- 気をめぐらせて、体にこもった熱を冷ます
- 心を落ち着かせる
- 脳の興奮からくる不眠を改善する
- ストレスをとり除き、自律神経を安定させる
「ストレスを感じやすい現代では、眠れないといった症状を訴える人が増えている・・・」
漢方薬は、こうした心と体のデリケートな変化にも細やかに対応し、不眠の症状を改善していきます。
睡眠は脳を休めるためにとても重要!
健康のための3大要素は、「栄養」「運動」そして「睡眠」といわれています。私たちは毎日の睡眠によって、脳と体をリフレッシュさせることができます。しかし、単純に長時間眠れば良いというわけではなく、眠りの深さや規則正しい睡眠サイクルなど、いかに「質の良い睡眠」をとるかが重要になります。
「質の良い睡眠」は、その日の疲れをとり、翌日の健康的な生活のもとになります。「寝つきが悪い」「眠りが浅くて、夜中に目が覚めてしまう」「長時間の睡眠がとれず、早い時間に目が覚めてしまう」といった、多くの現代人が抱える一時的な不眠症状は、日常生活を有意義に過ごすための障害となっており、大変深刻な問題であるといえます。
なお、睡眠には体の疲れをとるだけでなく、大脳の疲れをとる役割があるといわれています。とくに、大脳の疲れは、睡眠でしかとれないといわれています。
寝つきが悪い? 眠りが浅い? 不眠にもタイプがあります!
不眠の分類とその原因
「睡眠の質」による分類 ※日本睡眠学会による定義
- 寝つきが悪い、なかなか眠れない
- 不安・心配ごと・旅行の前日に興奮して眠れない
- 眠りが浅い/よく夢を見る
- 朝起きて疲れがとれない
- 朝早く目覚め、その後眠れない
- 夜中何度も目が覚め、その後再び寝つくのが難しい
- このような状態が週2回以上、かつ少なくとも1カ月以上継続している
- 不眠のために苦痛を感じる、社会生活または職業的機能が妨げられている状態
こんな症状があったら不眠症!?
不眠の主な4つの原因
大切な睡眠がなかなかとれない不眠の原因は主に4つあるとされています。
- 環境の変化
- ストレス
- 加齢
- 飲食物
いくつかあてはまるなぁ・・・
不眠には漢方薬という選択肢も!
ストレスなどでイライラする不眠症の方に
ポイントは「気」の滞り
漢方では、「眠りにつく」という一部分ではなく、不眠の「自然な眠りを妨げる原因」=「気」の滞り、というところから考えます。
「気」が滞ったり、不足したりするのは、さまざまな原因が考えられますが、なかでも大きいのはストレスです。漢方はストレスによって滞った「気」を動かしたり、足りなくなった「気」を補ったりするという考え方で、眠りを妨げる原因にはたらきかけ、良い眠りに導いていきます。
なかなか眠れないタイプの不眠に使われる漢方薬としては、
「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」があります。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)で不眠に対処する
今日からできる不眠対策があります!
不眠解消のためにできること
この食材がおすすめ!
春は、「肝(かん)」のはたらきが異常亢進して、疲弊してしまうため、「血(けつ)」の不足が生じます。「血(けつ)」を補う食材や精神を安定させる食材をとりましょう!
また、「心(しん)」が弱ると、不眠や不安感などの症状が現れるので、「心(しん)」のはたらきを助ける食材をとると良いでしょう。
- 「血」を補って、精神を安定させる・・・竜眼の果実
- 体の熱をとる・・・たけのこ
- 「心」のはたらきをアップ・・・豚・鶏の心臓(ハツ)
不眠には養生も大切!
不眠は、単に睡眠時間を増やすだけでは改善されません。夜眠れないからといって昼寝をすると、ますます眠れなくなるという悪循環を引き起こします。
- 日中はできるだけ活動的に過ごす
- 夕食後はゆっくりと過ごす
- 少しでも眠気を感じたら、早めに布団に入る
- お風呂で温まったあとのマッサージもオススメ
(眠りを深くすることができる)
不眠に効くツボがあります!
神経が高ぶっていると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。寝る前に、神経をおだやかにするツボを押しましょう。
イスに座り、片方の手で足首を固定して、もう一方の手でツボをゆっくりと軽く叩く。叩くときはこぶしの小指側で、両脚ともに30回ほど行う。
あぐらをかき、目を閉じて心を落ち着ける。両手の中心が重なるように手のひらをツボに重ねて(女性は右手が下)、何も考えずに静かに呼吸する。
耳の上部にあるY字型の軟骨の分かれ目から少し上。
人さし指を「神門」に当て、気持ちいいと感じる強さで押しもむ。「心」も同じようにして、両耳同時に行う。
耳の穴の少し顔寄り。耳甲介腔の中央。
なりやすい症状&体質アドバイスも!
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