感覚を覚えます。立ちくらみはこれにあたります。
回転性のめまい
「天井がぐるぐる回る…」「自分が回っている感じがする」などの症状があるめまいです。体のバランスを保つ平衡機能の異常、脳が情報を処理できなくなることによって起こるといわれています。
浮動性・動揺性のめまい
「体がフワフワ浮いている感じがする」「頭や体がグラグラ揺れている…」といった感覚があるめまいです。実際に歩くとふらついたり、車酔いに似て気分が悪くなったりするといわれています。
めまいが生じる原因
症状によってめまいの原因はそれぞれ違います。広く原因を知っておきましょう。
ストレスや自律神経の乱れ
ストレスや疲労、睡眠不足などによる自律神経の乱れは、めまいの原因や悪化のきっかけになるといわれています。疲れやストレスをためこまないようにして、十分な睡眠とリラックスできる時間をつくりましょう。
耳の異常や病気
耳の奥にある内耳は、聴覚とともに平衡感覚をつかさどっているので、この場所の異常が原因でめまいが起こることがあるといわれています。また、前庭神経炎、メニエール病、突発性難聴なども、めまいを引き起こす原因といわれています。
脳やその他の部位の病気
注意がとくに必要な脳梗塞や脳腫瘍といった、脳にかかわる病気もめまいの原因とされています。ろれつがまわらなくなったり、激しい頭痛がしたりする場合は早急に受診が必要になります。
血圧の低下
急に立ち上がるなどで血圧が下がって、脳に送られる血液の量が一時的に少なくなるとクラクラする立ちくらみといっためまいが起きやすくなります。
酒やタバコ
アルコールやカフェインの摂り過ぎや、タバコの吸い過ぎもめまいの原因になる場合があります。アルコールは平衡感覚を維持する三半規管に異常を起こさせます。タバコのニコチンは、血管を収縮させて酸素不足を引き起こします。どちらもめまいを引き起こす要因となり得ますので注意しましょう。
めまいを改善する方法
次に、めまいの改善方法についてご紹介します。
ビタミンB群を摂取する
神経の修復に必要なビタミンB群をできるだけ摂取するよう意識しましょう。ビタミンB群が多く含まれる食べ物は、豚肉、レバー、魚介類、納豆などです。
ストレスをためない
心と体に過剰なストレスがかかると自律神経のバランスが乱れてめまいを悪化させる場合があります。日常生活のなかで、リラックスや息抜きができる時間や、趣味や体を動かしたりできる時間をつくれるよう意識しましょう。
酒やタバコを控える(やめる)
アルコールを多量に摂取すると、平衡感覚を乱してめまいを起こしやすくなります。また、タバコのニコチンは血管を収縮させるので、酸素不足になりやすく、めまいを起こす場合があります。お酒は適量、タバコはできればやめるよう心掛けましょう。
めまいに効果的な漢方薬
次に、めまいに効果的な漢方薬をご紹介します。
めまい、立ちくらみでお悩みの方に
グルグルめまいタイプ
こんな症状に心当たりはありませんか?
めまい、立ちくらみにおすすめする漢方処方
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
一般的に「めまい」に使われる漢方薬
「苓桂朮甘湯」の解説を見る
まとめ
いかがでしたか? ストレスが多い現代では、めまいに悩んでいる人は多いといわれています。生活習慣や心の状態が影響している場合もありますから、自分と向き合ってみる時間をつくってみましょう。また、めまいがある場合は放置せずに、早めに医療機関を受診しましょう。