<2022年、最も注目された漢方薬は『麦門冬湯』>「KAMPO OF THE YEAR 2022」を発表! ~漢方薬市場は直近5年間で20代の若年層需要が増加傾向に~
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社は、漢方薬市場の長期的な動向や、2022年に売上を伸ばした注目の漢方薬をまとめた「KAMPO OF THE YEAR 2022」を、本日12月1日(木)に発表しました。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化する中で、漢方薬の市場は医療用、一般用ともに拡大傾向にあります。高齢化社会の到来、健康志向の高まりに加え、ストレスを起因とする心身の不調の顕在化など、不調も多様化しています。漢方薬への需要が高まる中で、半世紀以上にわたって漢方薬を提供してきた当社では、お客様・患者様のニーズを適切に捉え、より一人ひとりの体質や暮らしに寄り添った漢方薬の提供に取り組んでいます。
そこで今回は、当社に蓄積された販売データを基に、漢方薬の市場動向や購買者層の変化、2022年のヒット漢方について「KAMPO OF THE YEAR 2022」としてまとめました。本企画では、市場での漢方薬の動きから生活者が抱える不調を読み解き、当社独自の視点で今後の漢方を取り巻く流れを予測します。「KAMPO OF THE YEAR」は、漢方薬を通じてこの1年を振り返るきっかけになればとの想いから企画したもので、2023年以降も継続して実施する予定です。
●直近5年間で20代からの需要も増加傾向、高齢者だけでなく幅広い年代に漢方需要広がる
●今年最も伸長率の高かった漢方は『麦門冬湯』、頻尿処方の『八味地黄丸』も好調
●2022年の漢方トレンドは「気象病」&「夜間尿・頻尿」
●2023年は「ストレスと漢方薬」・「ウィズコロナと漢方薬」に注目
<「KAMPO OF THE YEAR 2022」トピックス紹介>
● 2022年の漢方薬市場はコロナ禍で落ち込んだ昨年度から回復傾向に
薬局やドラッグストアで販売される一般用漢方薬の市場規模は、直近6ヵ年では微増傾向となっています。2020年度まで継続的な成長が見られており、昨年度はコロナ禍における漢方風邪薬の落ち込みにより減少傾向となりましたが、今年度は回復傾向が表れています。
● 直近5年間で20代からの需要が増加、高齢者だけでなく幅広い年代に漢方需要広がる
一般用漢方薬市場では、20代の若年層からの需要増加が現れています。購入個数と来店者数を基に算出した購買指数(PI値)の変遷を示した下記のグラフでは、過去5年間で、20代の購買指数が突出して伸長していることが分かります。既存ユーザーの高齢者層だけでなく、漢方薬の需要は幅広い年代に広がっている様子が窺えます。
● 今年最も伸長率の高かった漢方は『麦門冬湯』、頻尿処方の『八味地黄丸』も好調
一般用漢方薬市場において、1月~10月の期間で最も伸長率が高かった漢方処方は、せきや痰に対応する『麦門冬湯(ばくもんどうとう)』という結果になりました。続いて頻尿関連処方である『八味地黄丸(はちみじおうがん)』が2位に入り昨年に引き続き需要の高まりが見られています。また、めまいなどに効果のある『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』や『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』も上位にランクインし、感覚器に関する症状への需要が高まったことも2022年度の特徴です。
一方で、肥満症状に対応する処方への需要は減少しています。これは昨年度、新型コロナウイルスの影響による外出自粛に伴う運動機会の減少で、肥満処方への需要が高まったことの反動と考えられます。
麦門冬湯エキス錠クラシエ
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声
「クラシエ」漢方八味地黄丸料エキス錠
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ
「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
クラシエ当帰芍薬散錠
【第2類医薬品】
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
「クラシエ」漢方五苓散料エキス顆粒
【第2類医薬品】
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
● 2022年の漢方トレンド①:「気象病」
2022年の漢方薬市場において、注目すべきトレンドの一つに「気象病」があげられます。「気象病」は、気候や天気の変化が原因でおこる身体の不調の総称とされており、気候変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすいと言われています。気圧の変化に起因する不調は、2013年頃からじわじわと検索行動に現れていましたが、直近2年で急激に増加しています。「天気によって発現する不調の存在」が認知されたことで、関連する処方である『五苓散(ごれいさん)』や『苓桂朮甘湯』需要も拡大しています。
● 2022年の漢方トレンド②:「夜間尿・頻尿」
頻尿に対応する処方の一つである『八味地黄丸』は2019年以降、継続して規模を拡大しています。拡大の要因は「夜間尿に八味地黄丸が効く」という認知が広がったことが要因の一つと考えられます。特に60~70代を中心に、購入指数も上昇しており、対象の年代層のボリュームを鑑みると、今後も継続した需要の維持が見込まれる処方です。
●2023年は「ストレスと漢方薬」に継続して注目
急激な社会変化を背景に、2023年以降もストレス関連需要への注目が続くことが予想されます。過度なストレスは身体的・心理的それぞれに、多様な症状を引き起こします。ストレスを感じると落ち込むタイプ、イライラして攻撃的になるタイプ、いずれも同等の割合で存在しストレスによる不調は多種多様である事が明らかです。
一人ひとりが生きやすいWell-beingな社会を実現するためにも、西洋薬では対応しにくい多様な症状をカバー出来る漢方薬のラインアップにも期待が高まっています。
● 新たに「ウィズコロナと漢方薬」にも注目
また、2020年から始まったコロナ禍では漢方薬の可能性に注目が集まりましたが、感染拡大と同時に危惧されているのが「コロナ後遺症」です。感染経験者が増加する中で、2023年以降もこの疾患への対応は注目が予想されます。コロナ後遺症は罹患後症状が幅広く、時間が経過しても改善が見られないケースがあります。その場合、対症療法として漢方薬が有効なケースもあり、対処の難しい精神系症状をはじめ、漢方薬の可能性に期待が集まっています。
■クラシエ薬品について
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
そこで今回は、当社に蓄積された販売データを基に、漢方薬の市場動向や購買者層の変化、2022年のヒット漢方について「KAMPO OF THE YEAR 2022」としてまとめました。本企画では、市場での漢方薬の動きから生活者が抱える不調を読み解き、当社独自の視点で今後の漢方を取り巻く流れを予測します。「KAMPO OF THE YEAR」は、漢方薬を通じてこの1年を振り返るきっかけになればとの想いから企画したもので、2023年以降も継続して実施する予定です。
- 「KAMPO OF THE YEAR 2022」主なトピックス
●直近5年間で20代からの需要も増加傾向、高齢者だけでなく幅広い年代に漢方需要広がる
●今年最も伸長率の高かった漢方は『麦門冬湯』、頻尿処方の『八味地黄丸』も好調
●2022年の漢方トレンドは「気象病」&「夜間尿・頻尿」
●2023年は「ストレスと漢方薬」・「ウィズコロナと漢方薬」に注目
<「KAMPO OF THE YEAR 2022」トピックス紹介>
● 2022年の漢方薬市場はコロナ禍で落ち込んだ昨年度から回復傾向に
薬局やドラッグストアで販売される一般用漢方薬の市場規模は、直近6ヵ年では微増傾向となっています。2020年度まで継続的な成長が見られており、昨年度はコロナ禍における漢方風邪薬の落ち込みにより減少傾向となりましたが、今年度は回復傾向が表れています。
● 直近5年間で20代からの需要が増加、高齢者だけでなく幅広い年代に漢方需要広がる
一般用漢方薬市場では、20代の若年層からの需要増加が現れています。購入個数と来店者数を基に算出した購買指数(PI値)の変遷を示した下記のグラフでは、過去5年間で、20代の購買指数が突出して伸長していることが分かります。既存ユーザーの高齢者層だけでなく、漢方薬の需要は幅広い年代に広がっている様子が窺えます。
● 今年最も伸長率の高かった漢方は『麦門冬湯』、頻尿処方の『八味地黄丸』も好調
一般用漢方薬市場において、1月~10月の期間で最も伸長率が高かった漢方処方は、せきや痰に対応する『麦門冬湯(ばくもんどうとう)』という結果になりました。続いて頻尿関連処方である『八味地黄丸(はちみじおうがん)』が2位に入り昨年に引き続き需要の高まりが見られています。また、めまいなどに効果のある『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』や『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』も上位にランクインし、感覚器に関する症状への需要が高まったことも2022年度の特徴です。
一方で、肥満症状に対応する処方への需要は減少しています。これは昨年度、新型コロナウイルスの影響による外出自粛に伴う運動機会の減少で、肥満処方への需要が高まったことの反動と考えられます。
麦門冬湯エキス錠クラシエ
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声
「クラシエ」漢方八味地黄丸料エキス錠
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ
「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
クラシエ当帰芍薬散錠
【第2類医薬品】
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
「クラシエ」漢方五苓散料エキス顆粒
【第2類医薬品】
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
● 2022年の漢方トレンド①:「気象病」
2022年の漢方薬市場において、注目すべきトレンドの一つに「気象病」があげられます。「気象病」は、気候や天気の変化が原因でおこる身体の不調の総称とされており、気候変化の激しい季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などに特に起こりやすいと言われています。気圧の変化に起因する不調は、2013年頃からじわじわと検索行動に現れていましたが、直近2年で急激に増加しています。「天気によって発現する不調の存在」が認知されたことで、関連する処方である『五苓散(ごれいさん)』や『苓桂朮甘湯』需要も拡大しています。
● 2022年の漢方トレンド②:「夜間尿・頻尿」
頻尿に対応する処方の一つである『八味地黄丸』は2019年以降、継続して規模を拡大しています。拡大の要因は「夜間尿に八味地黄丸が効く」という認知が広がったことが要因の一つと考えられます。特に60~70代を中心に、購入指数も上昇しており、対象の年代層のボリュームを鑑みると、今後も継続した需要の維持が見込まれる処方です。
●2023年は「ストレスと漢方薬」に継続して注目
急激な社会変化を背景に、2023年以降もストレス関連需要への注目が続くことが予想されます。過度なストレスは身体的・心理的それぞれに、多様な症状を引き起こします。ストレスを感じると落ち込むタイプ、イライラして攻撃的になるタイプ、いずれも同等の割合で存在しストレスによる不調は多種多様である事が明らかです。
一人ひとりが生きやすいWell-beingな社会を実現するためにも、西洋薬では対応しにくい多様な症状をカバー出来る漢方薬のラインアップにも期待が高まっています。
● 新たに「ウィズコロナと漢方薬」にも注目
また、2020年から始まったコロナ禍では漢方薬の可能性に注目が集まりましたが、感染拡大と同時に危惧されているのが「コロナ後遺症」です。感染経験者が増加する中で、2023年以降もこの疾患への対応は注目が予想されます。コロナ後遺症は罹患後症状が幅広く、時間が経過しても改善が見られないケースがあります。その場合、対症療法として漢方薬が有効なケースもあり、対処の難しい精神系症状をはじめ、漢方薬の可能性に期待が集まっています。
■クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
本リリースに関するお問い合わせ
-
<お問い合わせ先> クラシエ株式会社
コーポレートコミュニケーション部(広報/PR 代表)080‐7642‐9073月曜日~金曜日 10:00~17:00 (祝日・弊社休業日を除く) -
<お客様からのお問い合わせ先> クラシエ薬品株式会社
お客様相談センター03-5446-3334 月曜日~金曜日 10:00~17:00 (祝日・弊社休業日を除く)