立ちくらみ
公開日:2022年12月09日最終更新日:2022年12月09日
立ちくらみ・めまいの改善に効果的な漢方薬とは|立ちくらみ・めまいに適切な漢方薬
目次
立ちくらみ・めまいとは
発症について
立ちくらみやめまいは、ぐるぐると目が回ったりふらついたりといった感覚の総称で、頭や身体の位置を認識する機構の一部が障害されると起こります。目、耳、手足などの末梢感覚器はそれぞれ得た情報を脳に伝えます。脳に送られてきた情報は、平衡中枢に送られて、ここで「自分の頭や身体は今、どの方向を向いているか」を最終的に判断します。普通は、目や耳、首、手足から送られてくる情報は完全に一致していますが、末梢感覚器からの情報が一致しない場合、平衡中枢はどう処理していいかわからず、結果としてめまい・立ちくらみが生じます。
立ちくらみの種類
立ち上がったり姿勢を変えた時に、ふらついたりめまいを感じる「立ちくらみ」の原因のひとつとして、急激な血圧の低下が挙げられます。起立性低血圧とも言われるもので、姿勢を整えたり横になったりすると改善する特徴があります。
また貧血気味の方は頭部に栄養や酸素を十分届けにくくなるため、立くらみやめまいの症状が現れることがあります。
このほか、自律神経の乱れなどで起こるタイプもあります。
漢方薬でのアプローチ
立ちくらみ・めまいに対応しやすい
一般に購入できる薬では立ちくらみ・めまいに用いることができる薬の種類が少なく、酔い止めの薬が中心となっています。一方で、漢方薬では対応できるめまいの種類が幅広く、原因に合わせて処方から選ぶことができます。
立ちくらみ・めまいの捉え方
漢方では、頭部は「清陽の府」と呼ばれ、とりわけ清らかな「気」が集まる場所とされています。呼吸や食事から作り出した「気」や「血」が頭部に届くことで、頭は正常にはたらくことができます。しかし、何らかの原因で頭部の「気」「血」の不足や巡りが悪くなると、めまいや立ちくらみといった症状が起こります。
これらの原因は大きく分けて二つあります。一つは、水分の偏りやストレスによって「気」「血」の運行障害が起こるケース。余分な水分によって頭部の「気」「血」が円滑に流れなかったり、ストレスによって頭部に「気」が上昇してしまったりするとめまいが生じます。もう一つは、胃腸の弱りや体力の衰えなどによって「気」「血」そのものが不足するケースです。女性の場合は、生理中の出血なども原因となります。
立ちくらみに効果的な漢方薬
次に、立ちくらみに効果のある漢方薬を見ていきましょう。
めまい、立ちくらみに
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
一般的に「立ちくらみ」に使われる漢方薬
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